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2023年 株式市場は上がるのか?金持ち父さんロバート・キヨサキが一目置く金融アナリストに聞いたら株式市場の3つのリスクがわかった
人物紹介
ロバート・キヨサキが一目置く金融アナリストはJim Richardsジェームス・リッカーズで、CIAやペンタゴンなどでも働いていた稀な経歴を持った人です。
それ故に、株式市場も一味違う観点で2023年の市場リスクを教えてくれた。
もし英語でロバート・キヨサキとジェームス・リッカーズのインタビューが聴きたい場合は、上のリンクからどうぞ。
中国のコロナリスク
1つ目の市場リスクは、中国のコロナ情勢が挙げられます。
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2022年12月に中国は「ゼロコロナ政策」を緩和し、一部のメディアでは「中国市場は再開した」などと言っているが楽観視はできない。
なぜなら約14億人の人口がいる中国で、控えめに見積もって30%の人がコロナに感染すると考えたら、4億人以上の人がコロナの感染患者になる事になる。
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そうすれば中国の医療機関はパンクしてしまう。さらに、その感染患者の内0.05%が亡くなると考えたら、100万人の死者がでるという計算になる。
100万人以上の死者とそれ以上の重症患者、さらに4億人以上の感染者がでれば、中国経済にはリスクしかない事がわかる。
さらに、コロナ以外でも中国経済はすでに苦しい状況にある。
不動産市場は大きな負債を抱えているし、米国との間のデカップリングが進んでいるので、2022年の中国経済はマイナス成長だと思われ、それは2023年も続く可能性がある。
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結論としては、もし中国市場に投資しているなら撤退するか、中国市場に投資を考えているならやめた方がいいと明言している。
ロシア・ウクライナ情勢リスク
その次の2023年の市場リスクとしては、ロシア・ウクライナ情勢が挙げられる。
もちろん両国間での軍事戦争が終わっていないので、そのリスクも残っている。しかし、もっと大きなリスクは金融戦争である。
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アメリカ・EU・イギリスはロシアに対して厳しい金融制裁を行っている。つまり、ロシアの金融資産を凍結したり停止したりしている。
それに対してロシアは報復策として、西側諸国への資源輸出を制限しはじめた。
エジプトやスーダン、ケニアは75-90%をロシアから食料を輸入しているので、食料の値段が上がってるだけでなく飢餓の危険が出始めている。
アメリカも航空最大手のボーイング社はロシアからアルミやチタンを40%ほど輸入しているし、アルゼンチンやブラジルの農業は多くの肥料をロシアから輸入している。
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つまり、2023年はサプライチェーンの問題がますます大きくなり、市場の影響を与えるようになる。
アメリカFRB(連邦準備銀行)リスク
2022年3月に0%だったアメリカ政策金利が2022年の年末には4.5%に急激に上がった。
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これが2023年にどのように政策金利が変化するのか?が注目されているが、ジェームス・リッカーズ氏は以下の3点に注目している。
パウエルFRB議長の予定
ウォール街の見方
実際どうなるかの動向
パウエルFRB議長の予定
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パウエルFRB議長は今まで5回も同じような事を繰り返し言っている。その5回の発言からわかることは、「FRBの最重要課題はインフレの抑制」であり、その為にアメリカの失業率は上がるし、景気後退になるだろう。
ウォール街の見方
ウォール街はFRBの政策金利は5.1~5.25%で留まり、その後下がるだろうと考えている。
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この辺は数回聴いてもまだよくわからいので、ご自身で聞いて確認してください。(ジェームス・リッカーズさんはとても早口です)
実際に起こる事(ジェームス・リッカーズ氏の予測)
たしかにアメリカのインフレ上昇率は収まり始めているが、それがFRBの政策金利上昇を受けているからなのか?FRBのターミナルレートにいるからなのか?の判断が難しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1674092010884-es1lqhArZt.png?width=1200)
ジェームス・リッカーズさんは中央銀行の政策金利の誘導はいつも行き過ぎる傾向にあり、今回も政策金利を上げすぎてしまう所までいってしまうと予測している。
2023年の市場予測
以上の3つのリスクを考えると、株式市場はエネルギー関連以外は落ちると考えられるし、それを米国債(20年債、10年債、5年債)に変更するのがいいと考えている。
それ以外では、キャッシュフローがある住宅や農地などの不動産を所有するのもいい考えだし、資産の10%は金・銀を所有するのもいいだろう。
さらにデフレの場合を想定して、現金を30%程度に増やすのもいい考えだと言っていた。
最後に
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