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89キカク第一回公演 「サイリウム」(105分)観ました。

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本日9月4日日曜日、14時から上演された「89キカク」(主宰・作演・ハクさん)

(89キカクについてと今後の詳細は上記ツイート参照)の第一回公演「サイリウム」を観劇してきました。今回はお粗末ながら観劇の感想をまとめてみました。

まず、開演前の上演についての注意事項を登場人物の波風立郎役の矢ヶ部祐作さん(劇団あまりもの)と酔っぱらいの演技が上手かった鮫島三太役の小島良太さん(劇団四灯星)のお二人が本編の雰囲気や世界観に観客を引き込ませるようなノリと勢いを醸し出していて、非常にコミカルで良かった。

前置きはこのぐらいにして、本編の感想について述べていこう

この作品はコロナ対策の観点とタイトルのサイリウムを振って、観客と演者で一つになりたいというコンセプトがあり、アイドル達を応援するといった心強さがあったのではと思いました。

個人的にもとても印象的なシーンやセリフがあり、終演後も余韻に浸れるそんな作品に久しぶりに出会えたそんな気がしました。

ミクミカの衣装がとてもカジュアルで、歌もダンスも刺激的。カナのアイドル活動無期限休止から再開までの葛藤とマネージャーの「きらきらとしたアイドルを生み出す」という夢や思いがしっかり込められていた。

一緒にトップを目指してきたからこそかけがえのない二人。信頼と期待、カナの居場所、孤独・・・・。これらの言葉たちがカナ(井上沙紀さん、劇団黄色い自転車)とマネージャー秋月(仲千恵さん、劇団爆裂感乱写)による二人だけのシーンで頭の中をふと過った。

カナと秋月だけじゃなく、クリームキュロットやミクミカなどこの世界のすべてのアイドルに通ずる世界観がこの作品には存在した。

共に生きるということがアイドル活動であり、自分自身の人生にもつながるんだなぁって再確認させてもらいました。

この作品に共通する内容のお芝居を実は先に「(注)劇団四灯星」さんの「アイドルはやめられない!」で観ていたので「あ、なんかこの世界線でクリームキュロットも出てくるし、繋がりがあるのかもしれないな」と勝手に想像力を深めていた次第でございます。

暗転の時間を映像で物語を整理しているように有効利用されててある意味凄かった。生きる元気と現代的な要素もあり、見ごたえがあったなおかつ、リアリティーがあった。

また、アイドルたちの苦悩や葛藤が裏方を始め、ファン目線での観点からも描かれている世界観がいいなぁと思いました

表裏一体で取り組むハプニングアリのアイドルライブを観て、やはり、表現活動は演劇だろうが何だろうがどれをやろうにも表裏一体なんだなって改めて考えさせられました。

クリキュのマトリョーシカの下りは結構リアルにありそうでない感じで面白かったです。カナが舞台を降りてきたときの達成感故の情熱がサイリウムの灯のような輝きが支えてくれる皆への感謝と愛情がしっかりと込められている物語の起承転結が客席へしっかり、伝わった。

挑戦や行動力こそが夢への第一歩であり、駆け出しでもあるんだなと感じました。

お粗末でしたが、こんな感じで今日観劇させていただいた。89キカク 第一回公演「サイリウム」の感想とさせていただきます。

(注) 「劇団四灯星」(公式ホームページ)


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