【美術展】アニミズム/京都芸術大学附属康耀堂美術館(長野県茅野市)
アニミズム、私が使い込んだ古い物を大切にするのは、この考え方が好きだから。
平日午前中の訪問、約1時間弱の滞在だったが、その間貸切状態。
この展覧会の展示構成と作品レイアウトは、博物館実習の一環として、京都芸術大学通信教育部の博物館学芸員課程で学ぶ学生が担当。
それならそれで、学生がどういう着眼点で「アニミズム」的要素を感じて、その作品を選んだかや、その作品の背景なり、画家の想いなども取材して、絵に添えて欲しかった。
ただ、作品が並べられているだけ。芸術品は、ただ、感じろ!なのだろうか。
地方にあるとは言え、首都圏からほど近い観光地にあり、周りの環境も抜群に良い。美術館の建物そのものも美しく、建物の中から見える外の景色もとても美しかった。いる間に感じた静謐さは、都心での展覧会や、人気のある大展覧会や、はたまたトーハクで感じる日本人なのにアウエー感からは得られない、綺麗な時間だった。
箱や立地に恵まれているだけに、もう少し展示に工夫があったらもっと楽しかっただろうな、と少し残念だった。