戦わないヤツらは全無視でいい
「ファイト、戦う君の歌を戦わないやつらが笑うだろう」という中島みゆきさんの歌詞にもあるとおり、いつだって人のことを笑うのは戦わない人です。
残念ながら令和になっても変わっていないその真実に負けないため、気を付けていることを書きます。
自分の立場を決める
「自分は資格の勉強をする」「自分はこのプロジェクトに責任を持つ」という立場をまずは決めます。
プロジェクトメンバーの中には、見ていると、立場を決めずになぁなぁで行動している人がいるのですが、そういう人には全幅の信頼をおいて任せることができません。
なぜなら、その人が窮地に追い込まれた時に逃げてしまう可能性があるからです。
プロジェクトマネジメントとして、メンバーを信頼することの大切さに異議を唱える人はいないと思いますが、「任せた人が実現できなかったらどうするのか?」ということを考えていないプロジェクトリーダーはリスク管理が十分にできていると言えるでしょうか。ドラマでのあるあるのシーンとして、部下に仕事を任せる上司が「何かあったら責任は俺がとるからやってみろ」というのがあります。
ドラマなので上司の期待に応えた部下が仕事をやり遂げてハッピーエンドを迎えるのですが、現実はそう上手くいくばかりではありません。
納期が近くなって、「やっぱりできませんでした」ということは、マネジメントをしておかないと簡単に起こりうる現実なのです。部下に任せた仕事のうち100回に1回でもそのような事態は起こしたくないので、「責任をとるのは私」という立場を明確にしており、そのために、進捗報告は毎日してもらうということを明確にしています。
ネガティブなことが起きそうでも前向きな姿勢を
プロジェクトリーダーに自信がないと、プロジェクトメンバーは不安を感じるものです。私がプロジェクトメンバーだった頃もそうでした。
リーダーを担っている人がどうも自分に自信がなく、進め方がぼんやりしていて、何を求められているのかわかりませんでした。リーダーであっても人間なので、何でも見通してプロジェクトを進めているというよりも、不安な部分があったのでしょう。
今、自分がプロジェクトリーダーになって、初めて当時のプロジェクトリーダーの気持ちはとてもよくわかります。しかし、リーダーであれば不安なことがあってもネガティブな雰囲気は出さない方が良いです。
ネガティブなことはプロジェクトのはリスクとして計上しておけばよくて、リスクが発生した場合のプランを考えておくしかありません。
ネガティブなことが起きそうでも、前向きな姿勢で振舞ってくれれば、プロジェクトメンバーも安心するし、プロジェクトの外野も嫌味を言ってくることはありません。
プロジェクトの外野から何を言われても、堂々と構えている方が任せている側もその方が安心だと思いませんか?
傍から見ている人がどんな風に思ってもかまわない
私はプロジェクトリーダーとしては、マメにプロジェクトメンバーから業務進捗を確認する方です。
1日の勤務時間のうち、出勤しているプロジェクトメンバー全員から個別に進捗を聞いています。
他のプロジェクトリーダーのスケジュールを確認してもそのようなことに時間を使っているリーダーはいませんでした。他のプロジェクトの内容を聞くと、仕事を振られて質問をしたくてもプロジェクトリーダーと2日くらいは連絡が取れなかったこともあるという話が出てくるくらいで、プロジェクトマネジメントというのは本当に人によって手法が異なると驚かされます。
最初から現在の方法にたどり着いたのではなく、プロジェクトマネジメントに関する本を何冊か読んで、自分にも出来そうだというやり方を採用しています。
私のマネジメント方法が他の人でも出来るとは思いませんが、私は私なりにベターだと思う方法をとっているので、傍からどんな風に見られようが変えるつもりはありません。
ましてや、年功序列で役職の階段を上っていった人が思いつきでアドバイスをしてきたり、もっと効率性を考えろと言われても、聞く耳が持てないのです。
プロジェクトメンバーから、もっとこうしたいという話題が出てくれば変えたい気持ちはあります。
「部外者のためにプロジェクト運営しているわけではないしな」と思うと同時に、「部外者から何を言われようが、笑われようが全部無視」と決めているからです。
まとめ
自分の立場をはっきりさせて、前向きな姿勢で取り組んで、実際に一緒になってプロジェクトを進めている人達がハッピーになるような推進をしていけば、傍から見ている人からどう見られようが全無視で大丈夫です。プロジェクト外部の戦っていない人達のために仕事をしているわけではないのですから。一緒に戦っている人のためになるような働き方をしたいですね。