英語スピーチコンテストに出たときのこと

話は中学生の時に遡りますが、今回は、市内の英語スピーチコンテストに出た時のことを振り返りたいと思います。

当時の担任の先生(英語の先生)に声をかけられ、中学1年生の時にスピーチコンテストに出たのですが、今思えば、この経験が私の英語学習の原点になっているように思います。

A41枚半の英語の原稿を丸暗記してスピーチコンテストに挑んだのですが、当然中1の私が原稿など書けるわけはなく、日本語で書いたものを先生が英語に訳した原稿でコンテストに挑みました。

当然、知らない表現や文法のオンパレードで固有名詞で何となく想像できるくらいで、それ以外は何が書いてあるか全くわかりませんでした。

辞書を引いても文法の習得がまだなので結局よく分からず、アメリカ人のALTの先生が吹き込んでくれたCDでひたすら何となくの意味だけで、抑揚やイントネーションを真似て練習しておりました。

CDだけでなく、何回かALTの先生と放課後に練習したりして、とにかく暗唱、ジェスチャー、抑揚・イントネーションを習得していきました。1か月半くらい練習したんじゃないかと思います。

この経験で言えることは、まず、英語の勉強は、覚えれるものから覚えていって構わないということですね。

学校の勉強だと習熟度順に簡単な単語や文法から学んでいくかと思いますが、文法も語彙も知らないのに、まず音で叩き込んで行った当時の私は、スピーキングの荒療治をしたみたいな感じでしょう。

単語や表現の学習に関して言えば、限りない数があるので、学習しても忘れてしまうようなことは多々あります。だから覚えられるものは、覚えられるうちに覚えてしまった方が得な気がします。

これは私の経験上言えることですが、早めに覚えたものは後になっても比較的覚えているもので、後になってから覚えたものは、あまり覚えていないことが多いと言うものです。

「若いうちに覚えた方が後になっても残りやすい」ということも言えるかと思いますが、ここでは、年齢の話とはちょっと違う話になるかと思います。

とにかく学習初期に覚えたものは結構、強烈に記憶に残るので、"My name is Emily. とか”、"This is a pen."とか、"I play tennis." が短いですし、覚えやすい英語なんだと思います。

でも、こんなのは後になっても十分覚えられるので、例えば、”Emily is named after my mother. とか、"This is a versatile pen that can be used in water." "Whenever I go to the gym, I play tennis." みたいなのを難易度は置いといて、先に無理やり覚えてしまえば、その後の色々な表現が覚えやすいような気がします。(これを覚える精神力は必要かもしれませんが。)

流石に、日常でほとんど使わないような単語を先に学んでしまうのは考え物ですが、そうでなければ、見た物・聞いたものから順に覚えていけば良いと思うのが、スピーチコンテストに出てみて考えた感想です。実際のこの感想が出てきたのは大人になってから(特に英語の先生になってから)の感想ですが。。。

話をスピーチコンテストの話に戻しますが、(スピーチコンテスト自体は無事に終わり、練習の甲斐あってか特別賞をもらったのは良い思い出です。)

そうすると次に何が起きるかと言うと、暗唱をしてひたすら声に出して音を真似る練習や特訓が自信となり、練習方法の肯定につながるのです。

つまり、この達成感が、その後の英語学習の姿勢を後押ししてくれたのです。とにかく「ブツブツ言って英語を覚えるのが一番良い練習」だと自信を持って思え、その学習スタイルを継続させてくれたのです。

だって、大勢の人の前で話して、ネイティブや英語の先生の審査員が自分のスピーチを理解してくれる(本人は何を言っているか理解していない(笑))そして、拍手をしてくれるのだから、そりゃ、この練習が効果あったと思わないわけはないでしょう。

少し話が長くなったので、この辺で切り上げますが、当時の担任の先生がスピーチコンテストに誘ってくれなければ、今の自分の英語力はないかもしれません。

ちなみに、スピーチコンテストで習った原稿は高校生くらいに読み返した時にやっと意味が分かるようになり、高校生になる頃には、スピーチコンテストの時に習ったアメリカ発音とは決別してイギリス英語の旅に出るようになるのでした(笑)

それでは読んで頂きありがとうございました。
音源を聴きながらの、暗唱はいいですよ。

最近こんな本も出しました。よかったらどうぞ!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?