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【生物工学部門】過去問 (2023年 I-2 バイオプロセス) A評価復元回答

2023-I-2 バイオプロセスはバイオ医薬品等少量生産高付加価値製品から、高機能バイオ素材、バイオプラスチック等、大量生産汎用製品まで幅広い分野での利活用が進んでいる。バイオプロセスを実用化するうえで、最終製品の価格帯や生産量によって解決すべき課題の優先順位が異なる。少量高付加価値製品又は大量生産汎用製品のいずれかを選択し、そのバイオプロセスについて以下の問いに答えよ。
(1) 「バイオプロセスの実用化に至る開発過程で、優先して解決すべき課題」に対し、多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、生物工学分野の専門技術用語を交えて示せ。
(3) 前問(2)で示した解決策に関連して新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえて述べよ。
(4) 前問(1)から(3)の業務遂行にあたり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を題意に即して述べよ。

以下復元回答 A評価
成績開示評価:40点満点 27点
回答に対するChatGPT4の評価:40点満点中約32~35点

(1)本稿では、少量生産高付加価値製品としてオルガノイドの実用化を例として述べる。オルガノイドは試験管内で三次元的に培養された数ミリ程度のミニ臓器で、これまで腸、腎臓、肝臓、肺、脳など、様々な組織で報告がある。この医療への活用について、以下の3つの観点から課題を記述する。

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