ウクライナのネオナチ(皆が聞かされてるのと違・・)
ウクライナのネオナチを成敗!
それが現在、プーチンがウクライナに侵攻している理由である。
プーチンがそういっている。
しかし・・・
2015年2月に、ユダヤ人、ユダヤ教徒への啓発を目的としてチャンネルなのか、ユダヤ系と思われしYouTubeチャンネル、JBS-Jewish Broadcasting Service-(*以前はShalomTVと名乗っていた)にアップされたウクライナのラビのYaakov Dov Bleichのインタビューによれば現在私達が聞かされている話とはかなり違う話が聞ける。
以下、彼の発言から抜粋です。
確かにウクライナにネオナチはいる。
キエフに住んでいるが、2015年でも1月に2度、ユダヤ系住民が足を刺されるなどの攻撃を喰らった。
だからセキュリティ専門にお金を払ってでも自衛はしなければならない。
だがウクライナ警察はしっかりと仕事をしてくれてもいる。
ロシアがクリミアを突然奪い併合した直後にも、夜道で後をつけられたユダヤ系ウクライナ人が襲われたりなどの、いくつかの攻撃事件があったが、それ以前は概ね、ウクライナのユダヤ人コミュニティ、シナゴーグは周りと良好な関係を築いていた。
欧米のシナゴーグでは、集会の後ユダヤ教徒はそそくさと誰にも見られないようにしてその場を立ち去るのが通常だ。
目立って攻撃や嘲笑の的になったりしないように。
なのでシナゴーグ外では、集会後には常に警察の車が停っており
騒乱がおきないよう見張っている。
しかしその警察の車ですら、からかいや嫌がらせでユダヤ人の後をつけ回したりすることがある。これはアメリカでも起きている。
ところがウクライナではそういうことは無く、シナゴーグ外で警察の車が停っていることはない。
この話を聞いた司会者は、「それは例えばパリなどよりずっとマシな扱いを受けていますね。」と非常に驚き、このラビも「100%マシです。」と断言した。
さらに、ウクライナ独立後、ウクライナのシナゴーグは本当に素晴らしく発展したのだと断言する。
ウクライナ人民族主義者・反ユダヤ主義者より怖いのはロシアの反ユダヤ主義者だそうだ。
ソ連の古典的プロパガンダの後継者である彼らは、ウクライナ人民族主義者の服装をしたうえでユダヤ系住民を攻撃し、それをロシアの報道で「ウクライナ人民族主義者によるユダヤ系住民への攻撃」と大々的に広めるのだという。そのやり口において彼らはプロフェッショナルだとも。
そして、「ユダヤ系住民を守る為に」という口実でウクライナに侵略してくる。それが恐ろしい、と。
そして自分たちユダヤ系住民はそのような抗争の口実に使われたくない、ともこのラビは語っていた。
繰り返すがこのインタビューが行われたのは2015年2月だ。
2022年2月ではない。
つまり最初からプーチンはウクライナ侵攻の目的を果たす為に、ネオナチの脅威からユダヤ系住民を守る、というストーリーを何年もかけて(10年以上か?)作り広めてきたのだ。
このインタビューの中でラビは、キエフでよくいわれれる以下のようなジョークを披露した。
「もう今後はロシア語なんて話したくない。
差別されるのが怖いからじゃない。
ロシア語を話すことで、『誰か』が自分を『守りに』来るのが怖いからだ。」
このジョークは現実のものとなった。
このインタビュー動画は以下。(英語のみ。英語字幕は自動生成から)