いい子ちゃんで居たい。
なんというか、私は本当に不器用だと常々呆れている。
お釣りも多かったら戻しに行くし、
スーパーでは商品が違うところに置かれていれば戻し。
落し物は届ける。
今日も、仕事の昼休みに家に帰る途中、いつも使う道じゃない方へ曲がらざるを得なくて、ぶつくさ言ってたら道端に雀さんが落ちて亡くなっていた。
横断歩道の入口、人が信号待ちするところだからもう何度か踏まれているようで。
なす術がなくて、一旦通り過ぎて。
その後仕事に戻り、気になってしまい入力ミスをしてやり直したりして、何やってるんだかホント(笑)
で、仕事上がりに再びそこへ行った。
わざわざ、休憩終わりに家からティッシュと割り箸を持って出ていたのだからもう、行くよねそりゃ。
血はすっかり乾いてカラカラで、私はたくさんの車からの訝しげな目線をケツに浴びながら(向き的に車道にケツ向けてたからね)つぶれた雀さんを拾い上げてティッシュにくるんだ。
自転車のカゴに乗せて、押して歩いていると、近所のじーさまとすれ違った。
「なんやァ?雀か!!はーw真面目にんなことしたってしゃーないやん毎日死んどるわwww」
…私は愛想笑いをした。
「そおねェ、あんたらと同じでねェ⤴︎︎︎!?!?」
って、言えたらどんだけスッキリしたか。
田んぼの畔、邪魔にならない土の所に雀さんを置いて、「ごめんね。やな事聞かせちゃったし、こんくらいしかできなくて。おやすみ。」と家に帰った。
私は
いい子ちゃんで、居たい。
ただでさえ生きるには迷惑をかけるんだ、生きるってそゆもんだと思ってる。
だからこそ、自分でどうこうできる範囲くらい取り繕いたいと私は思う。
ただでさえ、人の数だけ価値観がある。
私がただ私らしく生きているだけで不快に思う人間も居るのだから。
自分がどうにかできる部分だけでも、綺麗にしたい。
縁あって、関わってくれた人に、少しでも会えてよかったと思ってもらえれば良いと。
それが私のためにもなるからだ。
最大の防御魔法だと思ってる。
後ろめたいヤツは勝手に離れてくれるし
煙たいやつはそもそも近づかない。
現に私の周りには、素敵な人しかいない。
そりゃ世界中の雀さんは助けられないし
道端のありんこ達を踏んづけないとかも無理だ。
あたいの好物は、お肉だしね( ・ᯅ・ )
ただ、生きている中で
目に付いたぶん、気になった分だけでも。
できる分だけでも、してあげたいことはしてあげたいし。
その後ぐちゃぐちゃ後悔するくらいなら
やってしまおうってだけ。
それだけ。
損してるとは思ってない。
寧ろ私はまぁまぁしたたかだ。
こうしてなんちゃって魔女は、今日もそれなりに、うまいこと生きている。
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