どんなラグビー塾を創りたいか#7完結【導く指導】

最後にコーチングの話

コーチングというのは僕の解釈だと

「どう指導するか」もしくは「どう伝えるか」だと思ってる

だから、これまでに書いてきた「どんな練習メニューを組むか」とは全く違う話

では、ラグビー塾ではどんなコーチングをするかと言うと

【導く指導】

これだけで解る人はいないでしょう笑

僕(昭和54年生まれ)が現役の頃は「教え込む指導」もしくは「与える指導」が主流だった

「あれをしろ」
「これはやるな」
「そこはこうしとけばええ」

40代の元スポーツ選手のほとんどはそういった指導を受けてきたはず

その後、「教えない指導」もしくは「選手が主導の指導」というのが一部で流行る

「練習は選手だけでする」
「メニューも休みも選手が決める」

確かにこのやり方で成功したチームもあった

ただ、その「教えない指導」という言葉が一人歩きしてしまい

本当に「何も考えずに何もせずに選手に丸投げな指導者」というのも増えた

それはそれで選手がかわいそうだ

それらを勉強した上で僕がやりたい指導というのが【導く指導】になった

「寄り添う」という表現がわかりやすいかもしれない

大切にしたいのは「対話」

「今のプレーどうだった?」
「なんで成功したと思う?」
「今後は何が上手くなりたい?」

選手が何を思い、何を願っているか

指導者側から押し付けるとその場では出来るかもしれないが

本当の意味での成長にはならない

逆を言えば、選手達の中に「成長したい」という気持ちが生まれれば指導者関係なく、勝手に成長していくもの

指導者はその気持ちに火をつけ、火を大きくするのを手伝う役目だと思う

時に先導し、時に併走し、時に後方支援にまわる

教えるし、導くし、教えない

一人ひとりにこの指導を実践したいと思うと必然的に「塾の人数制限上限なし」という選択肢も無くなる

もう一つは【選手が自分で見つける】

前回、分析が得意と書いたが、これもコーチングが進んでいくと僕自身が分析をする事も少なくなるはず

最初は何をどう分析していいかわからない選手が僕に分析をされる

僕は分析をしながら選手にどのポイントを見ればいいかを伝えていく

これが徐々に選手の中に浸透していくと自ら分析が出来るようになる

具体的に言うと

指導者「今の◯◯が◯◯してたよ」
選手「はい」

指導者「今のどうなってた?」
選手「今は◯◯が◯◯になってたと思う」

という風になる

僕はこの事を【選手の中にコーチがいる】と表現する

選手の全てのプレーに対して指導者が指導するの不可能である

だからこそ、選手の中にコーチがいて、そのコーチが自分のプレーを気づいてくれれば当然上達は早くなる

そして何より【自分で見つける事は楽しい】


選手と肩を並べて、目標を目指して、導く

僕はこれを【指導】と考える

僕のコーチング論をもっと知りたい人はYouTubeで観てみてください⬇︎

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