国際共通語(Lingua Franca)としてのビジネス英語
ビジネス英語コーチの松岡 ジョーです。
あなたは、「国際共通語」という言葉を聞いたことがありますか?
英語では、lingua franca /ˌlɪŋɡwə ˈfræŋkə/ と言い(言葉自体は「フランク王国の言葉」というイタリア語)国際間を橋渡しする言語です。
国際共通語は、コミュニケーションを取りたい相手が自分と同じ母国語を持っていない場合に使う言語です。ビジネスの場合、現在のところ英語が国際共通語になっています。
仕事で英語を使っている方には、是非、意識して欲しい言葉なんです。
意識して欲しい理由は、不必要なネイティブ信仰を止めて、ビジネス英語学習の効率を上げるためです。
「不必要なネイティブ信仰」とは、英語ネイティブのようにしゃべらなくてはならない、流暢にしゃべらなくてはならない、という思い込みです。
日本では、ビジネスで英語を使うならネイティブのように流暢にしゃべらなくてはならない、という話をよく聞きます。「ネイティブのようにしゃべれる」をうたい文句しているビジネス英会話スクールをよく見かけます。
また、流暢にしゃべれる人が英語ができる人とみなされています。
しかし、少なくとも、ビジネス英語では、流暢にしゃべれるは二の次三の次なんです。
ビジネス英語は、正確かつ効率的に言いたいことを相手に伝えることが最優先ではありませんか?
そもそも、話す相手(外国人)が日本人であるあなたの英語の流暢さなんてそんなに期待していません。
私がカナダに15年間住んでいる間に、英語ネイティブのカナダ人に「日本人が流暢に英語をしゃべることを期待してますか?」と聞いたことが何度もありますが、毎回、「How come?(なんでそんな事聞くの?)」と言われました。
私達日本人が、日本にいる外国人の方に対して、流暢な日本語を期待していないのと同様に、英語ネイティブであるカナダ人やアメリカ人も、日本人に対して流暢な英語は期待はしていません。話の内容が正確に分かることが、何より大事です。
日本人が英語ネイティブのようにしゃべる必要はない、とは言いませんが、少なくともビジネス英語では優先度は低いです。
ビジネス英語のスピーキングでは、あなたが仕事で使う専門用語と一般的な単語(TOEICで出る単語)が、正確に相手に伝わるための発音練習が最優先です。次に、意識しなくても基本的な文型=語順通りに単語を並べるためのトレーニングです。
オーバーラッピングで行うスピーキングのトレーニングをしていくと、徐々に英語ネイティブに近い話し方になって行きますが、これは結果であって、目的ではありません。
もし、あなたがビジネス英語は流暢にしゃべらなくてはならない、という気持ちが強かったり、会社で周りの人が言っていたなら、この記事はお役に立てると思います。
ビジネス英語についての不要な思い込みや周囲からの雑音を気にしなくなると、レベルアップが格段に早くなります。
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