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夢を宣言した時の周囲のリアクション

みなさんが自分が本当にやりたいこと(夢)を周りの人に伝えた時、どんな反応が返ってきましたか?

私は自分のセカンドキャリアとして、通訳ガイド(とアンティークディーラー)になりたいと宣言した時の周囲の反応がとても意外だったんです。

イギリスでの駐妻生活も終わりに近づいた頃、ボランティア先のマネージャーに「日本に帰国したら何するの?」と聞かれた私は、

「やりたいことが2つあって迷ってるんです… 。一つはアンティークディーラー、もう一つは通訳ガイドをやってみたいなと思ってて」

と思っていたことをありのままに伝えたんですね。

(別に本気で相談したかったのではなく、ただの雑談です)

すると彼女は「通訳ガイドは大変だしそんな稼げないから、アンティークディーラーがいいんじゃない? 子供が生まれても続けられるわよ。 でも小さく始めるのよ」と言い、話の流れで彼女のお気に入りのアンティークショップに連れて行ってくれました。

お店に行くと、店長が日本人に人気のアイテムを教えてくれたりして、だんだんその気になった私は「宜しくお願いします!」と言わんばかりの力強い握手をして帰ってきました。

それからの数ヶ月間、私は本気でアンティークディーラーになろうと考えていたのです(←諸事情により思いっきり路線変更中)。

その時、「ガイド」というお仕事は一般的には報酬があまり良くないのかもということと、仕事内容が大変なのかな…という印象を受けました。

その後、日本に本帰国してから会社員時代の同僚・上司と再会する機会があったので、そこでも私は同じように、

「アンティークディーラーと通訳ガイドになりたい」

と言ったら周りの反応がすごく微妙だったんですよね。

あー…そうなんだそれってどうやってなるの?

ふーん…やめといたら?

英語を教えるとかどう?

と、こんな感じです。

応援派は、夫や両親、あとごくごく一部の友人だけだったのを覚えています。

その時も、ガイドのお仕事ってそんなに大変なの?(←大変なんですがね…w)といことと、お給料があまり良くない仕事なのかな〜?と思ったんですよね。

あと、英語教師・講師の方を勧めてくる人がいたのも不思議でした。

私はこれまで先生業(人に何かを教える仕事)に就きたいと考えたことは一度も無かったからです。

私は自分がやりたい!と思ったことは周りから反対されてもやるタイプだけど、水を刺されるのは嫌でした。

だって気分が盛り下がるじゃないですか!
こっちはせっかく盛り上がっているのに(笑)

だから、

この人たちの前では今後この話題にはふれないようにしよう

と考えて、黙々とやりたいことに向かって邁進していました。

そこから2年後に通訳ガイド試験に合格し、出産を経てようやくガイドデビューしたのですが、それでもなお周囲(特に学生時代からの古い友人たち)の反応は冷ややか…とは言わないまでも「まぁ頑張って」という感じでした。

で、その理由がようやく最近になって分かってきた気がするんです。

私の古い友人たちは、ガイドという職種内容というよりは「雇用形態」とか「社会保障の手厚さ」みたいなところが引っかかっていたのではないかと。

私の周りには一般企業で正社員として働いている人が圧倒的多数。

毎月安定したお給料が入り、社会保険にも加入していて(それも会社が折半して払ってくれる)、よっぽどイレギュラーなことが起こらない限りその生活が定年まで続きます。

一方で通訳ガイドやアンティークディーラーは、自営業(フリーランス?)という形態で働く人がほとんど。

収入が安定しないリスクもあるし、旅行業界は特に外的要因で景気が左右されやすい不安もあります。

そもそも、会社員の経験しかないのに自分でビジネスを始めるなんて大丈夫か?! と言いたくなる気持ちもよく分かります。

仲が良い友人だからこそ、

この仕事の大変なところ、本当に理解してる?

後で後悔しないようによく考えてね

とアラートを発してくれていたのかな…と思いました。

私自身も通訳ガイドの雇用形態や業界についての不安はもちろんあります。

収入の額や安定性も本当に大事ですよね。

「やっぱり会社員の方が良かったな…」という後悔だけは今後絶対にしたくないと思っています。

だけど、「やりがい」「大切な時間を注いでも苦痛にならない」「それをやってる自分が好き」など、他の指標も大切にしたいのです。

その辺りのバランスの取り方は日々模索中なのですが、

「雇われる仕事」×「フリーランス」
「業務委託」×「自分業」

と複数の要素を掛け合わせてリスク分散をする、というところに今は落ち着いています。

専業主婦から社会復帰をしたとは言え、まだフル稼働できる状況ではありませんが、少しずつスキルや経験を積んでいきたいと思っています。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました!


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