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なぜ半導体政策だけがまともだと?

2021年12月14日に放送されたDHCテレビの「虎ノ門ニュース」において、
加藤康子氏がいかに日本の政府、経産省が日本の産業の成長の邪魔をしているのかを
語っていらした。
政策の方向性にしても脱炭素の名のもとに日本の製造業を先細らせ、雇用を失わせるようなものばかり。

製造には水道代、電気代などインフラ代がとてつもなくかかる。
海外、特に製造業で日本を追い抜いた中国韓国と比べ、日本の電気代は約3倍も高い。
その中で日本の製造業はこれ以上削れないところまで経費を削り、電気代が安くなる夜間に稼働させ競争に耐え抜いている。
それを加藤康子氏は資料や電気料金の実際の明細書を出しながら説明していた。

その説明を聞いているだけで、いかに政治家と役人が日本の産業の成長をまったく考えていないかがよくわかるはずだ。
それなのに、半導体の話になるとレギュラー出演者の百田尚樹氏は、
「深刻な半導体不足に備えて最新世代の半導体チップ以外の旧世代のチップの供給を支えるため、熊本に(TSMCの)工場を作るんだ。」などといっていた。


加藤康子氏の説明を聞いていればそれだけで十分、日本の政治家と省庁は日本の産業を伸ばそうとか応援しようとしていないかがよく分かるのに、なぜ半導体生産にだけまともな政策をすると思うのか。

そしてなぜ解決策が、外資の、それも世界の車載用半導体チップ不足の原因を作った台湾TSMCの工場でなければならないか、という説明も百田氏はしない。
なぜこうも、TSMCが絡んだ瞬間、論理的整合性のない理解の仕方になるのか。
そしてなぜそれがあたかもTSMCの広報の代理をしているかのような、
TSMCに有利な内容となるのか。

米・ワシントンのシンクタンク調べではワシントンで最もロビー活動が盛んなのは、
金額で言えば、1位・TSMC、2位・イスラエル政府、3位・台湾政府、だそうだ。

別に百田尚樹氏が確信的隠れ売国奴だとは思わないが、
政治経済や軍事技術に詳しくない彼の周りを潤沢な資金でロビー活動するTSMCから毒饅頭をもらった連中が取り囲み、入れ知恵をしているであろうとことが伺える。
https://www.youtube.com/watch?v=4xIUKIs83CI