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人口で語る世界史

人口学者ポール・モーランドの人口からの世界の見方が面白かった。
特に、戦争や動乱は若者の失業率が高いと起こることが衝撃。

マルサスの罠

 ある地域の人口が、その土地で生産される農作物で養える以上に増えると、食糧供給が不足して過剰な人口増加が抑えられる。
 しかし19世紀の産業革命以降、農業生産量の増加、輸送機関の発達、公衆衛生環境の向上などによりマルサスの罠を抜け出す国が現れるようになった。出生率も高いが、乳児の死亡率も高かった状況から、まず死亡率が下がり、やがて出生率も低下していく。

人口で語る世界史

ブリテン

 この人口転換と呼ばれる現象がブリテンから始まった。人口が大幅に増えると、人々は食糧や新たな定住先を求めて海外へと流出し、定住した先でまた人口転換が起きる。それがヨーロッパからアメリカ、オーストラリアやニュージーランド、ロシア、アジア、中東へと広がり、現在はアフリカまで到達しようとしている。


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