初めての広島電鉄を歩く(2023/GW) 1日目
実のところ、路面電車好きを10年来自認していながら、しかし広島に行ったことがなかった。2度ほど通り過ぎたことはある。新幹線の窓から、また当時の国内最長普通列車(岡山→下関)のなかから、ちらりと見えるトラムをモヤモヤとしながら見ていたくらい。
GWは山陽を旅しようと宇部まで飛行機だけとっていたが、この際しっかり広島を歩きたい。
2023年4月30日
宮島口から大混雑となった快速で広島駅につき、工事中の通路を通り路面電車のりばへ向かう。
工事現場の目隠しに囲われ、やや狭く感じるエリアに、3線を備える乗り場がある。日本一のトラムのターミナルにしてはすこし小さいようにも感じるが、この空間で見事に電車がさばかれる。連接車、単車が次々に来ては出発していく。
モバイルチケットの「広島たびパス」48時間券を有効化。しばし待ってから、ホテルのある中電前を経由する、1号線電車に乗り込んだ。
チェックインを済ませ、洗濯と仮眠も済ませて、すっかり暮れてしまった広島の街にようやく繰り出す。日曜日は旧型車がほとんど走っていないようだから、まあまずは雰囲気を掴もう、と宇品線〜皆実線あたりを練り歩く。
広島G7サミットラッピングの5101が来た。まだGWでサミットまではもうすこし時期があったけれど、すでに県外の警察もちょいちょい見かける。
来るのはピカピカの新型超低床連接車や、あるいは軽快電車のデザインを汲む雰囲気のステップ付き単車に連接車。旧型はやはりおらず、ホテルに行くときにすれ違った元京都市電に、あとは本社の車庫で眠っている姿がこの日見られた全てだ。
御幸橋をわたり、皆実町へ。
電車に乗り、広島駅前に向かい、猿猴橋町電停で降りる。広島駅前にあってあまり車通りがない、なんだか不思議な路の上にある電停だ。安全地帯も昔ながらの、すこしだけの幅があるタイプ。
このあたりは、数年後に完成予定の、新線による広島駅ビルへの乗り入れに伴って廃止されてしまう。今のうちにしっかりと見ておきたかった。
なんとなく超望遠をしてみたくなる。PENに3万円台のズームレンズで換算600mmの夜間手持ち撮影、なんて、まあ結構チャレンジングな気がしたけど、案外わるくない。ぼんやり光る猿猴橋町の行灯が綺麗だ。
さらに色々撮りたくなってくる、魅惑のエリア。
いい時間なのでまた電車に乗り、ホテルのある中電前に戻る。
夜を攻め続けるのも楽しいけれど、本番は明日、平日朝。何が動いてるかな………