悟りとは?
努力してもなかなか芽が出なくて、諦めてしまう人も多いと思います。もう努力するのやめようと思っている人がもう少しだけ頑張ってみようと思えるエピソードを『一休和尚年譜』から紹介します。
一休の弟子たちは一生懸命修行をして悟れません。それでも修行僧同士で励まし合いながら頑張ります。
「なかなか悟れないな」
「でも悟りは、急に悟れる時がくるらしいですよ」
「じゃあ、もうちょっと頑張ってみるか」
そうして、修行僧たちは一生懸命坐禅に励みます。
修行僧たちが懸命に坐禅にしていると、カラスが「かあかあ」と鳴き始めました。一人の修行僧はイライラしました。
「かあかあ、うるさいな(怒)!!」
もう一人の修行僧は言いました。
「でも一休和尚は嘗てカラスの声を聞いて悟ったそうだよ」
実際に一休和尚は27歳の時、時琵琶湖のほとりで夜通し明け方まで坐禅をしていました。飢えに耐え、寒さに耐えて、修行していた時にカラスの声を聞いて「そうか、そういうことなのか」と一休和尚に絶対的な世界が広がって悟ったと言われています。
修行僧たちが一休和尚の悟った時の話をしていた時、一休和尚が来てこう言いました。
山は山と思わず山として見て、川は川と思わず川として見る。
その物体がありのままそのように見える。
悟りを悟りとも思わない心が本当の悟りなんですね!
人それぞれ、努力が結果として現れるスピードも量も違います。人の成功と比べても何にも意味はありません。まずは昨日の自分を超えることから始めてみましょう!
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