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#4 国宝 旧開智学校

学都松本を象徴する学校建築です。

開智学校は、明治6年5月6日に全久院廃寺を利用して「第二大学区第一番小学開智学校」として開校されました。
現在の校舎は、「擬洋風建築」と呼ばれ、文明開化を象徴する建築で明治時代文明開化政策を進めた筑摩県権令(県知事)・永山盛輝により計画され、松本の大工・立石清重が設計・施工をしました。全久院跡地を利用して明治8年着工、翌9年に新築されました。
工事費は当時約1,1000円でしたが、そのうちの7割ほどが町民からの寄附でした。

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女鳥羽川の畔(時計博物館の近く)で開校し、90年近く使用された校舎は、昭和36年に国の重要文化財に指定され、同38年に解体、現在の地に移築復元され、同40年に教育博物館として開館しました。
令和元年に国宝へ指定された旧開智学校ですが、近代建築として初めての国宝となります。

旧開智学校の特徴は、「擬洋風建築」です。
旧開智学校は正面から見ると、左右非対称であり、漆喰使い石のような模様をつけるなど、西洋建築とは違う部分があります。また、校舎の中央にそびえたつ八角塔や各窓に取り付けられた舶来のギヤマン(ガラス)、旧開智学校のシンボルの天使と龍の彫刻といった和風と洋風の入り混じった建築となっており、洋風建築を造ったことのない大工たちが大阪や神戸などに調査に行き、実際の洋風建築と自分たちの技術を合わせ、「擬洋風建築」が誕生いたしました。

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さらに校舎内も、木材や漆喰といった伝統的な材料を使用しつつ、洋風の雰囲気に仕上がっていることからも大工の工夫が感じられます。外観や内部、さまざまな個所に大工たちの工夫が見られ、そういった工夫を探すのも見学を楽しむひとつですね。

※今年の6月より耐震工事のため休館となります。

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参考: 旧開智学校(https://matsu-haku.com/kaichi/)
   松本まるごと博物館ガイドブック

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