縁@妄ツイ
幼い頃に結婚を約束した許嫁の二人。しかし、色々なできごとが重なり離れ離れに… それから約10年、桜の咲き始める頃、二人の春の風がまた吹き始める
書きたくなったら書く 息抜き甘々作品です
掃除屋に所属する敏腕スナイパーの二人。 共に天涯孤独となりこの仕事に就いたが、仕事をしていくうちにボスの真の目的に気がついてしまい…
縁の異能系長編です ・雫の轍
縁がよく書けたと思う作品のまとめです 迷ったらこれを読んでみてください
二年生に進級してほんの少し経った、四月の中旬 僕は桜ちゃんのプレゼントを早めに用意しておかなきゃと焦り出していた なにせ、十年ぶりの再会で好みもなんと開くしかわからないあやふやな状況で 一応お友達である井上さん、一ノ瀬さんに相談はしてみたものの、まだ何にするかを決めきれない薄志弱行な僕 そんな悩みが気づかずに生活にも出ていたのか 咲:どしたの◯◯、最近浮かない顔してるけど 普段はあまり僕のクラスに来ない咲月が珍しく僕を訪ねてきた どうも長い付き合いだから、些細な
最近一気に寒くなってきましたね なんでこうも寒暖差が大きくなったんでしょう 偏頭痛持ちからしたら嫌になります 僕は今、電気ストーブを自室に持っていこうとしたのですが 汚れが目立ったので少し拭いてます ◯:誰だよ、こんなところにお米の袋投げたの 理:あ、ごめん 久保ちゃんちのお米分けてもらった時にそこにおいたままだった 久保ちゃんというのはうちのウサギの職場の同僚で、よく実家から届く野菜やお米なんかをお裾分けしてくれる優しい子 ◯:あのねぇ、ビニールのやつじゃ
廊下ですれ違ったのは僕と変わらないくらいの身長がある長身の女性 梅澤さんと言い、グループの他のメンバーからも慕われている人 梅:今さっき戻ってきたとこ ボスに報告をってね ◯:お疲れ様です で、いつも通り報告は梅澤さんだけと 梅:まあね… 二人はいつも通りここに来た途端どっかいっちゃった ため息と、少しの手振り 毎度毎度のことだ 他の二人は自由人だから、報告に来るのは班のリーダーではなく実質的なまとめ役である梅澤さんがやっている ○:あの二人纏めてるの
色々とあった登校初日を終えて、僕は疲れ気味で家に着いた しかし、その僕の疲れはこれからさらに増えることになる なんでかと言うと… ◯:四人分作るとか、久しぶりなんですが… 七:◯◯くんって料理もできるんやな 若:完璧じゃん 玲:頑張れ◯◯〜 れかねぇが、よかったらうち来る〜?と誘ったことでお二人が来ることになった 去年のれかねぇはお友達を家に連れてくることとかなかったから、我慢させてしまったのかなと思ってあまり責める気にはなれない ◯:適当に作っちゃうので気
◯◯さんが帰ってきたのは、私が他の方たちと一緒に夕食を食べているときでした ◯◯:帰ったぞ〜 そう玄関の方から声がして、飛ぶように馬弓さんが真っ先に向かっていったのを見てから 私はゆっくりと玄関の方へと向かいました ◯◯さんの姿が見えた時、横に知らない美少女がいて私は戸惑いました 史緒:◯◯さん…その方は…? 私が会話に割って入っていないか怖くて、小さい声で聞いたことに 馬弓さんがさっと答えてくれました 馬弓:この方は飛鳥さん ◯◯様と同じ十二天将の名を預
今日は、街中でカボチャの化け物関連のものが溢れ、仮装した人間がチラホラと見かける日 そう、ハロウィン …まあ、正直お菓子をもらえること以外はただの平日なわけですけど そんなちょっと特別?な日に僕はなんもやることがなく とりあえず外に出て、ショッピングモールの周りにいそうな仮装したお姉さんでも見に行こうと思い立った 決してただそのお姉さんを見に行くことが最終目標ではない ケーキとか買えたら買おうという目的の線上にあるもので、それが真の目的とかそういうのじゃない ◯
9月になったとはいえ、やはりこの暑さ… 残暑とかいうものではなく、普通に夏が続いているような感覚がするこのごろ 僕は、炎天下の駅前で人を待っています 一人は姉で、もう一人は姉の友達でもあり、僕の中高の後輩でもある子 綾:お、待った〜? ◯:暑い… 綾:まあ、そうだよね… てことで後ろ失礼 姉が先に到着し、僕の影に入って涼みだした 夏に外に出ると毎回こう 身長が高いからしょうがないらしいけど… ◯:普通にさっきより暑いんですけど? 綾:まぁまぁご愛嬌よ
一人夕焼けを眺めて黄昏れる 今年の夏は、振り返ってみて充実していただろうかと そういうことを考えながら ◯:はぁ…後悔しかねぇな …まあ、毎年か 自分で言ったことに自分で突っ込んで、乾いた声で笑う そんな虚しい行為 けれど、そんな虚しい行為をしていないと自分が何もできない不良品のように感じてしまう それを防ぐためには、いくら悲しみが消えなくとも、後悔がずっと心を覆うことをしようともこうするしかない ◯:なんでこう、もっと積極的に…活動的にできなかったかね
桜ちゃんと二度目のカフェでの会合を終えて、家に帰ってきてふと思い出した ◯:そういえば、桜ちゃんの誕生日って僕の1週間弱前だったような… …って、もうすぐじゃん! ふとそう思った僕は他のことを思い立った 誕生日ということは… ◯:プレゼントねだられるだろうな… いや、そもそも用意してなかったから機嫌悪くなりそう… 僕はもう少し前に気がつけていれば… そう後悔した リサーチも何もしていない… どんなものがいいんだろうか そんな風に考え、頭の中がそれで埋め尽
とても変な部活に、半ば強引に加入させられた僕 「可愛い子研究部」だなんて、ほんとよく先生たちが認可したものだ そんな愚痴を心にしまって 放課後、一ノ瀬に言われた部室という名の集合場所に向かった 二階の階段の上がってすぐの壁に、一ノ瀬はへばりつくように体をくっつけていた ◯:な〜にやってんの? 空:お、律儀に来てくれるんだね! ◯:来なかったらまた追いかけられそうだから… 空:えへへ、陸上部にいた私に勝てないと悟ったわけだ 僕の肩をどついてくる一ノ瀬 全く僕
“君の音は誰よりも綺麗だよ” そう言われたことだけが誇り 誰から言われたとか、どこで言われたとかは関係ない どんな辛いことがあっても、それを思い出すだけで気が紛れる ◇ ◯◯:ん〜!ふわぁ…。 って…やばい!寝ちゃってたか 一度できっちり目覚められたらな、とは毎日思うけどそうはいかないのが現実なわけで 足早にスマホに強く押し付けすぎて少し痛い頬をさすりながら、家を出た 朝食を食べたところまでは良かったんだ その後、準備をしようと部屋に戻ってベッドに横にな
夏というのは何でこうも暑いのかと問いたくなります トイレに行ったり、部屋の外に出たりするとクラッときたりして… 嫌になります そんな時に限って、祭りとかがあるというのが罪ですよ 行きたくなるじゃないですか 桜:お兄ちゃん〜 ◯:ん?どした? リビングでエアコンに当たりながらプリントとにらめっこしてるところに 何やら長いものを携えた妹がやってきた ◯:なにそれ 桜:帯だよ、帯! ◯:あ〜、帯か… …え、何浴衣着るの? 暑さで脳がやられてるのか、変なこと
結局、昼過ぎまでわがままな相棒に付き合って ○:そろそろ行くぞ? 沙:ぁーい… 元気が尽きたようです まあ、ずっとわぁきゃあしてたからね そりゃあこうなるわ… 現在14時半過ぎ ○:ほら、今日は休んでてもいいから行くよ 強引に手を掴んで、玄関まで引っ張りってくる 沙:流石に、それはできないなぁ 一番楽しいんだもん…撃つのが こういう時の、やばいこと言ってるのに真顔なところ変わらないんだよなぁ ○:はいはい、行きますよ 沙:ねぇ、今適当に返そうって思
今年一の猛暑だとか、なんとか よくニュースで取りざたされてますけども だからといって、涼しいところにいるだけでもよくないらしく よく頭が痛くなってしまうんです 水分補給って大事ですね 朝起きた時 どこか気持ち悪さを感じるのが夏の嫌なところだ 寝汗というのもあるだろうし 気温の高さのこともあるだろう 夏というのは、どうしても好きになりきれない ◯:ふあ…ぁ 朝ごはん作りましょかね だだっ広い一つのベッドから降りて 僕はキッチンへと向かう ブランケット
弦楽器にはなんとも言えない人を惹きつける魅力があると思う ピアノに、ヴァイオリン、ハープ そして、ギター アコースティックギターの、あの音は心に訴えかけてくるものがある だからこそ、弾きたいという人が後を絶たないのかもしれない 日が傾きかけて、空の青が段々と薄くなって暖色になりつつある 男1:なぁ、◯◯… 大きな窓からそんな空を見つめていると、後ろから音が止んで呼ばれたから振り向いた ◯◯:ん? 男2:キーボードやってくれよ やっぱお前じゃないとだめだわ
体に染み付いた習慣というのは、積み重ねた年月だけ消えないもの ○:はぁ… 目が覚めて、傍の時計を見る 刺す針は 長針4 短針24 ○:早すぎ… 今日オフなのに 無駄にでかいベッドから起き上がる ただ、掛けていた綿毛布が妙に重い 隣を見ると、かわいいパステル系のパジャマを着た相棒が 熊の抱き枕にひっついて寝ている ○:なんだ、お前か… そうやってその場を去ろうと思った… が、これも長い積み重ねで 寝ぼけからすぐ覚める ○:いや、なんでお前がおる