【美術展】皇室のみやび 第3期(前期):近世の御所を飾った品々 2/4@皇居三の丸尚蔵館
「源氏物語図屏風」1双(そう)の右隻(うせき)の題材の一つが「蜻蛉(かげろう)」だが、描かれているお姫様(女一宮(おんないちのみや))は源氏物語上、あまり登場しない。
そもそも「蜻蛉」が結構暗い内容であり、女一宮もそれほど印象に残る人物でもない。なぜにこの帖を取り上げて画にしたのか絵師に聞いてみたいわ。注文主からの依頼なのかなぁ。
この「女一宮」を垣間見ているのが光源氏の息子・薫(27歳)。
殿上人のようするに「覗き」の画にはいつもその背中に「可笑しみ」を感じてしまう。こ