#1 松本城➀ 松本市の象徴
言わずと知れた松本の象徴となる国宝5城のひとつです。
天守は複合連結式層塔型五重六階で黒漆が塗られた黒く美しいお城です。
現存する五重六階の天守の中では日本最古となります。
築城は、安土桃山時代末期とされ、石川数正・康長父子によるものです。石川数正は、徳川家康の家臣として有名かと思いますが、松本城の築城時には、家康の下から出奔して豊臣秀吉に仕えていました。秀吉の支配下の城は黒塗りのものが多く、松本城も秀吉に仕えていた石川数正が築城したため黒いという説もあります。
江戸時代になり松平直政が城主のときに辰巳附櫓・月見櫓が増築され現在の姿となっています。
天守は戦国時代に築城されていることから戦を想定している造りとなっている反面、江戸時代に増築された辰巳附櫓・月見櫓は戦の備えをもっていません。戦国時代と江戸時代、違う時代の様子が松本城ではみてとることができます。
松本城の歴代の城主は6家7代で、石川家、小笠原家、戸田家、松平家、堀田家、水野家、戸田家の順で入れ替わっていますが、徳川家とかかわりのある人物が城主となっています。
歴代城主は大阪の陣の配陣図等でも名前が載っていたりし、活躍をうかがい知ることができます。
参考: 国宝 松本城 - 松本城をより楽しむ公式ホームページ
(https://www.matsumoto-castle.jp/)
松本まるごと博物館ガイドブック