#039 | ちびくろ保育園(社会福祉法人野花会)| 主任代理保育士 まこちゃん先生
こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第39回は、兵庫県神戸市 ちびくろ保育園(社会福祉法人野花会) 主任代理保育士 まこちゃん先生にお話を伺いました。
―担当業務・役割と、職歴を教えてください。
4・5歳児クラスを担当しております。
4歳児が13名、5歳児が12名の25名の園児を2名の職員で担当しています。
保育以外には副園長の補佐を務めております。
専門学校卒業後の職歴は、神戸市内の保育園で働いておりました。
結婚出産を機に退職し一旦主婦業に専念し、息子が2歳のころ介護の仕事を2年程勤めました。
その後は『ちびくろ保育園』で25年勤めています。
―転職のきっかけと転職先を『ちびくろ保育園』に決めた理由を教えてください。
私の同級生のご両親が運営している『ちびくろ保育園』で、保育士の実務経験と子育て経験のある職員を探しているということでお声がけいただきました。
当時は保育園の入園はあまり空きがない状況でしたので、息子も一緒に転園できるチャンスはめったにないと思い、息子とともに園見学に行くと、活き活きと遊ぶ子どもたちの姿にとても感激して心が躍りました。
オーバーかもしれませんが、「しっかり生きている!」と大変感銘を受けました。
そして保育士さんたちは良い意味で私たちをお客様扱いしなくて(笑)
それが人間臭くて良いなと思いました。
(先生の理想の子育て環境に近しいところがあったのでは?)
私自身、教育熱心な幼稚園に通っていました。
それが本当に苦痛で、朝起きた時点で「はあ、今日も幼稚園か」と・・・
でも母を困らせてはいけないと思い何も言えませんでした。その頃から子どもに「園に今日も行きたい」と思ってもらえる先生になれたらいいなと思い描いていました。
そして夢は全く変わることなく保育士になりました。
(通勤とお子さまの通園が一緒のメリットは?)
子どもが3人おりまして、共通して言えることは卒園してからも行事の時期になると「そろそろこの行事だね」「あの行事楽しかった」と会話ができるところです。
3人の子どもたちは年が離れているので、全員が卒園するまでは非常に長い期間でした。その間、自宅から園まで一緒に自転車や電車で通っていたので、子ども達全員が卒園してしまい一人で通勤するようになってからは、今でも、ふと何か忘れ物をしてしまったかのような寂しい感覚に襲われることがあります。あの頃は必死で気づきませんでしたが、かけがえのない時間だったのでしょうね。
―『ちびくろ保育園』の自慢を教えてください。
とにかく子どもがとても可愛いいです。 ここは生活が本当に楽しめるところだと思っていて、笑う瞬間がたくさんあります。 最初に働いていた園では感じられなかったことが、一つ一つが楽しめるようになったと思います。
『ちびくろ保育園』の型にはまらず自由にのびのびとできるところも自慢です。 よっぽど危ないことは注意しますが、子どもの挑戦的な遊びには安全を確保しながら好きにさせてあげられるような保育を行っています。
それと、生きていく上でやはり必要なのは食べることだと思うのですが、『ちびくろ保育園』の給食は無農薬野菜をはじめどの食材も産地、飼育法、農家さん等にこだわって選んでいるので安心安全でとても美味しいです。 子どもたちが毎日食べるもの、生活が大事にされているところで、自分の好きな遊びも保証されている環境が活き活きと遊ぶ子どもたちの姿に繋がっていくのではないかなと思います。
また、卒園をしてからも新1年生が、ちょっとホッとできるよう5月に園に集まる交流会を催したり、夕涼み会(夏祭り)、運動会、新年会と卒園児が集う機会が沢山あり皆がそれを楽しみにしていることも大きな自慢です。
―思い出深い出来事、心に残っているエピソードを教えてください。
たくさんあり過ぎて迷うのですが・・・
日々の中では子どもが描いてくれる絵や、字が書けるようになって名前を書いてくれる手紙なども嬉しいですし、卒園してからもらった手紙やはがきも家に飾ってあります。
エピソードとしては、3歳児を担任した時に眼鏡をかけなければいけない男の子がいたのですが、とても嫌がっているとお母さんから伺い、次の日から私が眼鏡をかけるようにしたんです。「眼鏡いいよね」って👓
そうしたらその子も眼鏡をかけてくれるようになって!
お母さんから嬉しかったと手紙をくださったのも思い出深いです。
また1歳児を担任している時に十代の若いお母さんが親子遠足に参加したくないとご相談を受けました。「子どものためには行きたいが、親の集団に入るのが嫌だ」と… その気持ちは計り知れませんし、私も出産の時に心細かった経験があるのでとてもわかる気がして、 その頃を振り返りながら「遠足の間はずっとそばに居ますよ」とお手紙を書いて伝えました。 そうしたら卒園の時に、「あの時の相談がきっかけで私はとても積極的になった」とおっしゃってく れて。 「卒園後も小学校や中学校の PTA に立候補したり、すごく積極的になった、あの時の手紙が嬉しくて 励みになったんです」と言われた時はもうすごく嬉しかったです。
(去年保護者の方一人ずつからコメントをいただいた宝物の冊子もオンライン取材越しに見せていた だきました。「長縄を飛べるようになったとお子様が喜んでいた思い出は先生が一生懸命縄をまわし てくれたおかげです」など園児さんに寄り添った保育をなさっているのをお子様越しに保護者の方が気が付いてくださる素敵な関係が垣間見える素敵な宝物でした)
―園で働くうえで絶対に必要だと思うことを教えてください。
柔らかな心
素直さ
丈夫な体と心だと思います。
健康第一とは思いますが、病気は病気で大事だなとも思います。
日々のありがたさは病気になったときに身をもって感じられます。
私は2年前にコロナに罹患したときにホテル療養になったのですが、閉所恐怖症で閉じ込められるのがすごく苦手で本当におかしくなりそうでした。
あの時の辛かった経験も大事な経験で、子どもが転んだ時には辛かったその経験を思い出して寄り添うようにしています。
―お休みの日の過ごし方を教えてください。
山歩き、街歩きが好きです。
山歩きでは、鈴蘭台の菊水山によく登っています。
川の水の流れる音を聞いたり自然を感じながら1時間半くらいかけてゆっくりと楽しんでいます。
街歩きでは、家庭用品を見たり服も文房具も好きなので全部揃ってる百貨店が大好きで午前中に行くことが多いです。
ショウウィンドウの飾り付けを見て、子どもたちとやりたいなと保育の参考にすることもあります。
掃除も好きなので、午後からは家の掃除や町内の溝とかもたまに掃除しています。
(町内まで!)
犬がいるので、迷惑をかけているなと思い、そのお詫びにやっています。
ー最後にこれから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!
子どもは遊びの天才だと思うので、子どもと無我夢中に遊んでください。
子どもは最高の先生だと思うので、子どもから遊びの中で、教科書では学べないたくさんのことを学べるのではないかなと思います。
園児だけではなく保護者一人一人に寄り添っておられる姿が印象的で、とても信頼されているのだなと感じました。
これまでの心に残るエピソードをとても嬉しそうにお話しくださり、私たちも心が温まりました。
まこちゃん先生、ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーー
取材日:2024年6月21日
ーーーーーーーーーーー
今回お話をお伺いした ちびくろ保育園の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄
幼保学生・求職者のみなさまへ
現役保育士さん、採用担当者さんなどに聞きたいことリクエストを受け付けております。
*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
インタビューリクエストはこちら: