今更ながら何か変。mage.Space の無償SDXL。
去年夏に風邪で11 日間のダウンと自室での自主隔離の間にAI 描画の
沼にハマった当初から使っていたmage.Space でしたが、徐々に
人物画の描写に親近感が出てきたなあ、改良が為されているのだろうか、
と漠然と感じていましたが、先日同じプロンプトでの描画をRerun
させ続けているうちに、今更ながら妙な現象に気づきました。
プロンプト、ネガティブ・プロンプトは以下の通り。既出の
サイバー女子探検隊員の描画で、入力語数が少ないLeonardo.Ai
に対応して、パラメタ変数の効き具合がローカル描画が異なる
Tensol.Art にも調整済のものです。
プロンプト:
((( ultra photo-realistic)))+++, (((upper body)))++++, ((( wearing gray and black nano-suits)))+++, (wide hip:0.7, large breasts:0.8, perfect slender young girl body) ,(((25 yo mature japanese girl,))), (((complex, Machine background ,spaceship outdoors background, Mecha Transport parts:1.5)))++, (((dark and foggy environment:1.5)))+++, (((heavy fog environment:1.5)))++, (((battlefield behind:1.5)))++,
ネガティブ・プロンプト:
(((anime)))+++, ((mask))++, ((facemask))++, monochrome, easynegative, ng_deepnegative_v1_75t, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), lowres, bad anatomy, bad hands, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), ((watermark)), (badhandv4), (bad fingers), (bad arms), (bad hands), (thin), sagging breast, bad legs, ((long body)), ((deformed hand)), ((abnormal hand)), (long face:1), (less than five fingers:1), (more than five fingers:1, many fingers, six figners, seven fingers), (high forehead:1), ((slanted eyes)), sagging breast, badhandv4, Bad-Hands-5, fat, sagging breast, badhandv4, bad-hand-v5, big hand, three arms, ((long fingers)), tall body, long body, long legs, fat, thin, bad-hands-5, negative_hand-neg, six fingers, thress arms, three hands, fat legs, fat ass, thin body, (hand deformity, hand disability), (((small eyes, small squinting))), (((nsfw:1.5))), (((black line:1.5))), real face, small legs, thin body, ((HDA_BadHands_neg-neg))
ローカル描画ではこんな仕上がりになるものです。
(Stable Diffusion Web UI でCheckPoint ファイルに
rgtamixrealAsian_v10.safetensors を指定)
Tensol.Art ではこのような仕上がりになります。
(CheckPoint ファイルに Vigee-Cyber_Realistic - v2.0 を指定)
Leonardo.Ai ではこんな仕上がりになります。
(CheckPoint ファイルに AlbedoBase XL を指定)
それぞれがCheckPoint ファイルを固定しての描画では、続けての
描画でも似た画風のものが出力されます。
それでこそ多数のCheckPoint ファイルを適材適所で使い分ける
意義でもあり、そこで描画させる側のセンスも結果に反映される
というものでしょう。
ところがmage.Space ではちょっと内部事情が異なるようです。
実用になるCheckPoint ファイルは無償利用の範囲では3 種類のうち、
実質SDXL だけです。
なので、それしか使っていませんが…。
このようにプロンプトのほぼ狙い通りに描画されたものは、むしろ少数派
になります。(1 画めはまだ胸元開いてますけど…。)
(((no exposure of the legs or chest)))+++,
をプロンプト先頭に追加しても言うことを聞いてくれず、多くは大腿部、
胸元がサービスショットになってしまいます。
本来、設定した状況においては顔さえシールドで護らないといけない
ところで、サービスショットしている状況では無いのでしたが….(^^;)。
ネガティブ・プロンプト冒頭で
(((anime)))+++,
を強調していても、Rerun を続けるうち、こんなアニメ調、イラスト調
も飛び出します。
挙句の果てには….。
同じプロンプトからとは思えない画が混じって出て来ます。
プロンプトの冒頭文字が画の中にまで出て来てさえ居ます。
描画の Steps =30、Guidance Scale = 24.2 なのでプロンプトに対して
かなりの追従が為されて当然の設定の筈でしたが。
過去のこの記事で…。
> ローカルPC での描画ではCheckPoint ファイルを変えられるので、
> 同じプロンプトから2 次元調、2.5 次元調などの描画も自在です。
> それらはSDXL 単体の描画では絶対に無理な表現でしょう。
と記した私でしたが、どうやら「絶対に無理な表現」とはならない
ようです。ただしそれが狙った効果の表現になるかどうかは別問題
です。
ローカル描画、Leonardo.Ai 、Tensol.Art でCheckPoint ファイルを
固定したままの同一プロンプトでの描画では、このような暴れ馬
状態は考えられません。「SDXL」を指定していても何かのランダム
処理で他の(本来有償の)CheckPoint ファイルがお試し適用されて
いるかのようです。
そんなお試し、あまり有難くないです….(^^;)。
不可解ながら、mage.Space は無償利用でも描画回数に制限が
実質上無いので、繰り返し描画させながら、SDXL の描画以外にも
面白い出力に遭遇するとよいなあ、程度の認識でこれからも
使って行きますか…。
この記事は2024/02/03 ごろに書き終えて、連動するブログで
ダイジェスト記事を書いて公開する順番待ちをしていたのでしたが、
他の技術的な話題記事(Runway やPika など簡易動画化サイトの
紹介やそれまでに蓄積していたAI 描画ストーリーなど)を先行
するうちに、忘れていたFooocus の導入リベンジ成功を経て、
SDXL をmage.Space に頼るしかなかった時代を今はもう卒業して
しまっています。
でもまあ使えるものは使って行けばよいですかね。
Stable Diffusion Web UI (AUTOMATIC1111 版)とFooocus の
同一PC での同時使用はきっとメモリ圧迫などもある筈で、
交代で使うことにもなりましょうから。
ご覧いただきありがとうございます。