報告 ZUCCA
音心は日曜日、磐田市の蔵を改装したお店「ZUCCA」さんでライブを行ってきました。オカリナは生音、楽器ごとの音量の差も含め、ありのままをお伝えできるライブでした。
今回はそのご報告です。
あいにくのお天気
梅雨真っ只中ですから当然なのですが、お天気はあいにくの状態でした。それでも直前にあったような台風のような暴風雨ではなく、いかにも梅雨と言った湿気に覆われたような雰囲気でした。
磐田駅から歩いて行ける範囲に、大きな通りから隠れるように存在するZUCCAさん。
建物はまさに蔵そのものといった感じで、手前に駐車場があるのでこれまた奥まった雰囲気です。
会場の様子
建物の中はこんな感じで、座られたお客様それぞれが、テーブル越しにコンサートを楽しめるようになっています。
左側にはカウンター席があり、その最前列は見事にステージの直前の位置です。
音響の準備
広くはない空間ですので、試し吹きしてみると音の響きはほとんどなく、吹くのを止めた途端に音がピタッと途絶えるような感じでした。歯切れのよい曲や手拍子なんかも有効だなあと感じました。
ピアノは持ち込みのデジタルピアノを音響に繋いでの演奏でした。今回は音響にZUCCAさんと親しくされている井伊さんにお手伝いいただき、セッティングはほぼお任せ状態でした。えんじろうは音響に関わらない分、この建物の中で音の響きが良い場所を探すことに時間を使っていました。
全面的に響かないように見えて、そんな中でも少しだけ響きの濃淡の差を感じる場所はありました。もっと行動範囲を広く探したら、更に見つかったかも知れません。
演奏の様子
今回の演奏写真はビデオからの切り抜きです。えんじろうがカメラに近い位置で陣取っていたため、なんだか顔がでかいですね(笑)お許しください。
こちらは第2部のソロ演奏でも活躍してくれた「森の音オカリナ AG管」を演奏中の姿です。おそらくこの空間で最も響いたオカリナです。
このオカリナである音階を出したときに、建物内の何かが共鳴し「ジージー」と音が聴こえるハプニングも有り、演奏前に取り除くことができたので良かったです。
しかしよく考えてみれば、触れもせずに音波だけでものを揺らしているのです。オカリナのパワーが以下に強力かが判りますね。そして同じ固有振動数を持つ者同士がまるで一緒に踊りたがっているように共鳴するという現象そのものもロマンティックと言えますね。
今度は歯切れとパワーのある梅雨とは無縁そうなイタリア製の「Menaglio AC管」です。
直の音量はずば抜けていますが、この場所では以外にも響きませんでした。壁の材質など色々要因があるのでしょうね。要素の大半が吸収されるような感覚を感じました。
木製オカリナ「マデリーナ」は久しぶりの登場でした。蔵自体が木製なこともあってなのか、こちらは建物が結構バックアップしてくれる感じがありました。
久しぶりだったせいか、なんだかとてもマデリーナが喜んでいるように感じられ、僕も演奏中にどんどん楽しくなってしまいました。
進行は前半
えんじろうは前半にMCを担当していました。初めてのお客様も数人いらっしゃったことから、オカリナの話や個性や特徴の話題などを織り交ぜながら、すべてがえんじろうオリジナル曲で13曲+1曲という盛りだくさんでお送りしました。
ただいまの楽器たち
今回はみごと10本ちょうどという数でしたね。
しかしこれでも同調楽器がかなりあります。SC管が3本、SG管が2本、SC管が2本といった具合。音色を考えなければこれらは1本ずつにまとめてしまえるのですが、持ち方や息の量を切換えてでもこの音色の違いの部分はお伝えしたいと思うのがえんじろう。そして曲ごとにあった音色があるという幸せをお伝えすることも大切な「やりたいこと」なのです。だってこの個性が売りの楽器ですからね。
直接の音が響きやすいZUCCAさんで、オカリナの音色の違いがよりくっきりと伝わったようならば、ここでやってよかったなと思えます。
ZUCCAのオーナーさん、音響の井伊さん、そしてはじめての場所に足をお運びくださったお客様に、感謝いたします。ありがとうございました。
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