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遊べるエロゲーの最先端 いまさら「ラスオリ:Last Origin (ラストオリジン)」について
人類史に於いてジャンルを牽引するのは常にエロである。
職業商業は娼婦から始まり、家庭用ビデオにはAVが、国民機PC98にもエロゲが溢れていた。
さて、そのエロゲであるが、紙メディアのエロ本がエロを免罪符としてサブカルを形成していたメソッド同様、エロというジャンルに様々なコンテンツを展開している、曰く泣き、鬱、人生に人類滅亡クライシス。
中でもエロ以前にゲームとしてのゲーム性をこそというタイトルも、代表がアリスソフト、そして先年みごと完結を迎えた「ランス」(シリーズ)であろう。
遊べるエロゲーの最先端、が本作「ラスオリ:Last Origin (ラストオリジン)」ではないだろうか。
本作を一行で表現するなら、
『艦これ+ブラダス(ブラウンダスト)+アクナイ(アークナイツ)』
たぶんだいたい合ってると思う。
つまり艦これから羅針盤と轟沈を外し、
ブラダスの詰将棋戦闘システムと艦これの資源消費戦闘、
ブラダスの自動周回システムと艦これの堀り、遠征、
アクナイの基地運営、
そして建造と大型建造、
で、本作はデザインされている。
加えて、艦娘では無く有機アンドロイド、
戦闘ユニットであるバイオロイドには任意のステ振り、
選択可能なアクティヴ2種に最大3種パッシヴの各種多様なスキル、
レベルと昇格、他、更にロボとモンスの三種でユニットは構成。
これだけの要素が詰まった、実に育て甲斐満載の盆栽である。
ビジュアルはえー、知ってるヒトは知ってる様に、
標題のボンキュッボンたちはこれでまだ控え目な部類で、
爆乳ごんぶと………。
だが、
それで忌避するのは少々勿体無いポテンシャルを本作は秘めている。
既述通りの放置オートサブゲーの性質もあり存外プレイコストは良好。
艦これ亜種の「ドルフロ:ドールズフロントライン」が持つストラテジックテイストはそのままにプレイアビリティを大幅に改善した、というプレイフィールもある。
ラスオリは、まず、遊んで面白い。
……スレイプニール落ちねえなイベに集中するか。
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2023年9月1日現在。