覚えておきたい!指示の出し方のコツ
小学校英語専科非常勤の荒川明美です。
普段先生が当たり前に行っている子どもへの指示。
夏休みに入り、子どもを連れて遊びに行った先で出会った、お教室の先生を数十人の子どもを見ていて、もっとこうすればいいのになと思ったことを3つ書きたいと思います。
1. 指示は短く分かりやすく
子どもに指示を出すときは、
口ごもったり迷ったりせずに
はっきりゆっくり短く言うのがコツ!
「じゃあ、だいたいこの辺に集まって。
えーっと次はなんでしたっけ?
はい、そうそうえーっとこれからお話しを聞きます。
静かにして。静かに!静かにしようね〜。」
なんてのらりくらりやってたら
子どもの心はすぐに離れます。
「ここに2列に並んで座ります。」
「○○先生のお話を聞きます。
よし姿勢をとりましょう。」
明確な指示を与えられると
子どもは安心して指示に従うことができます。
また、1度に出す指示は1つまで。多くても2つです。
「まず紙に絵の具で絵を描いてください。
終わったら手を洗って
描いた絵ををかばんにしまって
しまえた子から絵の具も洗って片付けて
終わったら待っててください。」
これは長すぎ。
「今から絵の具で絵を描きます。」
「終わった子は待ちます。」
「手を洗ってきましょう。」
「絵をしまいにいきましょう。」
「絵の具を洗いにいきましょう。」
1回ずつ待たせても、ひとつずつ指示を出し、
指示通りできていることを確認しながら
次の指示を出すと
進度がバラつかず全員が指示通り動けます。
2. 動線を考えて動かす
子どもたちを動かすときには、
次の行動を予測して
無駄な動きのないようにします。
集合させたいなら、
最初から前になるところに先生が立つ。
並ばせたいなら、
場所の広さや並ぶ方向に気をつけます。
例えば、スイカ割りをさせたいとき。
スイカのある方向に向かって並ばせておけば
スムーズですよね。
明らかに並びきれないところに
1列で並べと言うのは❌
スイカ割りが終わった子は
どこで待てばいいのかもあらかじめ考えて
指示を出しておくとごちゃごちゃになりません。
3. 何をしていいか分からない時間を作らない
子どもたちは指示さえきちんと出せば
少し待つくらいできるものです。
しかし、指示がきちんと出ていないと
何をしていいかわからず
集中できなくなります。
気持ちが落ち着かなくなると
思わぬ事故を起こすこともあるので
注意が必要です。
次のプログラムの準備をしているとき、
「準備をするから待っていてね。」
と言えば待っています。
少しの時間だからと何も言わずに
自分だけ準備に気持ちを向けると、
なんの時間なのか分からない子どもたちは
勝手に騒ぎ始めます。
「今は○○の時間だよ。」
これをはっきりさせてあげると
勝手に遊び出したり騒ぎ出したりすることなく
安全にプログラムを進めることができます。
子どもは好奇心旺盛で
元気いっぱいです!
人数が多いときほど
的確な指示を出すことで
子どもたちのほとばしるエネルギーを
プログラムの方へ向けることができます。
正しい方向へエネルギーを向けることは
事故を減らし安全にプログラムを遂行するためにも大切な技術です。
いかがでしたか?
当たり前だけど、忘れてしまうこともあるかも。
気をつけてみてくださいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?