UNlock . School レッスン生 第一回公演 「全四種の短編作品」観た
.11月3日の文化の日の夜、甘棠館show劇場にて上演された。Unlock School レッスン生による第一回公演「全四種の短編作品」を観ました。
脚本に万能グローブガラパゴスダイナモス脚本・演出・劇作家の川口大樹さん、演出に同主宰兼俳優の椎木樹人さんを迎えてよりパワフルかつエネルギッシュな作品をフレッシュな面持ちの俳優たちが演じてくださいました。
今回は4つの短編作品がおよそ2~30分オムニバス形式の公演(全体の上演時間は1時間40分)ということで、作品ごとに感想を書いていこうと思います。
① 「ジンジャーエール」
6年間続けた部活動での先輩後輩のやり取り、上下関係が紡ぐ世界観が魅力的だなぁと感じた。自分も似たような経験そういえばあったようななかったような昔を思い出したそんな気がして感動しました。
後輩君がせっかくジンジャーエールを買ってきてくれたのに先輩がなかなか飲んでくれなくて「あぁ、複雑な心境かなにかあるんだろうか・・・。」と深く考えさせられました。
② 「知恵の輪」
格好悪いことを格好悪いと思っていることが一番格好悪いんだなと改めて感じました。すみませ、これくらいしか思わなかったです。
③ 「ある女子会」
この作品は個人的にもめちゃくちゃお気に入りかつ感慨深い作品です。
まずは「パンケーキ食べたい」のあまえかたが好き、一時期前にはやったお笑いタレントの夢屋まさるのネタみたいなニュアンスなのかなとも思えた。
男性店員がこれまたリアリティーありすぎてよかった。リアル女子の食欲事情や胃袋の大きさがしっかり伝わる。
彼氏との関係性がよくわかる。共通事項がおおくてたまにマウントをとったりして、面白い。
より、素敵な彼氏とのエピソードがロマンティックすぎてBGMと相まって情景がなんとなく具体的に想像された。
周りの女子たちのリアクションの仕方も素晴らしくて、にぎやかなんだろうなぁと想像力の養うことができる作品だったとは思う短編とはいえ長編のコメディーでもやれそうな感じがした。
お互いに向かい合ってそれぞれの思いが感情とともにぶつかり合っていてすごくよかった。
彼氏とのエピソードと女子たちの本音がめちゃくちゃリアルで自慢話のぶつかり合いがとにかく面白かった。
実際の喫茶店とやらで行われそうな婚活パーティーじゃないけど、マッチングパーティーのような雰囲気のイベントがテーマの作品のような気がしてとてもロマンティックだった。
美容師でカメラマンという設定やサーファーで普段はIT企業の会社員、DJで株で成功したなど、彼氏の設定がとにかくよかった。
③ 「12人の吸いたい奴ら」
禁煙合宿がテーマの作品なのか吸血鬼を育てるみたいなニュアンスの作品なのかはっきりとした境界線が見えていてよかった。
いずれにせよ、吸いたいという気持ちを抑えきれない。でも、吸ってはいけない、だけど吸いたいという欲望に満たされていて観ている側の幸福感がくすぶられた。
「みんなでいこうー!」のとこの盛り上がるとこの芝居で温度の上がり方が半端ない。この作品に関してはなんかガラパッぽいなぁって思った。
非常に個性的な俳優たちが集まっていて恵まれた座組だなぁって思った
部員3人の結成5年目「UMA研究会」(吸血鬼サークル)の禁断症状(タバコと言われたら)痙攣が起きてしまったりと斬新な作り方だなぁと思いました。
吸血鬼3人衆のベルモンドたちの本名が斎藤と岡田ということに思わず笑ってしまった。
UMA研究会の新人部員が吸血鬼、タバコを吸う人間と血を吸う吸血鬼による「吸う」ということの価値観のとらえ方の違い。
シリアスな展開になるのかなとも思った。けど全作品を通じて「共存するということがすごく生きる上で大事なのかなっていうことに気づかされてめちゃくちゃ元気が出ました。
なんだろう、芝居の果樹園にいるような気分で4作品観ました。俳優それぞれに秘められた個性=フルーツに例えて様々な役者の様々ん、魅力がお芝居を通じて感じられてすごく感慨深かった。
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