イタリア国内交通情報
基本情報を記載いたしております。
写真付きで情報をご覧になりたい方へ:現在、市販にて様々なイタリア観光ガイドブックが発行されており、とても便利な内容となっておりますので合わせてご確認ください。
≪イタリア国内交通情報≫
【1.列車の旅】
イタリアの列車事情
イタリアを旅するには欠かせない列車。国内のほぼ全域を網羅しているため、移動にはとても便利です。イタリア国内の列車運行の9割以上は旧国鉄のTrenitalia社で、その他が私鉄列車となります。
Trenitalia社の場合、主な列車の種類:普通(Locale)、鈍行(R、Regionale)、特急(IC、IntercityまたはEC、Eurocity)など。高速特急には、Freccia Argento(フレッチャ・アルジェント)、Freccia Bianca (フレッチャ・ビアンカ)、時速300kmを出すことのできるFreccia Rossa(フレッチャ・ロッサ)などの車種があります。
イタリア幹線を運行する新高速鉄道会社イタロ社Italo S.p.Aによる全車特急のイタロItaloもあります。
<各都市間の時刻表>
*サイトは各鉄道会社により運営されており、内容は全て英語で記載されております。サイト上でのご購入、運行詳細などに関わるお問い合わせは各自でご確認ください。
トレニタリア社(英語あり)
イタロ社(英語あり)
周辺のヨーロッパ諸国とをつなぐ国際列車
スペインから:www.elipsos.com
フランスから : www.sncf.com
ドイツから : reiseauskunft.bahn.de / www.dbitalia.it
スイスから : www.sbb.ch / www.cisalpino.com
【2.バスの旅】
イタリア国内の主要都市(ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマなど)に関しては列車が運行していますが、昔からの街並みや田園風景を残す地方都市、小さな街や村を旅する際には、バスが便利です。州をまたがる路線、小さな村をつなぐ路線、夜行バスなど目的地によって様々です。
<主要な中距離バス運行会社>
*サイトによってはイタリア語のみの場合もあります。
北部
SAVDA -(ヴァッレ・ダオスタ州内他、フランス国境とアクセス)
SADEM (ピエモンテ州内他、ミラノ、マルペンサ空港とアクセス)
Autostradale S.p.A. – (ロンバルディア州内他、コルティナ・ダンペッツォへの長距離バスなど)
SAD(ボルツァーノ側のドロミーティ地域を運行)
Dolomiti bus – (コルティナ側のドロミーティ地域を運行)
ATVO(コルティナ・ダンペッツォとヴェネツィアを結ぶ)
中部
Siena Mobilita’ – (トスカーナ州シエナ周辺)
Etruria Mobilita’ (トスカーナ州)
Lazzi – (トスカーナ州ピストイア、ルッカ、アレッツォ)
Sulga(ウンブリア州内他、ローマ・フィウミチーノ空港、ローマ市内からも運行便あり)
ATM S.p.A. -(モリーゼ州内他、各地へ運行)
Arpa – (アブルッツォ州)
南部
Sita Sud Trasporti S.p.A. :カンパニア州、プーリア州、バジリカータ州運行
Marino:プーリア州とバジリカータ州を主に運行。各州内からナポリ、またドイツやスイスへの国際バスも運行。
Saj :(カラブリア州)
Sais Autolinee:(シチリア州内を主に運行。一部国内長距離あり)
Azienda Siciliana Trasporti - (シチリア州内を運行)
Interbus (カターニア周辺をつなぐバス。Etna Trasporti他、周辺会社と共同運行)
【3.タクシーの利用】
駅から、空港から、ホテルから、移動に便利なタクシー。イタリアでは正規タクシーが国内共通で決められています。
<注意点>
-「流し」はありません。必ずタクシー乗り場から乗車するか、ホテル・レストランにて電話で呼んでもらいます。
- 空港・駅の「呼びこみ」をしているタクシーには乗らず、タクシー乗り場に並んでいる正規タクシーをご利用ください。
- 見分け方の目安として、車体は基本的に白、ドア・バックドア・車内部に各街の名称・タクシー認識番号がつき、車体上にTAXIの文字。
その他の情報
*加算料金について:
都市ごとに異なりますが、荷物1つにつき加算されます。
鉄道の駅からの乗車の場合、加算される場合もあります。
また夜間料金、郊外走行の場合も、各街のタクシー料金基準によって加算されます。
*正規タクシーは列を作って駐車しています。運転手が車外をうろつきお客様と料金を交渉する、あるいは客引きをすることはありません。
*車内に市での設定料金のご案内が張られていることがあります。
【4. レンタカーでの移動】
近年増えてきたレンタカーでの旅行。移動する時間や方法にもとらわれず、自由な旅として人気です。その旅をさらに楽しいものにするために、交通標識、交通ルールは必ず守りましょう。
*基本情報をご確認いただき、各自の責任にてご対応ください。
<運転免許>
日本人がイタリアで運転をする場合、国際免許が必要となります。必ずお近くの運転免許センターへお問い合わせの上、所定手続きを行ってください。
<TutorとZTL>
「Tutor」:自動速度測定システムです。テレビカメラ等の導入により、制限速度を越えた車を取り締まっています。道路警察によるシステムで、10キロから25キロ毎に設置されたカメラにより、走行時間をベースに車両の平均速度を計測し、自動的に制限速度を超えた車両を確認します。
「ZTL」:「Zona Traffico Limitato(車両乗り入れ禁止地区)」の頭文字をとった略称。
遺跡や歴史的建造物の多いイタリアの街は、ほぼ全てと言っていいほど、ZTL地区が設けられています。先へ入ってしまうと、各地に設置された自動カメラで確認され、日本まで罰金の請求書が届きますので、運転をする際には注意が必要です。地区内では公共交通手段を使うようにしましょう。表示サインが○(赤マル)なので誤解しやすいですが、乗り入れ禁止です。
ZTL内の宿泊施設:街によって状況は異なりますが、ホテル宿泊者に対し、荷物の積み下ろしなどのイン、アウトに対する警察への届け出を、ホテルが代行を行うよう条例で定めているところもあります。また近くの場所に、ホテル宿泊者専用のパーキングを設けている施設もあります。
詳しくは宿泊ホテルへ問合せをしましょう。