母親は私が20才の時に亡くなりました。 死因は溺死。ある日の夜、誰にも言わずに家を出て、探したけれど見つからなくて、翌朝海で遺体で発見されました。 遺書もなく、本当の事は何もわからないけど、「自殺」と死亡診断書に書かれました。 母が何かに悩んでいるような気配や、不眠の症状を訴えていたにも関わらず、当時の私は特に気にしていませんでした。 人間誰しも悩む事はあるし「更年期障害じゃない?」なんて軽口たたいたりして。 当時の私にとって、親は強い存在だと思い込んでいたんです。
私は、人生の不幸な事ばかりにフォーカスしていました。 両親を亡くし、何十万人に1人の確率の病気になり、家族も原因不明の病気になり。どうして私ばかりがこんな目に合うのか?「不幸の星の下に生まれてきたんだ」と本気で思っていました。 あの時ああしていたら、こうしていたら、と過去を見て後悔ばかりして、自分を責めては苦しみ、こんな不幸な血を子供達にも引き継いでしまった。こんなに悲しいことばかりの世の中に産んでしまって、子供達にも悪いことをしてしまった、と本気で考えていました。 そ
人間はどうせ死ぬのに、何で生まれてくるんだろう? 次男を出産して3ヶ月後に父を亡くしてから、「生と死」について、ずっと考えていました。 なぜ自分が生まれてきたのか?覚えている人はどれだけいるのでしょう? 最近は、胎内記憶や出生前記憶の話も、認識が広まっていますよね。 私自身は記憶がないのですが、映画「かみさまとのやくそく」を見たり、記憶があるという方の話を聞いたりして、みんなあの世からお母さんを選んで生まれてきたんだと思うようになりました。 そう考えてみると、生きる