マドリード 街歩き -Chueca-
同居人の付き添いで来た "二度目のマドリード"。
前日宿泊していたマラサーニャ地区(El barrio de Malasaña)のオスタル(Hostal)をチェックアウトして、朝食を摂るためカフェを探していた。
雰囲気の良さそうな"le pain quotidien" (ル・パン・コティディアン)。
スペインでは、カフェはカフェテリア(cafetería)、自家製パンなどを販売するベーカリーをパナデリア(panadería)と呼ぶが、ベーカリー&カフェスタイルのお店も同じで、基本、パン食文化ゆえにパナデリアは多い。
お店の名前がフランス語なので、単純にフランスのチェーン店かと思ったら元々はベルギーのブリュッセル。今はフランチャイズ化されていろんな国にあるのね。
ル・パン・コティディアン (日々の糧)、東京にもあったのか…
パン コン トマテ (pan con tomate)は、カットトマトを乗せて、エキストラバージンオリーブオイルをタラ~っと、塩をチョッ、チョッとかける。至ってシンプル。
オーガニックのパンにカットトマトで洒落て見えるけど、元来のパン コン トマテは、バラ(barra)というスペイン風バゲットなどに、カットトマトではなく切ったトマトをパンにグリグリと擦り付けたモノなのだけどね。
ローカルのバルとかなら、まだそのスタイルで提供されていたりする。
スペイン産 エキストラバージンオリーブオイル
余談ではあるが、スペイン産のエキストラバージンオリーブオイル (Aceite de oliva virgen extra)は、マジで旨い… 旨いもんは旨い。
ドレッシングとか必要ない、エキストラバージンオリーブオイルと塩で十分。
飲食店のテーブルに置かれているモノは酸化して味は変わっていたりするけど…
バレンシア在住日本人オリーブオイルソムリエの "わたしの心のお姉様"にレクチャーしてもらった事がある…一回だけ。ワインのようにテイスティング、お摘みも合わせて食べつつ、オリーブオイルの味、風味、香りを感じる。
スペインはオリーブオイルの生産量世界No.1。
品種で代表的なピクアルは辛みと多少の苦みにフルーティーな香り、アルベキーナは苦みは少なくまろやかで甘みがあり、オヒブランカは甘みに淡い苦味とピリッとスパイシーで、テーブルオリーブの実(アセイトゥナ aceituna)にも多い。
違う品種をブレンドしたモノもあり、風味が変わり人気のモノもある。他の品種や限られた地域にのみある希少な土着品種もいろいろあると聞いた。
最高品質、エキストラバージンオリーブオイル…
収穫期にオリーブの実を搾ったバージンオイル(一番搾り)、酸度0.8%未満でなくてはならなく、良質であり、辛みや苦み、フルーティな特有の香りが強い。
拘ったオーガニックなどの質の高いモノもたくさんあるけど、500mlぐらいの瓶で10〜15ユーロぐらいで十二分に美味しい。(わたしの舌調べ)
日本なら、小豆島がオリーブの産地として馴染み深い。(神戸生まれのわたし知識)
余談でした。
街歩き -チュエカ地区-
朝食をすませて、チュエカ(Chueca)を街歩き。マラサーニャ地区とチュエカ地区の境界線フエンカラル通り周辺にあったと思う? Zakkaというお店に遭遇。
ALE-HOP、Flying Tigerなどの雑貨屋はあるが、何か日本の100円均一ショップに似た雰囲気、結構品揃えが豊富であった記憶でチャイニーズ系がオーナーなのかなぁと… 知らんけど。
サン アントン市場(Mercado de San Antón)
行く予定にしていた"サン アントン市場"。
大きい市場では無いけれど、1Fは市場、2Fは持ち帰り用やフードコートにもなっていて、3Fはテラス式のレストランになっている。
2016年の画像で現在の中のお店などは結構変わっているようだ。
HPを確認したら、タパスを摘んだ店 ラ カサ デル バカラオ (La casa del Bacalao)は残っていた。見る目があったのかも知れない… (笑)
サン アントン市場を出て、街歩きを再開し南下していく。
チュエカ地区の街歩き終了し、他の予定でそちら方面へ移動した。
modaなお店は別として、バーやパブ、ナイトクラブ、夜の街へ出掛けていないのでLGBT地区という印象は特に受けなかった。
毎年6月末の開幕からイベントを行い、街中レインボーカラーの旗や幕で飾られるスペインのマドリード・プライド(MADO Madrid Orgullo)。
ニュースで知っていたのは、7月の第1土曜日に州主催?で行う大きなデモ行進ぐらいだった。今やマドリード州は、ここチュエカをLGBTIQA+ 観光に適した目的地とアピールしているのね。
わたしたちが訪れたこの時は6月頭だった。ひと月同居人の付き添いがずれていたら、このチュエカ地区の開放的でオルタナティブ・スペースといえばよいのか?
そんな瞬間の街を見ていたのだろう。
セニョールとして
スペイン在住時、数人の友人女性から"スタイルと見た目からGの方達に好かれるタイプ"と言われた事も。
お知り合いになるのは何の問題もないが、あっちのコミュニケーションは無理…
若い頃、電車内で声をかけてきた男性に変な雰囲気を感じてダッシュで逃げたことがあったり。昔の知り合いがゴリゴリのGで、いつもわたしの"ジョニーボーイ"に軽い挨拶をして来ること含め、プライベートのお誘いはブロックしていたり…
Gだからというより、説得力のない言葉の羅列で信用できなかった。そんなことを思い出した。
わたしもそれなりに生きて来て、マイノリティ(minority)、セクシュアリティ(sexuality)、ジェンダーレス(genderless)などと聞くたびに、ジェンダーの概念をなくそうとする方向性や考えで良いと思う。
革小物を"総手縫いで仕立てる"わたしは、ある意味マイノリティと言えるか。
性自認は、ヒト科 オスの自覚が十二分にあり、ヒト科 メスの方々が好きである。
本能に従い"セニョール"として生きていくが、この先の社会の中で何か役に立つかどうかは、知らない。。。
また、違うことでマドリードのことを書く予定。
ではまた、¡Hasta luego!