見出し画像

夜間定時制勤務の心得(勤務形態・同僚編)

こんにちは、県立高校で英語教員をしているHIPPOと申します。
今回は、私が夜間定時制に勤務した3年間で感じた、全日制とは違いを「心得」として書いていこうと思います。この記事では、特に勤務形態や同僚との関係などに絞って書きます。生徒との関わりについては、別の記事に書いていこうと思います。夜間定時制で働くことに興味をもっている先生方の参考になれば嬉しいです。

結論から言うと、次の4点です。
1. 基本的にホワイトな労働時間
2.  組織が小さい
3. 主(ぬし)のような先生がいる
4. 外部団体との交流がある

  1. 基本的にホワイトな労働時間
    夜間定時制だと、始業は13時過ぎ、終業は21時半ぐらいが多いと思います。残業もほとんどせず、部活動も盛んではないため、私は22時過ぎには毎日帰宅していました。確かに帰宅は全日制高校と比べて遅いですが、拘束時間としては非常にホワイトな働き方ができていました。さらに平日の午前中はフリーに使えるというメリットもあります。我が子と遊んだり、市役所や銀行への用事も済ませることができます。(一点注意したいのは、放課が21時過ぎのため、下校中に生徒のトラブルがあると、深夜まで対応しなければならないことが年2~3回発生していました。)

  2. 組織が小さい
    夜間定時制は基本的に小規模なところが多いと思います。私の所属していた学校も常勤10名程度の小さな組織でした。そのため、校務分掌は各分掌2名ずつ程度しかいませんし、各教員が担う仕事の種類も多くなります。各分掌に10数名いるような全日制高校だと各教員が携われる仕事も限られますが、夜間定時制では幅広い業務に関わることができます。生徒数が少ないため処理するデータ量等も少なく、業務の種類の多さの割に教員の負担はそれほど多くありません。様々な業務に関する経験値を積むことができると思います。

  3. 主(ぬし)のような先生がいる
    これはすべての夜間定時制に共通することでは無いかもしれませんが、私の印象では、夜間定時制高校には10数年在籍し続けている先生が数名いることが多いように感じます。管理職が基本的に2~3年で異動していくため、実質この主(ぬし)のような先生方が実権を握って学校を運営していることもあります。組織が小さいため、主(ぬし)先生とうまくやっていけるかがポイントになると思います。私は、主先生と価値観が合わず真っ向から衝突したため、かなり反発を受けたこともありました。小さい組織では業務上先生同士の関わりも多いため、先生1名とギクシャクするだけで、いろんな場面でストレスが増えますので、ご注意ください。

  4. 外部団体との交流がある
    これも学校によって違うと思いますが、私の学校ではいろんなNPOやボランティア団体の方が出入りしていました。学校行事や、放課後のちょっとしたイベントなどに来ていただくことが多かったです。教員には話しづらいことを聞き出してくださったり、助けられたことも何度もありました。
    しかし一方で、外部団体の方々に対する不安も感じました。学校として禁止されていること、例えば生徒と私的な連絡先を交換している方もいました。学校外で会っているとの話も聞いたことがあります。「外部団体として」の行動と、「学校関係者として」の行動の境目が曖昧になっていたと感じています。結局私の学校では、感染症対策もあいまって外部団体との交流は縮小することになりました。


    私は夜間定時制に勤めた3年間を振り返ると、総じてポジティブな印象があります。しかし、上記したように注意が必要なところもあります。この記事が先生方のお役に少しでも立てば嬉しいです。ご質問等あれば、できる限りお答えしますので、コメント欄にお願いしたいと思います。
    ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?