Java初心者でもわかる!インスタンスとクラスの基礎
はじめに
オブジェクト指向プログラミング(OOP)を始めるなら、まず理解しておきたいのが「インスタンス」と「クラス」です。まるで料理のレシピと料理そのもののような関係で、OOPの基礎を支える重要な概念です。
インスタンスとクラスとは?
インスタンス: クラスに基づいて作られた具体的なオブジェクトです。例えば、「猫」というクラスから「ミケ」という名前、「茶トラ」という毛色、「3歳」という年齢を持つ猫のインスタンスが生成されます。
クラス: インスタンスの設計図のようなものです。クラスには、インスタンスが持つ属性(フィールド)や、インスタンスが実行できる処理(メソッド)を定義します。
クラスの構成要素
クラスは4つの要素で構成されます。
修飾子: クラスのアクセス権などを制御します。
クラス名: クラスの名前です。分かりやすい名前をつけましょう。
フィールド: クラスが持つ属性を定義します。
メソッド: クラスが実行できる処理を定義します。
クラス定義例
public class 猫 {
// フィールド
public String 名前;
public String 毛色;
public int 年齢;
// メソッド
public void 鳴く() {
System.out.println(名前 + "がニャーと鳴いた");
}
public void 食べる() {
System.out.println(名前 + "がご飯を食べる");
}
}
インスタンスの生成
インスタンスは、new 演算子を使って生成します。
// インスタンス生成
猫 ミケ = new 猫();
ミケ.名前 = "ミケ";
ミケ.毛色 = "茶トラ";
ミケ.年齢 = 3;
インスタンス変数へのアクセス
インスタンス変数にアクセスするには、. 演算子を使います。
// インスタンス変数へのアクセス
System.out.println(ミケ.名前); // 出力: ミケ
System.out.println(ミケ.毛色); // 出力: 茶トラ
System.out.println(ミケ.年齢); // 出力: 3
インスタンスメソッドの呼び出し
インスタンスメソッドは、. 演算子 followed by メソッド名 を使って呼び出します。
// インスタンスメソッドの呼び出し
ミケ.鳴く(); // 出力: ミケがニャーと鳴いた
ミケ.食べる(); // 出力: ミケがご飯を食べる
まとめ
インスタンスとクラスは、OOPを理解し、使いこなすための土台となる重要な概念です。今回紹介した内容を参考に、ぜひ実践で活用してみましょう!