Regione Pugliaプーリア州を旅する✈①
街歩き編その1🐾
プーリア州はイタリアのかかとの部分、地中海の真ん中にある、西洋文明を育んだ地中海の東西航路の中継地として昔から重要な役割を担い、様々な文化と伝統の交差点ともいうべき重要な地方。そんなプーリア州の魅力を3回に分けてご紹介します🍃
1回目の街歩き編その1では、州都バーリ、その北のトラーニ、世界遺産のカステル・デル・モンテ、バーリから海岸線を南に下がって、美しい海辺の街ポリニャーノ・ア・マーレ、とんがり屋根の独特な建物が特徴の世界遺産の街アルベロベッロまでご案内します。
【バーリ Bari】
プーリア州の州都バーリ。半島部にある旧市街と、碁盤状に道路が建設された新市街があります。
街の中心には、南イタリアのオペラの殿堂の1つ、ペトゥルッツェッリ劇場(Teatro Petruzzelli)があります🎶
旧市街には13世紀のフェデリコ2世による城塞、11世紀前半のプーリア・ロマネスク様式のカッテドラーレ(大聖堂)、同じくプーリア・ロマネスク様式のこの街の守護聖人、聖ニコラに捧げられたサン・二コラ(San Nicola)聖堂などの見どころが多数。
旧市街の狭い路地では、女性たちが、この地方の名物オレッキエッテ(Orecchiette)という耳のような形をしたパスタを手でこねて作り、販売しています👂
【トラーニ Trani】
州都バーリの北。岬の端に港を見守る大聖堂が孤立して建っています⛪
【カステル・デル・モンテ Castel del Monte】
カステル・デル・モンテは、1996年にユネスコ世界遺産に登録された、ムルジャの丘の上にそびえたつ堅固な城。1240年頃、フリードリヒ2世により建てられ、高さ24mの八角形の塔を8つ配した八角形の建造物。最近はあまり流通していませんが、ユーロ1セント硬貨に描かれています。
バーリ空港から北へ海沿いの街をいくつか経由するバス便で所要2時間弱。
【ポリニャーノ・ア・マーレ Polignano a Mare】
ポリニャーノ・ア・マーレは、アドリア海の真珠として知られる、海の美しい歴史ある街。湾内にある洞窟レストランや、クリフ・ダイビング世界選手権が行われたことでも有名になりました⛱
また、この地出身の歌手、ドメニコ・モドゥーニョ(Domenico Modugno)が歌ったNel blu dipinto di blu(Volareとしても知られる)はサンレモ音楽祭で大賞を受賞し、世界的にヒットしました。街の中心の通りに、その歌詞が並ぶイルミネーションがあります🎶
街の中心から少し離れた海沿いに、ピーノ・パスカーリ財団美術館(Pino Pascali Foundation)があり、1968年に亡くなった芸術家ピーノ・パスカーリの作品は、愛知県豊田美術館と大阪中之島美術館にも所蔵されています。
【アルベロベッロ Alberobello】
アルベロベッロは、この地方独特のとんがり屋根の住居トゥルッリ(Trulli)の建ち並ぶ街で、1996年にユネスコ世界遺産に登録されました。トゥルッリは、ヴァッレ・ディトリア(Valle d'Itria)地方に見られる住居で、壁と棟石が石灰で塗られ、円錐形の屋根は、灰色の平たい石を接着剤を使わずに積んだもの。
アルベロベッロには、およそ1400棟あり、商店、ホテル、教会などに利用されています。
協力:PUGLIAPROMOZIONE(プーリア州観光局)