
#067| 幼保連携型認定こども園たけのこども園(社会福祉法人陽光会)| 保育教諭 S.Tさん
こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第67回は、兵庫県神戸市 幼保連携型認定こども園たけのこども園(社会福祉法人陽光会) 保育教諭 S.Tさんにお話を伺いました。

―担当業務、役割を教えてください。
今年度はクラス担任をもたないフリーを担当しています。
フリーの保育士は本園に2名、分園に1名の計3名おり、休みの職員のフォローとしてクラスに入ったり、保育補助に入ったりというサポートの役割を担っています。
また、保育で使うおもちゃを作ったり、用品の整理や、保育で使う衣料品が足りなくなった時にリストアップして、主幹の先生に注文をお願いしたりなど園全体のサポートの役割も担当しています。
(「フリーの保育士」は希望されたのですか?)
はい、昨年まではクラス担任をしていましたが、一度全体を客観的に見てみたいという思いがあり、どのクラスも少しずつ見させてもらい、ほかの先生の保育を見られたらと考え希望しました。
(クラス担任とフリーを担当してみて感じた違いは?)
フリーの保育士は、ずっとクラスに入って同じ子どもたちを見るわけではないので、サポートに入った時は「こういう時はどう対応しているのだろう」という場面が多くあります。
担任の先生に都度確認や報告の為にコミュニケーションをとる機会が多くなりました。
お互いの連携がとても大事だなと思うようになりました。
―幼保連携型認定こども園たけのこども園へ就職を決めた理由を教えてください。
たけのこども園は実習園だったのですが、初めて『自由保育』を行っている園に出会い「こんな保育もあるんだ」と、とても印象的でした。
以前も一斉保育の園に実習に行った経験がありましたが、『自由保育』を行っている先生方が子どもたちに優しく接している姿や、のびのびと好きな遊びを見つけて熱中している子どもの姿を見て、「すごい」「一緒に働いてみたいな」と思ったのが一番の理由です。

実習期間中は乳児をメインに見させてもらったのですが、当時はどう関わって良いのか分からない状態の中、乳児のちっちゃい子どもたちの言葉で伝えられない思いを汲み取って、代弁しながら関わっている先生方の姿がすごく素敵で、こんな先生になりたいなと思いました。
―幼保連携型認定こども園たけのこども園の自慢を教えてください。
一番は、子どもたち自身が興味あることを見つけて、とことん追求していける環境が魅力的だと思っています。
職員の配置が多めに設定されているので、子どもの遊びに余裕をもって向き合えるところもすごく魅力的です。
子どもが興味を持ったものを職員も一緒になって研究し、新しい発見があったりと、楽しみながら保育ができています。
(園児さんたちの興味から追求したことを教えて)
今は幼児をメインに見ているのですが、幼児の子たちのぱっと出てくる言葉や、子どもならではの目線がすごく面白いのです。
今年やったことですと、「マリオカートに乗りたい!」という子どもたちの意見から、段ボールや木材、台車のタイヤなどをつけて手動で走らせるようなマリオカートを作りました。
子どもたちから「マリオを作りたい」「デイジーを作りたい」などキャラクターを作りたいというアイデアが出て、7~8台手作りしました。

他のクラスでは自分たちで育てた野菜を使ってスープを作るなど、クッキングをよくやっています。
子どもが主体であることを大切にしている『自由保育』だからこそ、やりたい気持ちを汲めているのかなと思います。
―自分自身で一番成長したと感じるところを教えてください。
1年目の頃は悩みや困ったことがあっても自分で抱え込んでしまい、自分なりに考え、解決して進めるという感じだったのですが、今は困ったことがあると、先輩の先生方に相談をして頼りながら仕事ができるようになりました。
自分だけでやるのではなく、苦手なところはお願いしたり、逆に得意なところを引き受けたりと仕事が振れるようになり、分担し協力しながら進めることができるようになったことが一番成長したところかなと思います。
―苦手な仕事はありますか?また、苦手をどうカバーしていますか?
苦手な仕事は細かいことです。
画用紙をきれいに半分に切るような作業が苦手です。
『自由保育』のため全員で一緒の製作をすることはほとんどないですし、そのために園児分の画用紙を切って用意するということはないのですが、本当にきれいに切るのが苦手です。
あとは、私たち職員と保護者の共通理解を深める目的で、子どもの成長を写真に一言コメントを添えてお伝えする『ドキュメンテーション』という取り組みがあるのですが、乳児クラスを担任していた頃は手書きで書くこともあり苦手でした。
*『ドキュメンテーション』…今は3~5歳の幼児クラスはパソコンで作ってほぼ毎日掲示やアップしてお伝えしています。
その分パソコンは割と得意な方なので、パソコンで行える事務作業や、おもちゃを作ったりするのは好きです。
苦手なことは得意な先生にお願いして、得意なことは引き受けて協力しながら進めています。
(園児全員で一緒の製作が無いとお聞きしましたが、みんなでピアノにあわせて歌うことはありますか?)。
ないですね。
たけのこども園では『わらべうた』を導入していて、年に何度か外部講師を招いてわらべうたをクラスごとに教えていただいています。
乳児の場合は1対1での関りを大切にしているので、子どもと1対1でふれあい遊びみたいな感じで『わらべうた』を歌ったりします。幼児の場合は『サークルタイム』という
一日の始まりと終わりに話し合う機会を設けているので、最初の集まる前というか、導入みたいな感じでわらべ歌を入れたりしています。
―ストレス発散法を教えてください。
美味しいものたくさん食べたり、たくさん寝たり、買い物に行ったりしています。
海鮮物が大好きなので、美味しいお寿司を食べたり、休日にひたすら寝たりしてストレス発散しています。
(お寿司!いいですね!)
もうご褒美です。本当にたまに、ご褒美でお寿司などをいただきます。
ボーナス以外の中で頑張ってやりくりをしています。
平日は外食にはほとんど行きませんが、その分美味しいものを食べに福岡と、北海道に行きました。
―最後にこれから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!
すごくしんどいとか、大変というイメージもあるとは思いますが、入ってみたらすごく楽しいし、子どももキラキラしています。大変なこともあるけど、それ以上に楽しいこともたくさんあるので、一緒に頑張りましょう。
「客観的に全体を見てみたい」とクラスを持たないフリーの保育士に立候補して頑張っているS.Tさん。
担任の先生方とコミュニケーションをとる事の大切さなど、フリーになってからの気付きなどをお話しくださいました。
美味しいものを食べることが大好きだというS.Tさん、ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーー
取材日:2024年11月7日
ーーーーーーーーーーー
今回お話をお伺いした幼保連携型認定こども園たけのこども園の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄
幼保学生・求職者のみなさまへ
現役保育士さん、採用担当者さんなどに聞きたいことリクエストを受け付けております。
*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
インタビューリクエストはこちら:https://forms.gle/7r7wV359JPJhakik9