「親の相談できる人の数」が子どもの幸福度にかかわるという話と、「相談相手はどんな人でもいい(解決しなくてもいい)」という話
「子どもの幸福度を上げる方法」みたいな話が好きです。
「日本の子どもの幸福度は低い」みたいな話は、それはもう将来を悲観する材料にしかならなくて、他にどうしようもないので。
そんな中、僕の大好きな大人の方が面白い話を教えてくれました。
それがきっかけで少し調べたので、まとめたいと思います。
まずは前提となるこちらのデータから。
ユニセフさんの「先進国の子どもの幸福度ランキング」の結果とその分析です。まずは開いて読んでみてください。
はい。英語ですね。
僕は、英語でこういう報告書読んで勉強しちゃう系です。嘘です。正確には、数年後にはテクノロジーの力を借りてそうなる予定系です。
僕と同じく「数年後にはテクノロジーの力を借りてそうなる予定系」の方はこちらをどうぞ。
https://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc16j.pdf
日本語ですね。読みやすいですね。日本語ってなんでこんなに読みやすいんでしょうね。
ユニセフさんの報告書では、「先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か」というテーマで書かれています。
そうそう。そういうの知りたかった。
加えて、こちらの「東京ティーンコフォート」さんの報告書も参考にしました。
http://ttcp.umin.jp/results1.html
僕が2つの報告書で特に興味を持った部分を簡単にまとめるとこうです。
特に、赤字の部分に注目してください。
○親にとって「困った時に頼る相手」のいる数が多いほど、子どもの幸福度は高い。
これ、かなり重要ですよね。
皆さんは「頼る相手」や「相談できる人」いますか?その相手が多いほど、子どもの幸福度は上がるそうです。
だけど、もう一個上の方も大切ですよね。
○日本は「困った時に頼る相手がいる」と答える人の割合が先進国で最も低い国のうちの一つ。
この二つを掛け合わせてみると、日本の子どもの幸福度が低いことも、納得してしまいますね。
もしかしたら、責任感の強い日本文化では「相談に乗れる人になる」のハードルが高いのかもしれません。
それで、もう一つの赤字を見てください。
個人的にはこれが一番衝撃でした。
○相談相手が「どれだけ頼り甲斐があるか」はそれほど重要ではない。
これ、すごくないですか。
まとめると
「どんな人にでもいいから、たくさんの人に相談する人の子どもは幸福度が高い」って話なんです。
もっと言うとですよ。
「解決できなくてもいいから、いろんな人の相談を聞いてあげる人は子どもが幸せな社会を作っている」とも言えます。
「聞くだけ」と言うことに注目すれば、子どもの幸福度が高い社会にすることは「誰にでもできる」ということだと思うんです。
別に解決しなくていいし、頼り甲斐なくていいから、とりあえず関わってみればいい。
余裕がない人はもちろん無理せずに自分の時間に集中して、余裕がある人は、少しだけ誰かの相談に乗ってあげる。
2つの報告書からは、そんなことが読み込めました。
日本の子どもの幸福度は、先進国の中で最低水準。中高生の自殺者数は増えていて、15-24歳の自殺率は先進国でワースト1位。
こうした悲しいデータを見ると、圧倒的にお先真っ暗な気がしてしまいます。
実際、日本における「若者の自殺」は大きな社会課題です。
でも、もしかしたらすごく単純で簡単なところに、解決の道があるのかもしれません。
そしてそれは、大きな希望だと思います。
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