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夜の扉3


短冊には夢が描かれてある。
その夢というのは、欲望を叶えるためであり、限界がないのだ、と僕は思い、ゲームから降りた。俯瞰して、自分を見ると、参加はしているが、冷静である。
蟻地獄の中の馬鹿達の間にも、僕の仲間はいる。僕はというと、斜に構えながら、銀盤に焼き付ける時代というものを。
彼女とフィンは一緒になった。フィンは臆病だが、高級車に乗っている。高級車に乗っている奴ほど、怯えている。
勝ちと負けが交錯する繁華街が、僕の居場所だ。仲間のふりをしながら、写真をとる。
仕事は探偵であり、本質を見抜くのだ。
地球全員が仲間だからこそだ。
ドブネズミとネオン街には、いくつものさよならがある。別れがない出会いがあるかのように、看板は派手に、下世話な色で、存在をアピールする。
だれが、1番高いかなど、興味がない。
誰が1番偉大かは、心の大きさだ。
彼女は、フィンを愛した。否、愛というものが、買えると勘違いをし、溝に落ちた。
悪臭をたらし、泣き喚き、幸せと言ったが、それは、生きているからである、と推測し、僕は仕事へ戻った。
コンクリートジャングルの中は、あくまで、サバイバルであり、戦場である。
水に毒がないかを確認し、水を飲む。
勿論、解毒剤をしいてからだ。
銃声が聞こえる。
また、ネオンが微妙に揺れる。

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