老朽化マンション内での孤独死
一般業務として巡回がある。
巡回中は、簡単なゴミを拾いながら、自転車の位置を直したりゴミを拾ったりしつつ巡回を行う。
その際に注意するのは、郵便受けである。ポストにチラシや郵便物が溜まってないか?
高齢化に伴い独居老人が増えている。私が管理している数年の間に、5人もの独居老人が部屋の中で誰に看取られることも無く命を落とした。その時どうするのか?
管理室としては、連絡が入ると、親族に連絡を入れる。あるいは、地域のケアプラザや民生委員に連絡を入れ、異常事態を知らせる。
単に出かけて不在なのかも知れないが、ちよっとした旅行でもわざわざ管理室に連絡を入れるようなマメな方が何の連絡も無しにポストにゴミが溜まっていると、孤独死の可能性が極めて高くなる。
テレビドラマ等で、マンション管理人が部屋のドアを開け、死体を発見するシーンがあるが、分譲マンションにおいて、そのような事態に遭遇することはまずない。大前提として、専有部の鍵は預からないからだ。
預からないって、中で火事でも起きたらどうするんだ?と思われるかも知れないが、緊急事態の場合は、消防隊が窓を壊して入るのである。
つづく。