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英語のリスニング力を伸ばす方法⑤ - 2種類のトレーニング

リスニング力を伸ばす方法のシリーズ、

第5弾です。


第1弾では"音認識"の重要性を、

第2弾では"音認識"と"意味認識"の関係を、

第3弾では”シャドーイング”の有効性を、

第4弾ではリスニングとトレーニングの"オートマティズム"の構築について、

お伝えしました。


今日は、リスニング力を高めるための2種類のトレーニングについて

お話ししたいと思います。


それは、

"ストック"のトレーニングと、

"フロー"のトレーニングです。


"ストック"(stock)とは

"蓄え"を意味し、


"ストック"のトレーニングとは、

英語を構成する要素である音、語彙、文法、言い回し、文脈などを、

"自分自身の中に蓄える"ためのトレーニングを意味します。


"フロー"(flow)とは

"流れ"を意味し、


"フロー"のトレーニングとは、

英語ニュース、英会話、英語話者の動画など、

"実際に使われている英語の流れる音声に耳を傾ける"トレーニングを

意味します。


しかし、

いきなり"実際に使われている英語の流れる音声"に耳を傾けても、

得られるものは少ないはずです。


なぜなら、

自分の中に一定のストックがない状態で、

実際に使われている英語の音声に耳を傾けても、

それは"流れる川の水"のように感じられ、

認識の"切れ目"や"手がかり"をキャッチできない状態になるからです。


第3弾でシャドーイングトレーニングの有効性をお伝えし、

第4弾ではシャドーイングトレーニングの習慣化の重要性をお伝えしましたが、


これは"ストック"のトレーニングに関することになります。


リスニングには、

英語を構成する音、語彙、文法、言い回し、文脈などに関し、

幅広いインプットが必要になります。


これらは"一朝一夕に身に付くものではない"ため、

"ストック"のトレーニングの習慣化が必ず必要になります。


"Newsから学ぶ英語"のトレーニングは、

実際に使われている日々の英語ニュースを題材にして、


英語を構成する音、語彙、文法、言い回し、文脈などの

"ストック"を増やすための日々のトレーニングです。


"Newsから学ぶ英語"でのトレーニングを積み重ねることにより、

実際の英語ニュース音声に耳を傾けた際に、

それを理解するための"切れ目"や"手がかり"を

より多くキャッチできようになります。


"ストック"のトレーニングを積み重ねることにより、

以前は止めどとなく流れていたニュースなどの英語音声が、

よりクリアに、より意味のあるものとして、

少しずつ聴こえてくるようになってきます。


この感覚は非常に大切です。


日々の"ストック"のトレーニングが、

少しずつ自分の中で定着し、

実際の"フロー"のトレーニングの中で、

それらが使われ始めたことを意味するからです。


英会話などでも同じことは起きます。


例えば、

"ストック"のトレーニングを何もせず、

英会話のレッスン("フロー"のトレーニング)を積み重ねたとしても、


相手の言うことを聴き取る力(リスニング力)や、

自分の言いたいことを表現する力(スピーキング力)が、

伸びる度合いは小さく、


やがてレッスンに意味を感じられなくなっていくでしょう。


一方で、

日々"ストック"のトレーニングを行い、

そこで学んだことを、

英会話のレッスン("フロー"のトレーニング)で活用できれば、


リスニングについて前よりも聴こえるようになった、

スピーキングについて前よりも表現できるようになった、

といった感覚が高まっていきます。


その当然の帰結として、

毎回のレッスンにも、

より多くの意味やモチベーションを感じられるようになるはずです。


"フロー"のトレーニングにおける、

前よりも"分かる"という感覚は、

日々のトレーニングのモチベーションを高めます。


それにより、

"ストック"のトレーニングと"フロー"のトレーニングが

"相乗効果"を持ち始めます。


"プラスのスパイラル"となっていきます。


こうなればしめたものです。


なかなか前に進まないように感じていた自身の英語力に対し、

"前に進もうとするエネルギー"がより大きくなっていきます。


そして、"分かるところ"と"分からないところ"が、

自分自身の中で"よりはっきりと認識"できるようになっていきます。


この感覚は非常に大切で、

以前は全く分からなかった、

川の水のように止めどとなく流れていたものに対し、

"分かるところ"すなわち"手がかり"ができてきたことを意味します。


あとは、

その"分かるところ"を大切にし、

その領域を増やし、太くしていくことが大切になります。


そのためには、

"ストック"のトレーニングを継続的に行うことが欠かせません。


そして、日々"ストック"を作りながら、"フロー"にもチャレンジする。


"ストック"なき"フロー"だけのトレーニングも、

"フロー"なき"ストック"だけのトレーニングも、

成長の度合いは限定されます。


"ストック"と"フロー"の2つのトレーニングの適切な組み合わせが、

リスニンング力、ひいては英語力の向上に大切になります。


"Newsから学ぶ英語"では、

実際に使われている英語のリスニング力を高めるため、

週に3本ずつ、英語ニュースのトレーニングを行っています。


そして、

2週間に一度、それらの英語ニュースを"定着"させるための

トレーニングを行っています。


下記のリンクは、"最終ステップ"の"リスニング定着トレーニング"で、

過去2週間分の英語ニュース6本について、

リスニングの定着を図るプログラムになります。


これら6つのニュースをいきなり聴き取ることは難しいはずです。


そのため、

その前段階として、

下記二つの定着トレーニングを置いています。


一つは、"意味をつかむ"ことに特化した定着トレーニングです。


もう一つは、"音をつかむ"ことに特化した定着トレーニングです。


"ストックの形成"に向け、

こうしたプログラムを上手に活用して頂ければ幸いです。


今日は"ストック"と"フロー"という2つ観点から、

日々の英語のトレーニングについて、ざっくりとまとめてみました。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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