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【グローバルスキルとは】海外大学進学の英作文から考える“ロジカル思考”
グローバルなフィールドで活躍したいと思った時、何を身につけますか?
英語?
多様性へ適応すること?
前に
「インターナショナルスクールに行った時の後悔」をThreadsで募った時に聞こえてきた声は
「英語は帰国子女にはかなわない」「大学進学や就職に対応できるレベルの語学力は育たない」
と。
(インターにも日本系のインター、海外にある学校の分校としてのインターなど色々あると思いますが、おそらく「英語の頭打ち」は日本系インターのことを言われている)
なぜ?そこにあるハードルは何?
グローバルに対応するため
英語を学びにインターに行ったり
おうち英語を頑張る家庭があったり
でも、一生懸命な取り組みが頭打ちになるとしたら、壁はなんだろう?
グローバル教育とはなんぞやという大きなテーマを深めながら最近リサーチを深め、漠然とモヤモヤしていました。
そんな時、グローバルキャリアコミュニティで出逢った先輩のお子さん
アメリカ✖️日本のミックスの中学3年生(アメリカ的には高校1年生)と、お話する機会をいただき、取材したことと、前に見た情報が繋がり!!ちょっと見えてきたことがあります。
今日の投稿はそれがテーマです。
アメリカ×日本ミックスルーツ高校1年生Aさんの生い立ち
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11年海外住まい。
中学生になる時に日本へ転校し、都内私立の中高一貫校に通う。
中高一貫校では英語の時間は帰国生クラスに行く。
中3になったタイミングで、アメリカ系のインターに転校。インターではちょうど高1生。
「日本に来たから日本語で勉強したいと日本の私立に通ったが、もともと大学はアメリカを考えていたので、見据えて転校」
いわゆる帰国子女として
日本の学校や授業をどう感じたか、の話をしてくれた彼女。
印象は自分の将来についても周りの状況についても語る高校1年生。
論理的な思考力。
初対面の私と話す堂々としたコミュニケーション力。
驚きました。
11年住んだ海外の環境や、異色な経験をして育ってきていることを自覚してアウトプットしていることが、きっと彼女の客観的な思考とコミュニケーション力を育てているのだと思いました。それとお母さまのコーチングや対話力。
なかでも
私が彼女との話で深掘りしたのは
なぜ日本の中高一貫校では
海外大学進学は難しいのか。
そこで掘ってほって、結論なんだろうと出てきた2つ。課外活動と英作文の対策です。
今回はこの「英作文」に着目したいと思います。
前に、WEBマーケの仕事でいつも参考に見ているTwitterでこの投稿に出逢いました。
今日の社内昼礼の話題は「ロジカルシンキング」。社会人として基本中の基本といえるスキルですが、改めてその基本を取り上げて話してみました! pic.twitter.com/eKmFIgkcWs
— sogitani / baigie inc. (@sogitani_baigie) June 24, 2024
ロジカルシンキングについて深められた内容。
注目したいのは、求められる強度とアウトプットの関係、の画像部分。
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この画像で示されている一番下に近い部分。
ロジカルシンキングが強くないと成り立たないアウトプットが、私たちの不足点、盲点。。。と思っています。
上の図で「会社」という単語を、例えば「日本」「私」など、国や民族、自分、もしくは自分の所属するアイデンティティの言葉に書き換えてみてください。
自分たちの考え方、価値観、メソッドを省みてアウトプットする機会が、私たちは圧倒的に少ない。民族が入り混じる諸外国より環境的に少ないのです。
しかし、いろんな人が入り混じる
海外ではカルチャーや価値観を省みる機会は多くあり、
かつ大学進学では英作文が大きな要素の一つ。
高等教育を受ける人たちは文章にアウトプットする訓練をしている。(日本の共通テスト対策とは違い…)
少なくともアメリカの大学では、高校生はロジカル思考レベルの高いアウトプットを訓練しているのです。
大学進学のEssay(英作文)こそ、グローバルなコミュニケーションができる思考力をひきだすツール。
この論理的思考力がまさに議論や話をしたときに雲泥の差として出る、コミュニケーションの底力だと
Aさんとのお話で、X投稿を思い出し気づきました。
最初に戻ります。
グローバルなフィールドで活躍したいと思った時、何を身につけますか?
英語?
多様性へ適応すること?
でもインターナショナルスクールでは
「英語は帰国子女にはかなわない」「大学進学や就職に対応できるレベルの語学力は育たない」という声があるのです。
確かに
周りを見渡しても、英語を話せるインターの子ってたくさんいます。
でも“話せる”は、ロジカルシンキングレベルでは、浅めの方。
文章に落とすことで考えが深まり、思考力レベルが上がるのだと思います。
そして日本の中高一貫校に行っていた帰国次女の彼女が、アメリカの大学に行くためにアメリカ系のインターナショナルスクールに転校する動機となった学習方法のメソッドの大きなギャップが「英作文」。
Threadsでは日本のインターに行っても英語の程度がどこかで頭打ちになったり、親がサポートできなくてついていけなくなったりするという声がありましたが、
この深いレベルの思考力を要するアウトプットになればなるほど、学習内容やカリキュラムが追いついていかなくなるのかもしれません。
そんなことを考えていた時に見つけた教育系インフルエンサーKnockoutさんの投稿。
いろいろ知識が整理できました。
中高生になってからの勉強の中身については、何をやっているのか追いかけていないし、正直興味もないし、伴走する気も全然ない。ただ完全に手離れしているかと言われればそんなことはない。手をかけると伸びると感じるのは「学習管理の手ほどき」と「各種レポートや作文などライティングの共同推敲」。
— knockout (@knockout_) September 9, 2024
アウトプットって大切にしなきゃいけない。しかも、書くアウトプットね。
グローバルに生きていくために自分の幹を太くするやり方、いっぱいあるはずです。インターに行ってなくたって、やれることいっぱいあると思いませんか?