プロンプトを与えない描画では各CheckPoint ファイルは何を描くか?(2/2)
直近記事の続きです。
kanpiromix_v10.safetensors によるディフォルト(プロンプト指示なしの
省略値)描画です。
kanpiromix_v20.safetensors によるディフォルト描画です。
これもサイバー女子隊員を描くのに重宝するCheckPoint でしたが
存外素朴な味わいの描画を事前想定しているもののようです。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
landscapeRealistic_v20768BetterRender.safetensors によるディフォルト
描画です。
全く人物を描画させられることを想定していないかのようで、
普段のこんな使い方にはやはり表情などに無理があったということです。
逆にここまで良くぞ対応してくれた、との印象です。
majicmixRealistic_betterV2V25.safetensors によるディフォルト描画
です。暗調ですね….。
majicmixRealistic_v6.safetensors によるディフォルト描画です。
majicmixRealistic_v7.safetensors によるディフォルト描画です。
meichidarkMix_meichidarkV45.safetensors によるディフォルト描画です。
サイバー女子隊員など、普段の描画に重宝するCheckPoint ですが、
幾分、NSFW画のために用意されたもののようです。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
mengxMixReal_v2.safetensors によるディフォルト描画です。
これもサイバー女子隊員の描画に重宝するCheckPoint です。
表情はmeichidarkMix に近い描写をするものですが、ルーツは
かなり違っているようです。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
perfectWorld_v4Baked.safetensors によるディフォルト描画です。
人物画には2.9 次元的な描画をするCheckPoint ですが、プロンプト
なしでは何を描いているのか分かりません。
他のCheckPoint と異なり、描画ジャンルの事前想定がない仕様なの
でしょうか。素材のテクスチュア、質感の想定が豊富なのでしょうか。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
perfectWorld_v5Baked.safetensors によるディフォルト描画です。
同様の傾向ですが人物画も出ました。
photon_v1.safetensors によるディフォルト描画です。
男性描画のリクエストを前提にスタンバイしている稀有なCheckPoint
と言えましょうか。(馬もあるけど)
realcartoon3d_v9.safetensors によるディフォルト描画です。
realismCERevolution_v10.safetensors によるディフォルト描画です。
realspice_v20.safetensors によるディフォルト描画です。
revAnimated_v122EOL.safetensors によるディフォルト描画です。
2.5 次元系のCheckPoint の中では最もNSFW 画を想定したもの
だったようです。驚きました。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
starlike_v20.safetensors によるディフォルト描画です。
t3_B09Ver32.safetensors によるディフォルト描画です。
この素朴で美しい描画が当然現れ、プロンプト欄に記述が何も
無くなっているのに気づいたのが、今回のトライの発端でした。
uberRealisticPornMerge_urpmv13.safetensors によるディフォルト描画です。
v1-5-pruned-emaonly.safetensors によるディフォルト描画です。
建築や機械に特化したCheckPoint のようです。
以前、サイバー女子隊員の描画で、とんでもない出力を出したのは、
このCheckPoint が特殊な装備の人物画を全く想定していなかったから
だったのでしょう。
普通の人物画は描画出来るようでしたが….。
同じネガティブ・プロンプト下で、
cute and beautiful japanese girl
だけをプロンプトとして与えてみましたら、こんな描画になりました。
幾分不気味なものもあり、このCheckPoint にとっては、苦手というか
想定外の無理強いなのでしょう。
今回のトライで、そのような誤適用の時間・工数の無駄をあらかじめ
排除出来るようになるのでした。
xxmix9realistic_v40.safetensors によるディフォルト描画です。
現時点でトライ出来た手持ちのCheckPpoint ファイルは以上です。
プロンプトを与えず、CheckPoint が「プロンプト指示されるリクエストに
備えて準備している(=得意)画のレパートリー」を自由に描かせた結果が
こうなった、ということだと解釈しています。
得意・不得意をあらかじめ把握することで、無理強い的な試行錯誤の
工数と時間を省くことが出来ることに期待します。
その後試してみると、ネガティブ・プロンプトまで空白にしても
描画が出来るようですが、直近記事であれだけの美貌をLoRA ファイルに
よる補正もなしに描画したbeautifulRealistic_v7.safetensors で、
こんな画が出るようでは「本来どのような画に特化したCheckPoint か」
を把握するのにはむしろ不適切です。水が正しく流れるのには、不要な
方向への流出を防ぐ適切な配管が必要なのと同じで、ネガティブ・
プロンプトによる最低限の規制はプロンプトによる美しい描画に欠かせ
ないものと理解出来ます。そのため、プロンプト、ネガティブ・プロンプト
の両方を空白にしてのCheckPoint 描画比較は実施に甲斐がないと現時点では
考えます。
普段の描画においても、特に美人画の表情は同じプロンプト下でも
用いるネガティブ・プロンプトの違いによって大きく変わること
(ベストの描画に対して、どこか模写止まりになる感じの差。
しかもCheckPoint によってはその違いで逆に良くなることもある)
を数多く実体験しており、今回のように頻繁に広く使われる汎用の
ネガティブ・プロンプト群を用いることを前提にCheckPoint を
比較することは、実用的で偏りのない比較検証となったか、と
考えます。
ご覧いただきありがとうございます。