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*子供が言葉を覚える仕組みと大人が英語を覚える仕組みの違い*

先日アメリカの友人宅に遊びに行く機会があり、そこでアメリカ人の友人と一緒に1歳半の赤ちゃんの子守りする機会がありました。1歳半なので、まだ言葉はしゃべれないものの、たくさんのことに興味津々、あちこち指を指して「これ、何?」という仕草をします。そのたびにアメリカ人の友人は、ゆっくり、はっきりと赤ちゃんに向けて何度も同じ言葉を繰り返しました。その時ふと、赤ちゃんが英語を母国語として覚えるのと、私が第二言語であるである英語を習得するのにはどういう違いがあるのか、と考えていました。
 
赤ちゃんが言語を習得する過程と、大人が第二言語を習得するプロセスには“脳の発達段階”が大きく関わってくるようです。具体的には、
 
子供の脳は非常に柔軟で、特に幼少期には神経結合が急速に発展しています。この時期に言語を学ぶと、脳の特定の領域が言語処理に適応しやすくなります。
 
一方、大人の脳は・・・
 
Ø  大人の脳は既存の語学知識や文化的なバックグラウンドに影響を受けやすいため、新しい言語のルールや発音を習得するのが難しくなります。
Ø  新しい言語の発音を学ぶ際、幼少期のように自然な方法で音を聞き分け、模倣する能力が低下しているので、大人が正確な発音を習得するためには、継続的な訓練と意識的な努力が必要になります。
Ø  大人は、新しい言語を学ぶ際に自己意識が高まることがあります。恥ずかしいと感じたり、過度の焦りを感じたりすることがあり、これが学習効果に影響を及ぼすことがあります。
 
では大人が第二言語を習得するためにどんなアプローチが有効なのでしょうか。
 
1. 目的を明確にする: なぜその言語を学びたいのか、具体的な目標を設定しましょう。目的が明確であると、モチベーションを維持しやすくなります。
 
2. 継続的なコミットメント: 言語学習は短期間で成果が出るものではありません。継続的なコミットメントが重要です。毎日少しずつ学習し、一貫性を持つことが成功の鍵です。
 
3. リスニングと発音のトレーニング: 新しい言語のリスニング理解と正しい発音を練習しましょう。音声教材やネイティブスピーカーの発音を聞き、模倣することが役立ちます。
 
4. 豊富なリーディング: 新しい言語を読むことは語彙を増やし、文法を理解するのに役立ちます。新聞、雑誌、ウェブ記事など、さまざまな文書を読む習慣をつけましょう。
 
5. 会話実践: 言語を実際に使う機会を作りましょう。会話パートナーを見つけたり、言語交換を行ったりして、リアルなコミュニケーションスキルを向上させましょう。
 
 
大人が新しい言語を学ぶ際は、計画的に、目的をもって学習を続けることが大切です。個人の学習スタイルに合わせたアプローチを見つけることで、より効果的に、楽しく学習効果を上げることができます。

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