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韓国映画『オアシス』

語りたくなる映画の話。オススメ映画レビュー。

2002年の韓国映画『オアシス』。映画通の江頭2:50氏がオススメしてたので観たんだが。もう、今年のマイベスト映画はこれで決定でいい。

まず、そもそもラブロマンスというジャンルが苦手。

イケメン俳優がスカシてる映画とか、観た女子高生が「泣いた」「感動した」言ってる分にはかわいーもんです。

が、大人があれ見て「最高」「キュンキュンした」などと言ってんのか。ってなると、おれにはホラー映画としてしか観れないんだが。

そこへきてこの純愛映画。もうロミオ&ジュリエットなんかと並べていい歴史的名作だった。

あらすじ。(おそらく)軽度の知的障害がある男と、脳性マヒを患う女性の恋。

映画冒頭から、出所したばかりの男が、どうしようもないヤツとしか思えない行動の連続。ヒロインをレイプしようとしたり。

見てくと、おそらく軽度の知的障害があって、純粋なだけ、というのがだんだんわかっていく。

純粋に接するため、見てるこちらもヒロインが知性ある美しい女性、ということがわかってくる。

社会から疎外された二人が親密になってゆくが、周囲はそれを理解しない…

観てるこっちは、完全にこの二人を応援してしまうじゃないか。。

と。内容に関する素晴らしいレビューはネットにいっぱいあるので、激推しするに留める。

素朴な疑問。こういう映画、日本では作れるもんなんだろうか?
設定が設定だけに、うるせー文句言う輩はいっぱいいるんでしょうが。内容見て「差別だ」とかいうやつはどーかしてる。そういった輩から評価されるマイナス面を多分に孕むわけで、女優さんにとっては挑戦以外の何者でもない。日本の女優さん達が、この映画のヒロインを演じてる姿はどーにも想像できんかった。
(余談。主演女優のムン・ソリさんは、周囲からこの役を引き受けるのを止められ、迷ったそうだが、監督は「美の概念を変えよう」と言って説得したらしい)

この映画の純粋さを持ってしたら。いままでの恋愛映画・恋愛ドラマは全て霞んだ。

しかし、純度が高すぎて。何度もは見たくない。生きてるうち3回見れれば十分。

そのくらい純粋なラブストーリーであった。

いっちばん奥の棚にそっとしまっておきたい。


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