見出し画像

ゲーム紹介:ハギス 日本語版

Engamesの村山です。
今回は今月発売になる「ハギス」のご紹介です。
え、ハギスが出るんですか!?となった方は、ボードゲームのキャリアがそこそこ長い方かもしれません。
2010年発売のゲームで、受賞歴を見てみると・・・

・2011 ゴールデンギーク ベストカードゲーム ノミネート
・2011 ゴールデンギーク ベスト 2 人用ボードゲーム ノミネート
・2011 フェアプレイ アラカルト 準優勝
・2010 ゴールデンギーク ベストカードゲーム ノミネート

見事なまでに無冠!にもかかわらず、各賞にノミネートで顔をのぞかせてボードゲームギーク達の間でじわじわと人気をあげていったゴーアウト系カードゲームです。

■どんなゲーム?

ハギスの基本ルールは、2人、もしくは3人で遊びます。
配られるカードは、5スート【2人では4スート】で「2~10」の数字(ランク)が書かれています。カードをシャッフルし手札として均等に配ります。大富豪のように、手札のカードを失くすことを目指します。

5スート(黄・青・赤・紫・緑)

スタートプレイヤーは手札から「」を作ってカードを出し、次のプレイヤーも、順番にカードを出していきます。(もしくはパス)
数字(ランク)は大きいほど強く、通常カードの中では「10」が一番強いことになります。
自分以外のプレイヤーがパスをしたら場に出たカードを獲得、獲得したカードは最後に得点となります。

■役の種類

役は、全部で5種類あります。
①シングル

単独でプレイされた1枚のカードのことです。

②セット

同じランクの2枚以上のカードからなる1つのグループです。

③シークエンス

同じスートで連続しているランク3枚以上のカードからなるグループです。

④ステア

同じスートで連続しているランク2枚以上のカードと、
同じ組み合わせのカードからなる、2スート以上のグループです。

ハギスの特長ですが、「役」に強弱はありません。
スタートプレイヤーが出した「役」と同じ種類で、より強いランクを出す必要があります。

⑤ボム

同スートの「3・5・7・9」は最強のボム。
異なるスートの「3・5・7・9」もボムですが、役としては弱い。

ただし、このボムだけはほかの役と違って、スタートプレイヤーがどんな役であろうとも出せます。ボムはボムでしか返せないので、スタートプレイヤーをとりたい時の一撃ですね。基本ルールではボムで勝ってもカードの獲得は出来ないので使いどころを見極めたい役となります。

■特殊カード:宮廷カード

ステンドグラスのような趣です(イラスト:別府さいさん)

宮廷カードはオールマイティカードです。
シングルとしては「11」「12」「13」になりますし、「2」「2」「J」とすれば3枚のセットになりますし、さらには宮廷カードを2枚以上組み合わせればボムにもなる万能カードです。
このカードは「J」「Q」「K」を各自1枚ずつ持っている状態でゲームがスタートします。
役の種類も豊富でオールマイティカードも必ず手札にあるということは、つまり「手札運にめぐまれなかった…」とか「スタートプレイヤーとれないよ~」なんて敗戦の弁は通用しない奥深さを生み出しています。

勝てると思ったらBET!

得点方法も多様です。
・獲得したカード「3」「5」「7」「9」1枚ごとに1点。
・「J」「Q」「K」はそれぞれ2点、3点、5点。
・最初に手札をなくした人は最も多くの手札を持っている他プレイヤーの手札枚数分、得点を得る。
・手札が配られたタイミングでBET(賭け)が出来る。(任意)
・今回のゲームで使わなかったカードは1位がボーナスとして獲得する。

ゴーアウトですから1位あがりを狙うのが大前提ですが、小さな勝ちを積み上げて細かく得点を稼ぐのも有効な立ち回りになります。

カードは全部で118枚。
スリーブは、タロットカードサイズが2セットとなります。

大富豪は一気呵成にカードを出す感覚が楽しいゲームですが、
ハギスは一手一手を考えながらじっくり進めるイメージです。
読みが当たった時、起死回生の逆転劇も生まれる展開もハギスの醍醐味なので、ゴーアウトの中でもとりわけストラテジックな体験ができるゲームです。ゴーアウトが好きな方、ぐぐっと考えこむ面白さを味わいたい方には気に入ってもらえると思います。
ハギスは12月19日発売開始となります。

原題:Haggis
プレイ時間:45分
プレイ人数:2人~4人
対象年齢:13歳以上
希望小売価格:3,300円(税込)
デザイナー:Sean Ross
イラストレーター:別府さい
発売元:Engames(JP)


いいなと思ったら応援しよう!