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子どもとのお散歩を楽しみたいから、「仕事を減らしてください」と上司に話そうと決意した話

私は都内の企業で働きながら2歳の息子を育てるワーキングマザーだ。
ここ最近完全キャパオーバーの日々で「しんどいしんどいしんどい」と毎日呟いている。現状を打破すべく夫と対策を話し合った。

保育園からのお迎え、寄り道ばかりで徒歩5分の道のりが60分かかる

我が家の息子は2歳。息子が通う保育園は、自宅から大人の足で徒歩5分の距離にある。ところが、お迎えに行くと帰宅するまで60分かかる。

‥おやおや、おかしいですよね。なぜでしょうか?

保育園から自宅まで歩いて帰宅する。
工事現場の前で工事車両をしげしげ観察してみたり、
小さな池の前を通りかかったら、池の鯉に「おさかなさん、どこ行くのー?」と話かけてみたり、
お寺の敷地内に入っていき石を積んだり投げたり、アリの後をついていってアリの巣を突き止めたり、
それが過ぎると今度は神社で「ねこちゃーん!」と猫を探して歩いてみたり。

そんなことをしていると、家にたどり着く頃には60分経過してることもザラなのだ。昨日は家の前までたどり着いた途端、家を通り過ぎて近くの公園へ行きたいと主張した。

「ママね、もう疲れちゃったの。だからお家かえってもいいかな?」そう話しかけると、意外にも「いいよ!」と笑顔のお返事。

心の中でガッツポーズしたのも束の間、「ママは帰っていいよー!息子くんは公園いくー!」と家と反対方向に進んでいってしまって慌てて追いかける・・そんな毎日だ。

みんな頑張ってるのはわかってます、でもごめんなさい、しんどいんです。

世の中の多くのお父さんお母さんが似たようなことを経験していることはわかっている。でも言わせてください、私はしんどいんです。ごめんなさい。

平日のスケジュールはこんな感じだ。

16時  仕事終わらせてダッシュでお迎えへ
17時  お迎え〜寄り道散歩
18時〜20時  帰宅〜子どもの世話・寝かしつけ
20時〜22時 仕事再開
22時半 就寝
翌朝5時 息子に起こされ起床・・

端的に言うと、育児と必要最低限の家事、寝食などを除くと仕事しかしてない。そんな生活だから、子どもが寝た後に帰ってくる夫にイライラをぶつけてしまう。結果、自己嫌悪になる。

仕事が中途半端な悔しさ、家族に対してイライラしてしまう悲しさ

4月から仕事量が増え、時間内に仕事を終わらせることができなくなった。仕事が中途半端になる悔しさ、夫や子どもにイライラしてしまう悲しさが募る。でもその理由をうまく言葉にできないし、対策を立てようにもできない。

そこで週末子どもが寝たあと、二人でお菓子を食べながら「ねえちょっと私の話を聞いてよ」と夫に話しながら自分の気持ちを整理してみた。

イライラの分解

《前提条件》
・夫は仕事柄在宅勤務が難しく、帰宅も遅い。
・私は短時間勤務制度を利用している。
・部署の人手不足のため仕事量が4月から倍増した。上司から「今年昇格させるために負荷をかけてもいいか?」と事前に打診があって受け入れたもの。
・朝の送りは夫の担当、お迎えは私の担当。子どもは朝はベビーカーに乗るが、夕方のお迎え時は頑なに歩きたがる。

夫:もっと働きたいなら、フルタイムに戻してもいいんじゃない?保育時間伸ばすことも可能でしょう?

私:フルタイムに戻したら子どものお迎えが遅くなる。そうすると子どもと過ごす時間を少なくなる。それに、3月までは仕事量が今より少なくて時間内で仕事を終わらせられていた。その時感じたのは、フルタイムよりも1〜2時間勤務時間が少ない方が、集中力が持続して生産性高く仕事できると感じたこと。自分の働き方として、短時間勤務の方が合ってる気がする。

夫:そんなに無理して頑張っている理由は昇格のため?

私:昇格できたら嬉しいけど、それは自尊心が満たされるからなのかなあ。昇格したからと言って基本的に業務内容に大きな変化はない。正直今の業務内容を心から楽しめていないから、昇格したからといってそんなに幸せではないのかも。というか、「昇格させるから」とは言われたものの、確実に昇格できるとは限らないと思う。

夫:上司にこの仕事量はやれません、って言える?

私:できれば言いたくない。失望されたくないし、やる気がないって思われたくない。やる気がないと思われたら、面白そうな仕事の声が今後かからなくなるのがこわい。ギリギリ頑張り続けたら今の仕事量もできる気がしてるし。しんどいけど…

夫:面白そうな仕事って?

私:他部署の仕事。今の仕事にわくわくは感じてないから移動を希望してる。今の部署で評価されないと、希望の部署にいけない。

夫:評価されたら希望の部署に必ず行けるの?希望の部署では面白いと思える仕事が本当にできるの?

私:…わからない。

夫:お迎え散歩がつらいなら電動自転車買う?

私:お迎え散歩がいやな訳ではない。むしろ本当は子どもとの散歩が好き。
「ゴミ収集車が大好きなんだなあ」「信号のルール覚えてる!すごい!」「猫にまで自己紹介してる!」などなど子どもと歩くと発見が多くて楽しい。何より楽しそうな息子を見られるのが嬉しい。パソコンばかり見てる毎日なので、外を歩くとリフレッシュにもなる。
でも、残した仕事が気になって、「早く散歩終わらないかなあ」と思ってしまうことが悲しい。自転車を導入すれば散歩の時間は削れるけど、本当に削りたい時間ではない気がする。

夫:4月から仕事が忙しくなって、できなくなったことってなに?

私:毎朝のオンライン英会話。毎晩の10分ヨガ。そしてnoteを書くこと。これらのことは、私にとっては自分の未来への投資時間だったんだなと思う。緊急性はないから真っ先に削ってしまっていたけど、人生が停滞している気分になった。

夫:どうなるのが理想?

私:毎日は少し辛いけどお迎えの散歩は継続したい。だからたまに代わりにお迎え行ってくれる人が欲しい。心に余裕を持ってお迎えの散歩をしたいから、残業が恒常的に発生しない仕事量がいい。

夫と話して気が付いたこと

私が夫と話している中で気が付いたことは以下のことだ。

まず、お迎え時に寄り道する散歩は、本来私の好きな時間であること。時間を気にせずに子どもの散歩に付き合えるよう、時間的ゆとりを持つことが必要だと思った。

フルタイムより短時間で集中力高く働く方が、今の自分には合っていると感じること。英語やヨガなど「未来への投資の時間」を持つことが生活の充実度を高めるためには必要なこと。

今の仕事量は完全にキャパオーバーだと自分自身では気づいていること。でも断れないのは、無理してでも頑張ったことが、いつか「面白そうな仕事に関わるチャンス」につながると期待しているから。でも、それは不確かな未来にかけているかもしれないこと

アマンダ家が編み出した解決策

まず、夫が週に一回お迎えに行ってくれることになった。

「あーじゃあ俺、週に一回は在宅勤務してお迎え行くよ」
「え?!できないんじゃなかったの?」
「まあ調整してみるよ」

できるんかーい!!
夫としては、お迎えがしんどいと主張しているのに、なぜ電動自転車を買わないのか不思議だったとのこと。そもそもお迎えを代わってと言われていないし、自分が一日代わったところで負担はそんなに減らないだろうから、電動自転車を買うことが最善策だと思っていたらしい。こちらこそそんなこと考えてたとは思わなかった。話してみないとわからないもんだな。

次に、上司へ仕事量を減らす相談をしようと心に決めた。
今無理をして仕事を引き受けることが本当に私の望む未来に繋がるのか疑問だし、その可能性は低いんじゃないかと思ったからだ。
時間的余裕を確保して子どもとの散歩を楽しみ、未来への投資の時間を持てれば、確実に今の生活の満足度があがる。不確かな未来より今の生活の満足度を高めることを優先させたいと思った。

とは言っても小心者なので、どうか上司の私へのイメージが損いすぎないように、少しでも印象が良くなる言い方をゴールデンウィーク中にシミュレーションしてから話そうと思っている(笑)

そして最後に、今回のピンチは夫婦二人の仕事の仕方を調節することで乗り切ることになったけれど、共働き夫婦にとってそれ以外の選択肢を持つことの大切さを感じた。

調べてみると電動自転車を短期間レンタルできるらしい。試してみるのもいいかもしれないと業者をリストアップした。そして、地域のファミサポに相談したところ、地域のシルバーボランティアの方にお迎えをお願いできるとのこと。今後第二子妊娠した時など助かるかもしれない。いざとなったらすぐに依頼できるよう登録も済ませた。

親歴2年目。またすぐにイライラしたり、悲しくなったりすることもあると思うけど、一歩ずつ親レベルをあげていくしかないなと思う。

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