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VIVE ベースステーション(1.0)の熱問題を根本的に解決する

この記事はこう言った方向けです。

  • VIVEベースステーション(1.0)を使っている方

  • ベースステーションから異音がする方

  • 自分で直せるなら直したい方

経緯は飛ばしてもらってもいいです。

経緯

最近のVRムーブメントに私もあやかってVRChatを始めました。元からVRゲームに興味があって買った7年前の`HTC VIVE`という骨董品VRHMDを押入れから引き出し、2日くらいVRChatを楽しんでいたのですが、
3日目になると突如VIVEのベースステーションからカラカラガタガタと聞き慣れない音が聞こえ始め、挙げ句の果てにはトラッキングが不可能になってしまいました。
最初は、ベースステーションの経年劣化で仕方のないものだと思ってましたが、異音の正体が気になり分解することに。そこでベースステーションの熱問題に直面することになります。

原因は経年劣化ではなく熱に弱いことだった

単刀直入に申し上げるとベースステーションから異音がしてトラッキングができなくなる場合は、十中八九
光拡散用のモータに付いているミラーの固定が甘くなっていることが原因だと思われます。

次の画像が実際に分解した時のものなのですが、

VIVEベースステーション(1.0)の中身

蓋を開けてみると、こすり傷のようなものがありました。(画像ないです)
こすり傷の場所と中身の場所を重ねると、どうやら、光拡散用のミラーあたりで擦っていることが分かりました。

(赤で示した箇所)光拡散用ミラーの位置

ではそのミラーは何でくっついているのかというと、
驚くことにホットボンドだったんですねぇ…

光拡散用のミラーの拡大図

つまり異音が起こる手順はこうだったわけです。

  1. 夏の暑い部屋でベースステーションをブン回す

  2. 光拡散用のミラーを固定するホットボンドが溶け始める

  3. ミラーの固定が甘くなる

  4. モーターは回っているので遠心力で弾き出されたミラーがフタに激突する

  5. 何回も激突するので異音がする

夏の暑い部屋でベースステーションを取り扱う際には気をつけよう!

根本的に解決しよう

ここまでは異音が発生する原因について触れてきました。
ここからはその対策について私なりの解決策を紹介します。
それはズバリ、プラリペアで固着させてしまうです
プラリペアとは、プラスティックを溶かして再固着させる溶剤の一種です。詳細はググって下さい。
プラリペアを使えば熱で溶ける心配もなく、光拡散用のミラーをガッチリと固定することができます。(まぁ剥がせなくなりますが)

接着剤をプラリペアに置き換える

  • ヘラ(フタ剥がし用)

  • プラリペア

  • 固着用の粉 (透明が望ましい)

  • ライター

  • プラリペアを流す針

  • ピンセット(ミラーの取り付け、剥がし用)

  • ゴム手袋

  • 無水エタノール(汚れ拭き取り用)

  • 綺麗な布地(キムワイプも可)

  1. ヘラでベースステーションの蓋を剥がす

  2. フタを開いたあとの状態を撮影する(戻す用)

  3. ピンセットで光拡散用のミラーを外す(ホットボンドのため、すぐ外れます)

  4. エタノールなどを使い、光拡散用のミラーとその受け手部分に付着したホットボンドを剥がす

  5. 2で撮影した画像と見比べながら光拡散用のミラーを受け手に載せる

  6. プラリペアを取り付けた針から出し、固着用の粉につける

  7. プラリペアを染み込ませた粉を受け手のくぼみに流し込む

  8. 少し固まったら、モーター部分を手で回転させ、引っかかりなく回ることを確認する(引っかかる場合は、プラリペアをピンセットで削りましょう)

  9. できたら、電源を投入してモータが正常に回転するか動作確認する(30分くらい)

これでうまく動作すれば置換成功です!
クソ暑くてもブンブンベースステーションを回せますね!!


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