拝啓 盛夏の候、

わたしにはただひとり。
手紙のやりとりをする友人がいる。

とはいえ、昨年の今ごろも、
「手紙の返事を書きたいなあ…」
と思っていた。

そして、今に至る。（こら）
ので、決して頻繁なわけではないけれど。

7月になったとき、
無印良品へ行ったとき、
町の名前を目にしたとき。

日常のほんとうにふとした瞬間に、
いつもその子を思い出す。

だから、わたしにとっては、
「とくべつな友だち」なのだ。

ーーー

学生時代からの、だから、
15年ほどの付き合いだと思う。

おんなじクラスだったけれど、
いつでも一緒というわけではなかった。

大きいグループでくくると同じだけど、
それをふたつにしたらちがう、みたいな。

でも　わたしは当時から、
その子のことがとてもすきだったし、
その子の感性にとてもあこがれていた。

やさしくて、ほんわかしていて、おだやかで。
控えめで、絵がうまくて、手先も器用で、癒し系。
＂無印良品＂の擬人化、みたいな自然なあたたかさ。

たとえるなら、
＂わたしがもっていないもの＂を、
たくさんもっている可憐で多才な女の子。
　
性格も、テンポも、生きかたのスタイルも、
わたしたちは何もかもちがうけれど。

どういうわけか、
「わたし」という人間のことをわかってくれて、
「わたしの好きそうなもの」をすすめてくれて、
（これがほんとうに好きなのだ。おどろくほどに）
その子の手紙を読むとほ〜〜〜っとする。

そう。
あつすぎない、ぬるめの緑茶みたいなひとなのだ。

だからわたしも、
いろいろと打ち明けたくなっちゃうんだろうなあ。

ーーー

「近況」と称して。

ｅｎｊｏｙ！　というコンビをはじめたことを、
その子あての手紙（の終わり）にひっそり書いてみた。

わたしはまだあんまり、
周りのひとたちにｅｎｊｏｙ！　の話ができていない。

（いや、
　そもそも人に会ってないっていうのもあるけれど）

でも、これからはすこしずつ、
ちゃんと＂声＂にしていきたいと思っている。
　
「わたし」と「おせち」をイコールにすること。

それはほんとうにごくごく、小さいことだけど。
わたしにとっては、大きな打ち明けばなしで。
　
今だって、
「一方的に聞かれてもないのに話しちゃった…」
とひとりでうじうじそわそわしている。（笑）

ともすれば、
便せんをやぶって書き直しちゃいそうなので、
固く封をしてなぞの生物のシールも貼った。

（スミロドン、というらしい）
（今回のサムネイルのイラストはそれです）

これでもう、後戻りはできまい。

ぺいっ！

🐅

てね。

ーーー

わたしたちは付き合いも長いけど、
SNSではなんにもつながっていない。

知っているのは、
メールアドレスと住所だけ。

なんともまあ、アナログだよね。

でもなんか、
それはそれで「らしい」気もして好きだ。

このnote が届くかはわからないけれど。

（届いてもいいし、届かなくてもいい、）
（だってなんか、恥ずかしいじゃんね）

これからも、よろしくね。
ありがとう。

とびきり！すてきな1年になりますように 🥒