#024 | 聖ミカエル幼保連携型認定こども園(社会福祉法人聖ミカエル福祉会) | 主幹保育教諭 箸 津久美さん
こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第24回は、兵庫県神戸市 聖ミカエル幼保連携型認定こども園(社会福祉法人聖ミカエル福祉会)主幹保育教諭 箸 津久美さんにお話を伺いました。
―主幹保育教諭としての仕事内容を教えてください。
『聖ミカエル幼保連携型認定こども園』には主幹保育教諭が2名おります。
クラス担任は持たず職員の指導をしたり、園全体の雰囲気を盛り上げるように先生たちに働きかけたり、園の業務全般、雑用もたくさんあります。
―箸さんの経歴を教えてください。
頌栄短期大学卒業後『聖ミカエル保育園(現:聖ミカエル幼保連携型認定こども園)』に入職しました。
保育士として7年間勤め、結婚を機に一度退職し、その後パートとして復職しました。
当時は子育て中でしたので、『加配』という形で午前中に4時間程勤務をしていました。
※加配・加配保育士(かはい・かはいほいくし)
通常の保育士や幼稚園教諭に加えて、特定の児童や生徒に対して追加の支援やケアを提供する役割
パート職員として7年ほど勤めてから正規職員に戻り現在8年目となります。
そして昨年4月から主幹保育教諭になりました。
主幹保育教諭としては、まだまだ手探り状態です。
クラス担任は大変なこともありましたが、今クラスを離れて全体を眺めておりますと、羨ましいなと思うことがあります。
―有給休暇や育児休暇は取りやすい環境ですか?また復職された方は(する方)は多いですか?
快く「はい😀休んでねっ」と言ってもらえますし、取りやすい環境です。
昨年1年間育休を取られていた先生が、この4月から復帰しました。
そして当園は復職組が多いです。
園長が「帰っておいで~」と受け止めてくれますので(笑)
私の同期2名も退職後何年も経ってから復職しました。
結婚、出産、子育て、子どもの独立などライフステージの変化に合わせた働き方の相談ができ、受け入れ態勢がある環境だと思います。
今後、親の介護など違った変化があると思いますが、理解してくださるこの環境は、とても心強いというか、ありがたいことだなと感じます。
―「聖ミカエル幼保連携型認定こども園」の自慢を教えてください。
先ほど職員室にいる職員に聞いたら、みんなが口を揃えて「給食!」と言いました。
子どもも職員も園だよりの給食メニューを確認しています(笑)
素材も良いものを使っていて、本当に美味しいです。
人気のメニューは『ドライカレー』です。私が短大を卒業して働き始めた頃からあるメニューですが、とっても美味しいです。
給食で使うお味噌のプラスチック樽をプランター替わりにして、子どもたちが育てた野菜が料理に出てきたりもします。
プラスチック樽に水はけ用の穴を開けて土を入れると、大根が伸びるのに丁度良い深さなのです。
大根栽培は今年で3年目となります。保育士も腕を上げて、いい大根ができたので、収穫体験だけではなく年長クラスの子どもたちが包丁を使って料理体験もしています。
栽培中の大根の葉っぱにモンシロチョウが卵を産みました。青虫になって、蛹になって、また蝶になる様子を子どもたちと見ることもできました。
ー園で働く上でどのようにモチベーションを保っていますか?
子どもたちと一日過ごして「あ~楽しかった!」と思える日は「よし、明日もがんばろう」と気持ちが高まります。
毎日何か小さな事でも「楽しかった」「がんばれた」を見つけることも大切だと思います。
あと先生同士が子どもの話だけではなく、いろいろなことを気軽に話ができる環境もいいのかなと思いますね。
「なにそれっ」という話をお互いに暴露しあうのもすごくいいのかな(笑)
(職員室がとても楽しそうです!)
そうですね。さっきも「そうやな。保育の大事な話を2%ぐらい。98%は要らんことやな」と話していました(笑)
ー職員は現在何名ですか?
職員数は正規職員が17名と、保育補助などのパート職員、朝夕の預かりを担当しているアルバイトなど約30名おります。
年齢層は幅広いです。
入職1年目が2名、朝お手伝いしてくださる60代の方や、以前は正規職員で現在はパートで働いてくれている70歳手前ぐらいの方まで本当に幅広く、もう母・娘・孫みたいな感じです。
若い先生にとっては、頼れる先輩も年の近い方もいるという一面と、担当するクラスにベテランのパートの先生が居て、いろいろな先生と話し、経験しながら良い人間関係を保てているのかなと思います。
揉まれて欲しいなとも思っています。
ベテランのパートの先生にしても、まだ1年目の先生のことを歯痒い思いで見ている時もあると思いますが、頑張っている姿を認めてあげ、お互いに高めていけたらいいなと思います。
ーこれから新たに園で働く人に求めることを教えてください。
一番に『健康』です。
保育実習に来られる方、入職1年目の方も体調面で不安な方が少し多いかなと感じます。
私も入職1年目の時は、風邪を引きやすかったり、胃腸風邪をもらったりなどありました。
コロナを経験して、毎日マスクに消毒、人にも会わないように過ごした時期もあり、免疫力が落ちていると思いますので、しっかり食べ、睡眠も充分とり、自分の生活を整えることが大事だと思いますね。
ー保護者対応で意識していることを教えてください。
日頃から小さなことをたくさん話す、声を掛けるようにしています。
「今日は砂場で楽しそうにしていましたよ」など、些細なことでもお声がけしていれば、もし、何かそのお子さんに問題があったり、困ったことがあった時でも、保護者の方も耳を傾けやすいかなと思います。
そして、大事なことを伝える際は、初めに他愛のない会話をして、一番最後に「あ、そういえばお母さん、ちょっとこの間、気がついたのですけれど・・・こんなことがあったから気をつけてあげてくださいね」と、
最後に「あ、そういえば」とお話をするようにしています。
ー最後に、これから保育士を目指す学生さんに向けて一言お願いします!
こんなに面白い仕事はないと思います!
毎日が違って、毎日新しい発見があって、辛い時、悲しい時、悔しい時もありますが、それを基に次はすっごく楽しいこと、嬉しいこと、やった⤴なことがたくさん見つかる仕事だと思います。
ぜひ経験してください。
一緒に体験して下さいと言いたいです!
ライフステージが変化する中で働き方を変え、経験を積んでこられた箸さん。
職員の指導や園全体を盛り上げているお話しをしてくださいました。
職員同士の雰囲気の良さを感じました。
箸さん、ありがとうございました。
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取材日:2024年3月5日
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今回お話をお伺いした聖ミカエル幼保連携型認定こども園(社会福祉法人聖ミカエル福祉会)の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄
幼保学生・求職者のみなさまへ
現役保育士さん、採用担当者さんなどに聞きたいことリクエストを受け付けております。
*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
インタビューリクエストはこちら:https://forms.gle/7r7wV359JPJhakik9