焉明教 えんめいきょう 

宗教団体 終焉明月教、通称「焉明教(えんめいきょう)」の公式アカウント。

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記事一覧

ヒンドゥー教の聖者 ラーマクリシュナの簡単な解説

今回はヒンドゥー教の宗教家を解説していきます。 1・ラーマクリシュナと時代背景ラーマクリシュナ・パラマハンサ(1836~1886)とは、18世紀はインドのベンガル、カルカッ…

ヒンドゥー教の実践的宗教家 ラムモホン・ライの簡単な解説

今回から2本にかけて、インドの著名な宗教家を解説していきます。 日本で彼を調べるとなると、まず資料を探すのに手間取るため、近代インド宗教史を知りたい方は是非読んで…

宗教は性善説と性悪説、どっちなんだろうか問題_後編

今回は後編をやっていこうと思います。 まずは、こちらを先に読むのをオススメ致します。 1・おさらい前回は、宗教=性悪説がベースの概念である、という記事を書きまし…

(ネタバレ無し)宗教家が映画「わたしの魔境」をレビュー

今回は映画のレビューをしたいと思います。 流石に宗教に関する作品に絞っていきますが、今回はこちらの作品になります。 1・主なあらすじざっくりと解説すると、オウム…

ド・メーストルの社会正義とは

今回は、ジョセフ・ド・メーストルの社会正義について考察していきたいと思います。 彼は宗教学者や宗教家でありませんでしたが、18世紀にカトリックによる権威主義を継続…

人間の主体性とは?ミランドラの自由の捉え方

今回は14世紀イタリアの哲学者ピコ・デラ・ミランドラの「人間の尊厳」について、簡単に解説していきます。 僕は中世ヨーロッパの哲学者の中でもトップクラスに尊敬してい…

妬み嫉妬は、神が抑えることが可能?古代ギリシャ人の謙虚さとは

今回はイタリアの哲学者ウンベルト・ガリンベルディ先生の『七つの大罪と新しい悪徳』に出てきた「羨望」について書いていこうと思います。 全然メジャーではない先生です…

私が性悪説に対して思っていること

今回も性悪説シリーズになります。 1・経緯性善説・性悪説とは、以下の意味になります。 つまりは、性善説も性悪説も、人間に対する価値観が異なるだけで、教育が大切で…

宗教は性善説と性悪説、どっちなんだろうか問題_前編

今回は、前々から書いている性悪説シリーズです。 以下はそのシリーズです。 今回も表題の通り、性悪説に何かを絡めていこうと思います。 今回は宗教をテーマに述べていき…

日本仏教における「悪人正機説」とは何か

今回は親鸞(しんらん)の提唱した悪人正機(あくにんしょうき)について解説していきます。 1・悪人正機説とは悪人正機の正機の意味は「仏の救済対象者」の事を指します。 …

キリスト教の「原罪」とは何か

今回はキリスト教神学の基礎の1つ「原罪」について解説していこうと思います。 この概念ですが、キリスト教における人間をどのように定義しているのか、のベースになる非常…

ノートの投稿について

皆様お疲れ様です。 焉明教の教祖、宇治味アヤメです。 先ずは、ノートの投稿が出来ず、誠に申し訳ございません。 本日土曜日からは、いつも通り投稿をいたします為、よろ…

教祖の名前の由来

今回は、わたくし宇治味アヤメの名前の由来をご紹介致します。 宇治味の由来 これについては、日本人の苗字でいそうでいないラインを考案したところ、こちらを採用致しま…

カトリックにおけるコミュニオンの意義とは?

今回はキリスト教の基本理念であり、カトリックにおけるコミュニオンについて解説していこうと思います。 筆者は当時この言葉を目にしたときに「コミュニティとユニオンの…

YouTubeを開設しました。

皆様お疲れ様です。いつもご覧いただきありがとうございます。 新興宗教団体、焉明教_教祖の宇治味アヤメです。 今回はついに念願のYoutubeチャンネルの開設と動画投稿が…

キリスト教とマルクス主義との類似点

今回はキリスト教とマルクス主義が、どのように似ているのかについて書いていこうと思います。 また、今回はあくまでも独立した2つのイデオロギーの比較がメインですので…

ヒンドゥー教の聖者 ラーマクリシュナの簡単な解説

今回はヒンドゥー教の宗教家を解説していきます。

1・ラーマクリシュナと時代背景ラーマクリシュナ・パラマハンサ(1836~1886)とは、18世紀はインドのベンガル、カルカッタの宗教改革者・思想家です。
17~18世紀というのは、インドにとっては重要な期間でして、イギリス帝国による植民地支配が発生しておりました。そんな社会的混乱の最中、インド国内におけるヒンドゥー教の宗教改革も盛んに行われた時期で

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ヒンドゥー教の実践的宗教家 ラムモホン・ライの簡単な解説

今回から2本にかけて、インドの著名な宗教家を解説していきます。
日本で彼を調べるとなると、まず資料を探すのに手間取るため、近代インド宗教史を知りたい方は是非読んでみてください(そんな人いるのかね…)

1・ラムモホン・ライとは

彼は18~19世紀のインドの宗教改革者です。
彼は主にインド国内のヒンドゥー教の教義に反発した方でして、近代化の妨げになりそうな教義の廃止を実行した方になります。
彼の思

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宗教は性善説と性悪説、どっちなんだろうか問題_後編

今回は後編をやっていこうと思います。
まずは、こちらを先に読むのをオススメ致します。

1・おさらい前回は、宗教=性悪説がベースの概念である、という記事を書きました。
そこでは、キリスト教と仏教の教義を例に取り上げましたが、〇〇教ではなく、「宗教」という広い領域での解釈をしてみようと思います。

2・今回使用する理論それには今回、ビッグ・ゴッド仮説でもって考察していきます。
この仮説はブリティッシ

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(ネタバレ無し)宗教家が映画「わたしの魔境」をレビュー

今回は映画のレビューをしたいと思います。
流石に宗教に関する作品に絞っていきますが、今回はこちらの作品になります。

1・主なあらすじざっくりと解説すると、オウム真理教をベースとした架空の宗教が、令和の時代にあったらどうなるのか、という作風になっております。
ですが、デジタル化が進んだ現代とカルトの融合がメイン、というわけではなく、実在の宗教家や元オウム真理教の信者などの、テーマに関わる方々のイン

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ド・メーストルの社会正義とは

今回は、ジョセフ・ド・メーストルの社会正義について考察していきたいと思います。
彼は宗教学者や宗教家でありませんでしたが、18世紀にカトリックによる権威主義を継続させるための国家的理論を構築した、結構過激なお方です。

1・ド・メーストルという人物ジョセフ・ド・メーストルは18世紀のフランスの議員・外交官・司法長官を務めておりました。
彼は主にフランス革命と啓蒙思想を批判し、国家の秩序には革命は不

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人間の主体性とは?ミランドラの自由の捉え方

今回は14世紀イタリアの哲学者ピコ・デラ・ミランドラの「人間の尊厳」について、簡単に解説していきます。
僕は中世ヨーロッパの哲学者の中でもトップクラスに尊敬している方です。

1・ピコ・デラ・ミランドラとはミランドラはイタリアはルネッサンス期に活躍した哲学者です。
彼は熱心なキリスト教徒でして、大学では法学の中でも、教会法を学んだほどです。
彼は非常に可哀そうな方で、本人はその気がなかったのに、お

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妬み嫉妬は、神が抑えることが可能?古代ギリシャ人の謙虚さとは

今回はイタリアの哲学者ウンベルト・ガリンベルディ先生の『七つの大罪と新しい悪徳』に出てきた「羨望」について書いていこうと思います。
全然メジャーではない先生ですが、非常に読みやすく、オススメです。

1・書籍の概要先ずはこの本についての解説から。
この本はキリスト教のベースの1つでもある「七つの大罪」を、現在に置き換えたら何に該当するのか、という試験的な試みをしております。

※七つの大罪:人間を

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私が性悪説に対して思っていること

今回も性悪説シリーズになります。

1・経緯性善説・性悪説とは、以下の意味になります。

つまりは、性善説も性悪説も、人間に対する価値観が異なるだけで、教育が大切である、という結論は同じになります。
私個人としては、性善説を信じたいのですが、最終的には性悪説を推しています。
その経緯を話せればな、と思います。

2・社会は性悪説がベースで出来ている、という自論我々が住んでいるこの社会という場所には

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宗教は性善説と性悪説、どっちなんだろうか問題_前編

今回は、前々から書いている性悪説シリーズです。
以下はそのシリーズです。

今回も表題の通り、性悪説に何かを絡めていこうと思います。
今回は宗教をテーマに述べていきます。

1・このテーマを書いた経緯ある日、宗教法人に関する調べものをしているときに、ある資料を発見したのが発端になります。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/shukyohojin/kanri/pdf/

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日本仏教における「悪人正機説」とは何か

今回は親鸞(しんらん)の提唱した悪人正機(あくにんしょうき)について解説していきます。

1・悪人正機説とは悪人正機の正機の意味は「仏の救済対象者」の事を指します。
また、悪人の意味は「修行をしていない、煩悩まみれの普通の人や、自身の罪を自覚し、苦しんでいる人」となりなす。我々が一般的に使用している悪い人や犯罪者のような意味ではないのがややこしい点かと思います。
つまりは「怠惰で修行に励まない人ほ

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キリスト教の「原罪」とは何か

今回はキリスト教神学の基礎の1つ「原罪」について解説していこうと思います。
この概念ですが、キリスト教における人間をどのように定義しているのか、のベースになる非常に重要な語句ですので、知っておいて損がないと捉えております。

1・原罪とは?英語では"Original Sin"と言います。因みに、英語には罪の単語が2つありますが、Sinは宗教上の戒律などを破る、という意味合いが強く、Guiltyは法

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ノートの投稿について

皆様お疲れ様です。
焉明教の教祖、宇治味アヤメです。
先ずは、ノートの投稿が出来ず、誠に申し訳ございません。
本日土曜日からは、いつも通り投稿をいたします為、よろしくお願い致します。
また、近々、焉明教の教義や運営方針につきましても詳細を投稿する予定でございますので、是非とも宜しくお願い致します。

教祖の名前の由来

今回は、わたくし宇治味アヤメの名前の由来をご紹介致します。

宇治味の由来
これについては、日本人の苗字でいそうでいないラインを考案したところ、こちらを採用致しました。ぱっと見で和風な印象があるので。

アヤメの由来_その1
一方、こちらには深い理由がございます。
アヤメの文字は「Angry Young Men」の頭文字から取っております。
この「怒れる若者たち」という語は1950年代のイギリスで

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カトリックにおけるコミュニオンの意義とは?

今回はキリスト教の基本理念であり、カトリックにおけるコミュニオンについて解説していこうと思います。
筆者は当時この言葉を目にしたときに「コミュニティとユニオンの混合言語かな?」という誤解をしていたので、参考になればと思います。
また、後に本文で触れます聖餐の儀式というのは、プロテスタントや東方正教会などの派閥ごとに違うため、混乱を避けるため今回はカトリックのみを取り上げます。

1・コミュニオンと

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YouTubeを開設しました。

皆様お疲れ様です。いつもご覧いただきありがとうございます。
新興宗教団体、焉明教_教祖の宇治味アヤメです。
今回はついに念願のYoutubeチャンネルの開設と動画投稿が出来ました!!!
もしよろしかったら、ご視聴していただけると大変うれしく思います!!!
今後とも、焉明教をよろしくお願いいたします!

キリスト教とマルクス主義との類似点

今回はキリスト教とマルクス主義が、どのように似ているのかについて書いていこうと思います。
また、今回はあくまでも独立した2つのイデオロギーの比較がメインですので、キリスト教共産主義については別の投稿で補完致します。

1.マルクス主義とは哲学・思想系でしょっちゅう出てくる人物。それがカール・マルクスです。
彼の思想を大雑把に説明するなら「資本主義に代わる新たな経済・政治理論を作った色々とすごい人」

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