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【身体編】オンラインでの身体性

こんにちは。長野市でシステムエンジニアをしつつ、演劇活動をしています。演劇企画ユニット「TeaArrow」の金田です。

この発信は、同じようにコミュニケーションに悩む誰かの役に立てたらという願いと私の今までやってきたことの整理の場として記載していっています。

オンラインとオフラインの話し方の違い


2020年に入り、オンラインイベントが増え、オフラインが中止になる中でよく考えるようになったのは、オフラインとオンラインのコミュニケーションで違うことはなんだろうということです。
もちろん違いはたくさんありますが、一番は身体性だと感じています。オフラインでは同じ場に存在し、お互いに触れたり、全身を使って表現をすることができます。
けれど、オンラインになるとカメラという制限された画角の中でどう動くかということが重要になってきます。そして、人に物理的に触れるということはできないので、話かけるときに必ず名前を呼んでから語り掛けるなど「あなたに向いていること」を示さなくてはいけないと感じています。

※以下の文はZOOMでのオンライン打合せを想定して記載しています。

オンラインでできる身体性


オンラインでは、上記にも記載したようにオフラインに比べて多くの身体性が削れてしまいます。けれどその中でも、できることがあるのではないかと思ったので、具体的な考察をここにまとめておこうと思います。

①「向く」ということ
ZOOMなどのオンラインコミュニケーションで難しいことの一つがこの「向く」ということです。画面上の参加されている方の顔を見ていると、カメラ目線ではなくなります。
すると、お互いに相手が興味をもってくれているのかいないのか。相手の熱量を受け取ることが難しくなります。

■進行側の対処法
①進行役は積極的にリアクションをとってもらえるよう促す声掛けをする。
②チャット機能で質問やリアクションすることを許容する場づくりをする。

■話を聞いている側の対処法
①うなずきや拍手などのリアクションを画面から見える形でする。
②チャット機能を使ってコメントする。


②「振る」ということ

私も気を抜くとたまにやってしまうのですが、メンバーから話を聞き出したいときに「みんなはどう思う」という漠然とした聞き方になってしまうことがあります。この場合、誰に発言権があるのか曖昧になってしまいます。
また、同時に話し出すと聞こえずらくなってしまうため、話していく順番を決める必要があります。

■進行側の対処法 いろいろなルール
・発言した人が次の人を指名する。
・背景や服装の色見などで回す。
・誕生日の近い順などで回す。 ...など


③前準備が大切ということ
ここまでリアクションの取り方や進行の仕方について記載しましたが、一番大切と思うのは本番を想定し、どこまで前準備ができるかということです。
リアルな身体性が削れてしまう分、オンラインの場合の身体にあたるものは「PC」「マイク」「イヤフォン」「ZOOM」などのツールになります。
 
オンラインでの本番を円滑に進めるためには、事前にPCのネット回線の接続が問題ないかや、イヤフォンが問題なく使えるか。ZOOMが使えるかなどの確認が必要です。

当たり前のことではありますが、上記をおこたってしまうことは身体が上手く動かない状況に近いかと思います。

なので、慣れない方がいる場合は、事前に接続レクチャーをするなどサポートをすることで、本番全員が安心して話し合いに参加できる場が作れます。

また進行役は上記、サポートが行き届いていることで、ここまでは全員ができることという認識をもって声掛けができるので安心です。

※事前のサポートが行き届かない場合、進行をしながら接続が上手くいかない方のサポートに入るのはとても大変です。その場合は、会全体の進行をする方と、万が一システム面が上手くいかない方がいた場合サポートに入る方を分けておくことがお勧めです。

オンラインでのワークショップを開催して


オンラインでのワークショップを今年4月から開催して実感しているのは、なまじ相手の顔が見えるからこそ、固定概念をもって勘違いをしてしまったり、不安に思ってしまうのではないかということです。

オフラインでも真意が伝わらずすれ違ってしまうことがありますが、オンラインの場合は余計に、打合せで話している時間だけでなく、チャットや打合せ後のメッセージのやりとりなどで、救済措置を設けておくことが大切に思います。

さいごに


上記に記載した内容は、こうしなくてはいけないということではありません。ぜひ、オンラインのコミュニケーションに悩んでいて、具体的に試したいという方に届いたらと思います。

実際にオンラインでの進行役などの練習をしたいけれど頼むのに適した人を見つけにくいという方は、毎月オンラインで演劇的な要素を使ったコミュニケーションWS「コミュショップ」を開催しています。
詳細は下記URLからぜひWSに参加して実践いただけたらと思います。

■演劇企画ユニット「TeaArrow」主催
「劇的NAGANO-project」FBページ
https://www.facebook.com/gekiteki.nagano

■毎月の「コミュショップ」申込フォーム
https://forms.gle/4vpUb2hs4Yk8fKM19

■個人的に相談したいという方はこちら
https://forms.gle/2abjNLuTXYUWv7Em9

興味をもってくださった方はぜひ、こんなことを知りたい!というご要望いただけたら嬉しいです。また、試してみたけどこんな所でひっかかったなどフィードバックください。さらに実践的に即したノウハウを見つけられたらと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

演劇企画ユニット「TeaArrow」金田 より。


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