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なぜ単語はイメージから覚えるのが良いの?


単語を暗記するのが苦手・・
英語学習をしている人なら誰しもかかえる悩みではないでしょうか?

単語って、どうやって覚えたら効率的?
絵や図、写真(イメージ)から覚えると良いってきくけど、本当?
なんでなの?

今回は、以上の疑問にお答えします。

私は、この記事の内容を身に着けることで、
単語学習のブレイクスルーを迎えました。

これで英単語を覚えることが少し楽しくなるかも?!

では早速みていきましょう♪




「イメージから覚える」とは?

まず、「イメージから覚える」とはどういう意味でしょうか。
それは、日本語訳にせず、その単語が持つ意味や雰囲気をぼんやりと思い浮かべて脳に記憶させるという意味です。

例えば、"splendid" という単語を例に挙げてみていきましょう。

splendid (形)
1. 光輝く、色鮮やかな
2. 壮大な、華麗な
3. 優れた、立派な
4. 〈話〉素晴らしい
・The Louvre in Paris is full of splendid paintings. : パリのルーブル美術館には素晴らしい絵画がたくさんある。
5. 著名な、名高い

英辞郎 on the WEB, アルク

辞書でひくと、以上のような意味を持っています。

ポイントとしては、
1~5の日本語訳を全てそっくりそのまま覚える 
というのではなく、
なんとなくその単語の持つ意味や雰囲気を想像して覚える
ということです。

皆さんも既にsplendidのイメージがついてきたのではないでしょうか。
そう。
私だったら、splendid は、
なんか「輝いていて凄い」イメージが頭に浮かびました。

映像化するとこんな感じでしょうか↓

このように、写真や絵で覚えてもいいですし、
なんとなく輝いていてきれいですてき みたいに心に訴えかけるイメージで覚えてもよいです。

単語をイメージで覚える方法は以上となります。


なぜ、イメージで覚えることが大切なのか

1. よく聞く理由

なんとなく皆さんも聞いたことがあるのではないかと思いますが、
結論、イメージや図の方が脳に定着しやすい という理由です。

言葉のみより、映像も一緒に覚えたほうが、脳内の記憶は長続きするといわれています。

記憶を大脳に定着させようとするときに、
心情に訴えかけるイメージも植え付けて、
右脳をごりごり働かせましょう!
という理屈になります。

そうすると、書いたり話したり、単語をアウトプットするときも、日本語を介さないので、スムーズに使えるようになります。

私「あ、なんか素晴らしく荘厳な感じの形容詞ないかな」
脳「こんな感じ?↓」

splendid (形容詞)


私「あ。そうそう!splendid だったわ!」
私「The Louvre in Paris is full of splendid paintings…xxx…」



2. あまり知られていない理由

まあ、ここまでは割と知られている話ですので、
私が解説するまでもなかったかもしれないです。
ここからは、あまり広まっていない話にフォーカスをあてて説明します。
今回の話のなかで、この章が一番大事です。

英語の成り立ちのお話し

一つ目に大事なのはこれです。
そもそも「英語」はアングロサクソン語(古英語)と、フランス語(ラテン語由来)の融合で形作られてきた言語です。

また英語を母国語とする社会は、文化・政治・産業の発展と共に社会が複雑化し、英語の話し手もどんどん増えていきました。

詳細は省きますが、こうした発展や複雑化に伴って、英語は逆にどんどん単純化していったのです。

なぜでしょう?

それは、多数のバックグラウンドを持つ人間に、多数の出来事を、毎日のように、伝えていかなければならないからです。

そんな状態で、文法がめちゃめちゃややこしかったり、単語数がめちゃめちゃあったり、ドイツ語やフランス語のように単語や動詞の語尾変化を性にあわせて表現しなければならなかったりすると、話す方も聞く方も大変ですよね。
(もともと英語も、語尾を変化させて時制をあらわしたり、女性名詞・男性名詞があったりしたんです。)

そこで、英語はどんどん不要な(?)部分を削って削って、
できるだけ似た意味や同じようなカテゴリーに属する意味は1つの単語に収縮して
まとまるようになりました。

なので、1つの単語に、同じような意味が何個もあったりするんです。
先に挙げた"splendid"も、そうでしたね。

1つの単語に日本語をあてはめて全部理解しようとすると大変になっちゃいます。
だから、イメージで一緒くたに覚えてしまえ というのは、理にかなっていることなんです。
もともとそれぞれ存在していた意味を融合しているんですから、、
日本語を介して、わざわざ融合されたものをばらしてしまうから、
覚えにくくなるという理屈です。


日本単語では表せない英単語も存在する 

二つ目に、これも知見しておくべきです。

どういうことでしょうか。
例えば、逆の例を考えると分かりやすいと思います。

「OMOTENASHI」「おもてなし」という単語は、日本発の言葉で、
その概念はおそらくどの世界の人も理解できると思いますが、
それ自体を表す言葉は英語にはなかったため、
日本語のまま使われていますね。
「MOTTAINAI」 「もったいない」とかもそう。

例えば、"Mottainai" をWikipediaで観てみましょう。

Mottainai is a term of Japanese origin that has been used by environmentalists. The term in Japanese conveys a sense of regret over waste; the exclamation "mottainai!" can translate as "What a waste!" Japanese environmentalists have used the term to encourage people to "reduce, reuse and recycle", and Kenyan environmentalist Wangari Maathai used the term at the United Nations as a slogan to promote environmental protection.

Wikipedia

なっが!w
全部読まなくていいです。

日本語の「もったいない」に相当する英単語は存在しなく、
このように、長い説明やいろいろな単語を組み合わせて
その概念を表現しないといけません。

それと同じくして、英語にはあって、日本語にはそれをひとことで表すことができない概念の単語もあるわけです。

そうすると、日本語をああだこうだ組み合わせて覚えるより、
なんとなくこういうことを表したい単語
として理解する
ほうが、理にかなっていると思いませんか?


以上が、あまり知られていないけれど私が英語学習(単語学習)をする上で理解しておかなければならないと思う理由になります。


参考文献:



まとめ

以上が、単語をイメージ化して覚えることの理由でした。

様々な書籍が、
単語は絵で覚えよ、図で覚えよ、イメージさせて覚えよ、
と説いているので、
なんとなく「記憶の定着のしやすさ」を知っていた方は多いんじゃないかなと思います。

ただ、もう一歩踏み込んで、
英語や語学の成り立ちを考慮することも大切だと思うんです。

英語って、なんで一つの単語で違う意味を持っていたりするねん・・
このような疑問を誰しもがもったことはあるのではないでしょうか?

「あ、英語って、言語って、こういうものなんだ」
と腹落ちさせることで、学習への向き合い方も変わってくると思います。
これがブレイクスルーのきっかけとなります。

splendid という単語、もう一生忘れないでしょ?


ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!


少しでも英語学習に興味をもっている方は、
ぜひ他の記事も読んでくれるとためになると思います!


これからも語学への愛を爆発させていこうと思います。

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