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虹は7色?6色?8色?(英語:虹の色順の覚え方付)

さて、今回は虹の色数について。

事の発端は、イギリス人のポールとの立ち話。昨日見た虹について話をしていた時、突然彼が “Richard of York gave babble in vain.” (ヨーク公リチャードは無駄なおしゃべりをした)と言ったのである。

私は面食らってポールの顔をじろじろ見ながら考えた。

新手の愛の告白?まさかね。何かの暗号?「ニイタカヤマノボレ」みたいな??いや、違うでしょ。早口言葉?私に対する挑戦だとか???それにしちゃゆっくり喋ったぞ。

混乱しつつ、聞き返してみた。 ”Pardon?” (パードン?)

そしたらポールは
虹の色の順番だよ。Richard Of York Gave Babble In Vainの各単語の最初の文字は虹の色のRed, Orange, Yellow, Green, Blue, Indigo, Violetの最初の文字と同じなんだ。で、これが虹の色の順番。Red(赤)、Orange(橙)、Yellow(黄)、Green(緑)、Blue(青)、Indigo(藍)、Violet(紫)。覚えやすいだろう?」とドヤ顔をして教えてくれた。

何ですと?イギリスでは虹の色の順番を学校で教えるんだ。

その話をアメリカ人のマットにしたら、アメリカでも小学校の理科で虹の色の順番を教えると言った。でも、覚え方は文章ではなくRoygbiv(ロイグビヴ)と各色の頭文字をつなげて覚える。その時、マットが面白いことを言った。

「州によってはRoygbv(ロイグブヴ)とiが入ってない覚え方のところもあるみたいだよ。虹は6色と習ったって言っているのを聞いたことあるから。」

え?虹が6色?そんなことってあるの?
早速ググると、次のような記述があった。

現在のアメリカでは、虹は 赤 ・ 橙 ・ 黄 ・ 緑 ・ 青 ・ 紫 の6色と認識されています。

世界各国の虹の色の数-虹ができる仕組み⑦ (opticaltale.blogspot.com)

実はマットに聞いた後に10人以上のアメリカ人に虹の色数について質問したのだが、マット以外の全員が「虹は7色と習った」と言っているので、6色と習っているのは特定の年代の特定の地域だけかもしれない。

しかし、6色の虹というのは、日本人の常識を覆す面白いトピックだと思って、さらにグーグル検索を進めた。

ところがあることに気が付いた。「6色の虹」とググると、「レインボーフラッグ」や「LGBTQ」という言葉が出てくるのである。

あれれ?LGBTQの象徴のレインボーフラッグは8色の虹だったんじゃなかったっけ?

そこでさらにググると、次のような説明を見つけた。

LGBTQのPRIDEのシンボルとしてのレインボー・カラーは、通常の7色ではなく(実は虹が何色かは民族によって異なるそうですが)、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色です。(中略)

ギルバート・ベイカーというアーティストにセクシュアルマイノリティのシンボルのデザインを依頼しました。ギルバート・ベイカーはピンク、赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫の8色による大きなレインボーの柄を考案しました。それぞれの色には「セクシュアリティ、命、癒し、太陽、自然、芸術、調和、精神」という意味が込められていたそうです。

ところが、この8色のレインボー柄の旗を作ろうという段になったとき、サンフランシスコの旗屋ではベイカーのデザインしたような美しいピンク色は作れない(染められない)ということがわかりました。そこでベイカーは、潔くピンクを外すことにしました。そして、もう1つ問題が起こりました。巨大なレインボーのフラッグを持って行進するとき、奇数の7色だとどうも具合が悪い、3色ずつにして道の両端を歩けたら…ということでした。そこで今度は、青に近い藍色が外され、今のような6色のレインボーとなったのです。

レインボー・フラッグ | Magazine for LGBTQ+Ally - PRIDE JAPAN (outjapan.co.jp)

なるほど~。確かにサンフランシスコのアーティストが8色のレインボーフラッグのデザインをしたという話をどこかで読んだ気がする。それが6色になったのね~。

と、ここまで書いてきて、はたと気づいた。
読者の皆さんの中には、LGBTQという言葉を知らない方もいるのでは?
なので、遅ればせながらLGBTQについての説明。

L レズビアン(女性で同性に惹かれる方。女性同性愛者)
G ゲイ
(男性で同性に惹かれる方。男性同性愛者)
B バイセクシュアル
(女性に惹かれることもあれば、男性に惹かれることもある方。両性愛者)
T トランスジェンダー
(出生時に割り当てられた性別と異なる性別で生きたいと願う、または現に生きている方)
Q クエスチョニング
(性的指向や性自認が定まっていない、揺れ動いている、決めたくないという方)/ クィア(性的指向や性自認が非典型な方全般)
LGBTQとは上記の頭文字をとった頭字語で、性的マイノリティ(セクシュアルマイノリティおよびジェンダーマイノリティ)の総称の一つです。「クィア」を総称として用いる方たちも少なくありませんが、国際社会ではLGBT+、LGBTQ、LGBTQ+といった呼称が定着しています。 
 性的マイノリティの中には、アセクシュアル(無性愛者)、パンセクシュアル(あらゆる性別の方を好きになる方)、Xジェンダー(自認する性別が典型的な男/女に当てはまらない方)など、さまざまな方たちが含まれます。 
 LGBTQはいわゆる「趣味嗜好」ではなく、基本的に生まれつきのものです。病気や異常ではないため、治療はできませんし、する必要もありません。

LGBTQ | Magazine for LGBTQ+Ally - PRIDE JAPAN (outjapan.co.jp)

良い説明。こんな風に、わかりやすく真実のみを伝える文章を書ける人に私はなりたい。

実はこのトピックについては、「コクリコ」連載【学校でも塾でも習わないワザあり英語】の「色感覚の違い」(後半の「あき先生のチャットルーム」内)の中で書けるのではと思って調べ始めたのだが、思った以上に話題が広がってしまったため、結局使わなかった。

今回、採用されなかったアイデア(いわゆるボツネタ)をnoteに書いて救済できたので本当にありがたい。実はボツになったネタこそ意外な面白さや広がりを持っていることが多い。今後もどんどんボツネタを書いていきたいと思う。(いや、新ネタを書こうよ。。。)

ということで、今回はこれでおしまい。また次回をお楽しみに~!

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