遅ればせながらLeonardo.Ai を試してみましたが...。(1/2)
以前の記事中で、
> Bing AI やLeonardo AI でのネット上の作例を見ても、見習いたい
> レベルの見惚れる人物像は見たことがありません。
> もしあればmage.Space と併用し始めている筈でしたから。
と記した私でした。
実際、現時点(この原稿を下書き完成して、連動する
ブログ記事を公開待ち状態にした2023/12/11 現在)で
私が描きたい世界への環境は、人物をローカルPC の
Stable diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)で描画
させて、メカが主体となる背景事情や状況説明画には、
mage.Space で無償利用できるSDXL を使う運用(画風が
揃わなければローカルPC でIMG2IMG 処理を使って
再描画する)のバランスで必要充分と考えています。
しかし私が今年の夏風邪で自主隔離する間にAI 描画に遭遇
したという偶然から3 か月余りで、mage.Space 以外の
クラウド描画サービスもいろいろ急速に普及して来たよう
です。(Midjourney などそれ以前の他のクラウド系も
ありますが、今はまだウオッチすら出来ていません。)
その中でも入門時から日々参考にさせて頂いている先人様が
Leonardo.Ai を無償範囲でいろいろお使いになられているので
私も試してみました。描画作業を高速ローカルPC 1 系統での
処理の間に、他の2台の低速ローカルPC で2つのクラウド
描画サービスを回すことも魅力ではあると考えたのでした。
FACEBOOK のアカウントで新規入会して中を見て回りました。
ここはmage.Space と違って有償で使える全CheckPoint ファイルを
試すことが出来ました。
(ただし高画質なものは5 描画/日….そのうち1 描画も使わない
日でも「既にトライアル終了」のダイアログが出るようになり
高画質描画が出来なくなったか??? 現在様子見中。)
初日はそのあたりの制限も、CheckPoint の切替も分からず5枚描いた
ところで「当日分のAlchemy V2 描画は終わり。有償契約する?」旨の
ダイアログが出て「これではmage.Space のようにいろいろ描かせて
使い具合や描画力を見ることは無理そうかな。」と退散しました。
初日に描いてみた5 画です。主にmage.Space の自身のプロファイル
画面に積み上がっている画とプロンプトをLeonardo.Ai に持って
来たものです。
最初の2 画は先出の記事「AI 描画ストーリー002:惑星L03系
衛星L03-002開拓基地壊滅。」で用いた画がオリジナルで、
mage.Spaceの無償SDXL でこのように仕上がっていたものです。
これ、よくぞmage.Space が「Upgrade to Pro」を出さなかった
ものです。人が目で見る印象とAI がNSFW 判定する要素は異なる
ということなのでしょう。
(表現領域の広さを確保する上でありがたい)
雰囲気の再現は出来ているものの、無償では5 画/日限定の
高画質描画にしてはどうなのか?mage.Space で良いじゃないか
と思わせます。変化球であってもmage.Space を超えてくれませんと
併用の甲斐はありません。
残りの3 画はmage.Space でさんざん繰り返して描画させた
赤ボディスーツのプロンプトを持ってきた画でしたが、
こちらは僅かにmage.Space より扱える感じかなあと
(mage.Space ではあれらの笑顔や表情を出すのに膨大な
繰り返し描画を必要としました)思えました。
ただ最初にあったトークン数(描画利用ポイント)がまだゼロに
なっていないのに「今日は閉店ガラガラ…。」って何かおかしく
ないかと、翌日、トークン数が初期値に戻っているのを見ながら
最初に高画質描画(Alchemy V2 のON が必要で16トークンを一度に
消費)5 画を描かせ、その後、CheckPoint を切り替えて1 トークン
消費/1 画 の描画を継続できることを知りました。
まずは画力を見るために高画質描画5 画です。
先日同様にmage.Space での自身のプロファイル画面から作例の
プロンプトを持ってきました。
この日の赤ボディスーツの画はいまいち美人度が足らないかなと思う
ものの、ノーエラーで一発成功の回転体宇宙ステーションやカリスト眺望
には驚かされました。同じプロンプトでmage.Space では意図から外れた
画を沢山出したものでしたから。
ただ最高値を競うとなれば、mage.Space を格段に引き離したという
ほどではありません。
この日は残トークン数がまだまだあり「当日分終了」のダイアログの
最下方に「Alchemy V2 を使わずに描画を続ける」ボタンを見つけ、
更にいろいろ触ってみました。
すると、Alchemy V2 を要しないCheckPoint が多く利用できることを
知りました。Leonardo.Ai が用意したもの以外にユーザコミュニティ
が作ってアップロードしたCheckPoint も多数あって、ちょっとした
ミニCivitAI のような感じです。それらも含めて1 トークン/1 画の
消費で済みます。
mage.Sapce が無償範囲ではSDXLと、あまり実用性がないStable Diffusion 1.5
と2.1 しか使わせず、他の機能はグレーアウトの向こうにあって、全ての
ポテンシャルを隠しているのと対照的に、Leonardo.Ai は描画件数の枠は
あっても全機能を公開してしまっているということです。
(商売としてはmage.Space がより賢く魅惑的に見せますが、Leonardo.Ai
は、もっとユーザ寄りと言えますか。)
しかし….。
1 トークン/1 画の消費で済むCheckPoint を順次使って赤ボディスーツ画を
再描画させて行きますと…。
Stable Diffusion 1.5 の描画です。うわぁ….。
Stable Diffusion 2.1 の描画です。えっ?何かの間違い?
DreamShaper V7 という、ましなCheckPoint を見つけました。
一時はどうなることかと…。ただその不気味な2 つのCheckPoint は
mage.Space の無償利用でも同じような印象でした。
Absolute Reality V16 も同様で、少し安心しました。
Anime Pastel Dream の描画ではローカルPC のCheckPoint での
2.5 次元、2.8 次元的な描画でなく一気に二次元、かつ赤ボディ
スーツも消し飛んでます。これではAI が勝手に描いた画に
過ぎません。
DreamShaper V7 やAbsolute Reality V16 など少しは安心出来た
CheckPoint もmage.Space のSDXL 同様、ローカルPC での人物像描画
に比べて代用出来る水準では到底無いので、ユーザコミュニティ内
で公開されているCheckPoint をあれこれ見てみました。
これなど良さそうです。
これで赤ボディスーツのプロンプトを描画させてみます。
えっ?
プロンプト先頭に (( full body)) が含まれて全身像を描くように指定
しては居たものの、これまで全くその言うことを聞くCheckPoint は
ローカルPC を含めて皆無で、ここでそれが初めて有効となり顔が
小さく描かれたために崩れたのか?と、半身像を示す ((portrait )) に
差し替えたものの…。
何だこれ。サンプルと違い過ぎるし、赤ボディスーツも背景もなし。
サンプル画面にある「cute asian girl」をプロンプトに入れないと
実効しないのかどうかはまだ試していません。(次記事を参照)
膨大にあるCheckPoint 群が実はあまり有効でないことを実感して
少しがっかりしつつ、DreamShaper V7 とAbsolute Reality V16
に戻って来ました。
まずそれ以外のCheckPoint でも顕著でしたが、プロンプト中に
japanese があると極端に幼女風に描かれるということです。
開発・制作側の偏見というか普段の見え方がそんな感じかと思わせ、
日本人としては複雑な思いがあります。
japanese を外すと…。
美しくなったものの、よくネット上で見かける典型的なAI 美女の顔
です。新鮮味に乏しく、美醜は関係なく心が動かされる次元には
至りません。
ローカルPC のStable diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)や
NMKD StableDiffusion GUI を使って人物像の描画を続ける理由が
ここにあります。「人と同じものを描けて満足するなら、人の描いた
ものを鑑賞する側で良いじゃないか。」という、少年期、青年期
から続けている作曲作詞編曲制作や月・惑星撮影、20年前頃から
独自手法で運用する為替相場予測と全く同じ考えがここにあるの
でした。
(というか、そのことに気づいたのはごく最近で、最初は見よう
見真似だけで描画に4 時間かける半徹夜生活も楽しかったものです。)
そして似た表現をする2 つのCheckPoint ですが、異なるやや癖の
ようなものがあるようです。
同じ設定、同じプロンプトでDreamShaper V7 は比較的にプロンプト
記述に即した赤ボディスーツを登場させますが…。
より表情が豊かに血の気のある描画をするAbsolute Reality V16 では
赤タンクトップのようです。
これなど白タンクトップです。プロンプト無視に近いですか。
DreamShaper V7 とAbsolute Reality V16 の両方を兼ね備える
上手いやり方はないものか、などとLeonardo.Ai 上であれこれ
工夫する必要はありません。
どちらかがローカルPC での描画を超えないなら、人物描画は
従来通りローカルPC で実施すれば良いのですから。
その一方、人物画以外では1 トークン/1 画のCheckPoint もそこそこ
使える感じがしました。
次の画はSDXL 0.9 による回転体宇宙ステーションのプロンプトに
よる描画です。
このCheckPoint を選ぶとAlchemy V2 のON/OFF が自動ON になり
16 トークン消費される表示が出ますが、そのON/OFF スイッチをOFF
に出来、Alchemy V2 をOFF のモードでも、SDXL 0.9 などAlchemy V2 を
併用させるCheckPoint を使えることが分かりました。
ここで記事を分けます。
ご覧いただきありがとうございます。